国連大学9.22-19月22日午前10時過ぎ、国連大学前、
掲示物の撤去に抗議したイラン人難民のジャマルさんは、
青山通りを封鎖してやってきた機動隊員に逮捕された。
入管による再収容ではなく、不法滞在者の犯罪として、
難民問題を回避したのだ。
その知らせを聞き、
昼過ぎに国連大学前へ。
クルド人難民の方々は、ただただ押し黙ったまま。
あまりの沈痛さに不安を覚え、
その場を離れねばならなかった私は、
仲間の一人に励ましてくれるよう連絡を入れた。
そして次の報せは、
「お父さんがガソリンをかぶった!」


国連大学9.22-2

走った。
無事だけを祈り、ひたすら走った。

呼吸を落ち着け、
「短気をおこさずに」と言った私に、
カザンキランさんは「私は誰も傷つけないよ」
私は、返す言葉を失い、
彼の肩においた手は濡れ、
油の臭いがした。




国連大学9.22-3

72日間に及んだ座り込み。
新たな闘いに向けて、
みんなの顔に笑いが戻った。
暑く、長い夏だった。


国家によって、
明日を想うことができない。
ここで起きていることは、戦争と同じなのだ。




2004.10.02 更新


Back Number へ

Photosへもどる