各話解題 Last Update:1998/05/31

 ●キャラクターショウ

『おおきくなあれ』
演出・加藤好朗



 
東映動画の作品は、着ぐるみのショウとしてデパートや遊園地などで公演される事が多いんだそうです。
約25分の上演時間の台本は、アニメーションのライターが書くのもルーティンとなっているのだそうで、東映動画の事業部から執筆の依頼がありました。1クール目の終わり頃だったと思います。
参考に見せて貰った台本は、『クレヨン』『Dr.スランプ』で、どちらも敵との闘いが盛り上げの中心となっています。
さて困りました。ファンファンで描いている魔法を、どうやってライヴの舞台上で見せたらいいのでしょう。
レギュラーといっても、ぽぷりとふきこさんとニボシだけ。ここは新しい。舞台に向いたキャラクターを作るしかないと思いました。
そこで生まれたのが、“プカ”という森の妖精です。

私は演出業時代、テーマパークで、ライヴと映像をシンクロさせたステージを手がけた事がありました。だからステージ物を書くのは初めてではありましたけれど、それ自体はあまり困らずに書けたのです。

私はウルトラマンのシナリオも書いていまして、ウルトラマンのライヴ・ステージの完成度がかなり高い事を知っていました。これも参考になっています。

 

キャラクターの声は、アニメと同じ方が演じられるという事だったのですが、アニメと同じ事をやっても面白くありません。
いくら声はテープを流すだけであっても、何とかライヴ感覚というのを出したかった。
子ども達に「マホウヨマホウヨウマレテオイデ」という呪文を一緒に言って貰えたら、そしてそれがキューになって、魔法を表現出来たら――。
これは、ロック・コンサートなどで言う“コール&レスポンス”に近いものです。

   


残念ながら、まだ私はショウを観ていません。
子どもたちが、あの呪文を一緒に言ってくれているのでしょうか。

もしお近くでこのショウがあったら、是非観て、確かめてみてください。

舞台演出を担当される方がリライトした台本を、更に私がチェックし、念入りに作業は進めました。

プカは伊藤郁子さんがデザインされ、アニメにも登場させる事にしました。その回を演出する五十嵐卓哉氏が、声優を矢島晶子さんと決めて、録音の日には役作りまでしています。勿論、貝澤監督も立ち合って、このショウの録音は、多分キャラクターショウ始まって以来に、監督、各話担当演出、脚本家立ち会いの許に行われたのでした。

ふきこさんの松島みのりさんの弾けぶり、未だラフデザインしかないプカを見事作り上げた矢島晶子さんは素晴らしかった。しかし、本当に子ども達が前にいるかの様に、とっても一所懸命ぽぷりになってくれた小西寛子さんの演技に感服しました。

後になって、着ぐるみの写真を戴いたのが、ここでお見せしているものです。ホントにリアルに作ってくれて嬉しかったです。

 

●このショウを御覧になった方がリポートされています。こちら

Back

Back to Top