東山植物園

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 3月13日に行ってきました。愛知県名古屋市の東山総合公園(東山公園)の一部で、隣には東山動物園や遊園地があります。昭和12年(1937年)に開園した歴史がある植物園だそうです。とにかく広いの一言に尽きます。地図から計算したので正確ではないと思いますが、面積は30ha(東京ドーム約6.5個分)くらいはあるでしょうか? 7000種の植物があるそうです。アメリカ産植物見本園、中国産植物園林、バラ園、ハーブ園、宿根草園、アジサイ園、シダ園、シダ園、ツツジヶ丘、竹見本園、桜の園等々に区分されています。着いたのが14時頃で、閉園の17時まで3時間ほどしか時間がなく、写真を撮りながらでは全てを回りきることが出来ませんでした。今回、私が通ったルートは、星ヶ丘入口、万葉の散歩道(早春の小径)、梅林、ビオトープ、お花畑、桜の園、竹見本園、中国産植物園林、大温室、植物会館でした。面積にして半分も見ていません。もっとも、今の季節は、花が見られる所は多くなかったと思いますが。機会があったら、花がある季節にゆっくりと見て回りたいです。
 交通手段は、地下鉄の場合、東山線の星ヶ丘駅が最寄りの駅です。星ヶ丘駅から植物園までは坂を登りますが、徒歩で5分くらいだったと思います。星ヶ丘入口は、日本庭園や万葉の散歩道に近く、植物園門近くの植物会館や大温室等の施設から一番離れたところにあります。植物園門は、道路を挟んで東山動物園の隣にあります。動物園の最寄りの駅は徒歩で数分程度の東山公園駅ですが、ここから植物園門まで1km以上あります。植物園内を散策しながら大温室や植物会館を目指すなら星ヶ丘駅、動物園内を通って(あるいは、動物園には寄らずに園外の歩道を通って)植物園を目指すなら東山公園駅で下車すると良いと思います。
 開園期間、開園時間、休園日、入園料などの詳細は、東山動植物園の公式サイトで御確認下さい。

 広場。星ヶ丘入口には、恐竜の化石のレプリカがはめ込んである古代の地層を模したトンネルがあります。そこをくぐり抜けたところにあります。この先には、「陽の当たる山野の薬草」が集められています。

 日本庭園。この先の道を右折すると合掌造りの家や椿園、也有園(やゆうえん)等がありますが、左折して「万葉の散歩道」を進みました。ここではその名の通り、和歌に詠まれた植物が和歌とともに紹介されています。この道は、早春に咲くマンサク、トサミズキ、ロウバイ、サンシュユ等が植えられていることから、「早春の小径」とも呼ばれています。

 

 梅林。満開でちょうど見頃でした。‘幾代寝覚(いくよねざめ)’のような、風変わりな品種名の品種があります。個人的には、一つの花の中に白とピンクの花弁の花を咲かせる‘思いのまま’と言う品種が気に入りました。この先には、東海地区固有の湿地植物を保存することを目的としたビオトープがあります。周辺でシュンランが見られるとのことでしたが、見つけられませんでした。

 お花畑。まだ寒いせいか、咲いている花は少なかったです。奥には、天使が笛を吹いている像、小さな展望台、ここを流れる小川の源泉があります。近くには休憩所があります。また、向かって右側には「友愛の丘さくらの園」があります。サクラは色々な種(しゅ;species)や品種が植えてあります。私が訪れたときは、ケイオウザクラ(敬翁桜)や‘大寒桜(おおかんざくら)’などが咲いていましたが、ソメイヨシノはまだ蕾でした。

 

 竹見本園。孟宗竹の他に、観賞用なのか、小さなタケもありました。この先には、中国産植物園林があり、中国産の薬用植物が紹介されていたり、目が不自由な方も楽しめるように、香りの良い中国産の植物があります。

 縄文杉。本物ではなくレプリカです。植物会館の前にあります。

 

 フラワーステージ。大温室の前から撮影。奥の左側にハーブ園があります。

 中央のガラス張りの建物が大温室です。その奥(写真の向かって左)には植物会館があます。植物会館には、尾張出身で日本の植物学の祖・伊藤圭介氏の業績を紹介した記念室兼伊藤氏の研究の第一人者・吉川芳秋氏の資料を展示した吉川文庫、植物園の案内、園芸に関する相談の受付等があります。1階のスペースでは何らかの催し物が行われているようですが、この日はたまたま準備中で何も見られませんでした。植物会館の奥が、植物園門です。タワーは、東山スカイタワーです。

 大温室は植物の生態によって区分されていて、このうちの前館(中央ヤシ室、東花卉室、西花卉室、シダ標本室、多肉植物室)は、平成18年12月に重要文化財に指定されたそうです。他に、サンギャラリー、食虫植物室、サガロ温室、水生植物室、ハワイアンハウス、中南米産植物温室があります。今の時期は、サンギャラリーのブーゲンビレアやハイビスカスが見頃でした。色々と見所が多くて何を紹介して良いか迷いましたが、いつも通り(^^ゞ、見つけることが出来た「雪」が付く植物を御紹介します。この他、中国産植物園林でボタンの‘青山貴雪’と言う園芸品種を見つけましたが、葉っぱだけだったので、今回は掲載しませんでした。

Homalomena wallisii
ハルユキソウ(春雪草)
サトイモ科
Haworthia attenuata var. attenuata
園芸名:松の雪
ユリ科
Cleistocactus strausii
園芸名:吹雪柱(ふぶきちゅう)
サボテン科

 雪のように白っぽく見える植物ですが、こちらで見たのは写真のような茶色でした。
 
 
Agave filifera
園芸名:乱れ雪
リュウゼツラン科
A. fernandi-regis
園芸名:笹吹雪
リュウゼツラン科

 葉がもう少し疎らで丸くならない物もありましたが、変種でしょうか?
 


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