(10月21日から12月27日へ)

2000年新着情報 (2000年1月8日から10月17日)

(10月17日) 今朝の朝日小学生新聞で「秋の花粉症」がトップニュースとして特集されています。 ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが主な原因であり、今月いっぱいがシーズンと書かれています。 10/28の「週刊現代」でも「風邪だと思うのは大間違い 今年は危ない!秋の花粉症が大流行する」と特集されています。  ネット上で秋の花粉観測データはあまり手に入りませんが、逗子のある耳鼻科医からは、今年は症状も強く患者数も多いと連絡が入りました。 報道の様子や、メール相談の内容を加えると、今年は秋の花粉症発症が多かったようです。 山形県では秋の花粉症起こす花粉飛散の終了と、スギ花粉の狂い咲きの可能性が示されています。

(10月12日)  「秋の長引く鼻風邪は花粉症かも 原因植物はブタクサやヨモギ」「花粉の飛散範囲は局地的、予防法は花粉に近寄らないこと 鼻詰まりを取る市販点鼻薬は2週間以上連続して使わない」と日経ヘルス11月号で特集されました。 日経メディカル10月号でも「秋花粉症」が今月のキーワードで掲載されています。 特定の地域では今年ブタクサの花粉飛散が多いのかも知れませんが、ブタクサ花粉飛散情報は全国的に少ないようです。 また現在ダニに対するアレルギー性鼻炎も始まっており、花粉が原因なのかダニが原因なのか区別が難しいようです。 

(10月12日)  1899年に初めて発行された、メルクマニュアルの日本語版がネット上で検索して読めるようになりました。 これには医療従事者向けと、家庭向けの2種類があり、患者さんの医療情報の向上に貢献すると思われます。 ただし「意訳は誤訳」の方針で翻訳がされているので、国内の医療状況と少し異なる場合もあります。     

(10月2日)  「食物アレルギーの血液検査 診断の4割無関係 帝京大の実食調査」と報道されました(10/2朝日夕)。 血液検査で卵や牛乳のアレルギーとされた子供の約4割が、実際にはこれらのアレルギーと無関係なことが、実際に食べてみる検査で分かったとのことです。 私たちも、花粉症について同様の言えると思います。 血液検査でスギ花粉に対するIgE 抗体が陽性でも、実際に症状を起こしていない方が約半数いると思われます。 花粉症でも、食物アレルギー同様に、誘発試験で症状が出現するか否かを確かめることができます。

(10月2日)  「スギ花粉」のアレルゲン量/測定時間大幅に短縮(河北新報)。 スギ花粉のアレルゲン量をわずか30分で測定する方法が、開発されました。 これは飛散花粉数を数えるのではなく、花粉に含まれるアレルゲン(症状を起こす成分)量を測定するので、花粉症の症状とより相関性が高いと思われます。

(9月16日) 「秋にも花粉症 鼻風邪と誤解しないで 犯人はブタクサ、ヨモギ」と報道されました(読売9/16)。 小山英明医師によると、「鼻風邪の鼻汁は数日後には粘っこくなってくるのに対し、花粉症は毎年同じ時期に起こり、鼻汁はずっと水っぽいまま」とのことです。また「予防が第一の春の花粉症に比べれば、秋は症状が起きてから治療を受けても遅くない」と話しています。

(9月14日) 「花粉予測の的中率70% 今年の患者対策できた 都検討委が報告」と報道されました(9/8朝日)。 東京都花粉症対策委員会は9月7日の会合を開き、都内11地点のうち7地点で、花粉総飛散観測数が予測の範囲内に納まったことを報告しました。 花粉対策ができたことから「今年の患者は症状が軽い」との発言もあったようです。

(9月14日) 9月10日に「関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会」が開かれ、「ステロイド療法の功罪」というテーマで活発な議論が成されました。 参加者も100名を越え、ステロイド療法への関心がうかがわれます。 次回の第38回会合は2001年2月4日(日)に開催予定で、「平成13年のスギ花粉飛散予測」「アレルギー性結膜炎の対策」「花粉症の医療経済」などの花粉症に関する講演がなされます。

(9月14日) 「ディーゼル車の排ガス 初の健康影響評価 環境庁検討会」と報道されました(9/9読売夕)。 ディーゼル車の排ガスに含まれる微粒子が健康に与える影響を評価していた環境庁のリスク評価検討会は、9月8日中間報告をまとめたそうです。 そこで微粒子の発ガン性はみとめたものの、喘息、花粉症などのアレルギー症状を増幅する作用や、精子数を減少させたりする内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)作用に付いては判断を避けました。 国がディーゼル排ガスの健康影響を正式に判断したのは、今回が初めてとのことです。

(9月1日) 「花粉症 秋もご用心。ブタクサ、ヨモギなどが原因」と報道されました(朝日9/1)。 もうすぐ「秋の花粉症」のシーズンがやってくるようです。 関東地方では8月中旬からキク科のブタクサ、9月からキク科のヨモギ、クワ科のカナムグラの花粉が飛散し、10月頃まで続くようです。 これらの花粉はスギ花粉に比較して、飛散量が少なく、また飛ぶ範囲も狭いので、スギ花粉症ほどひどい症状が出ることは少ないようです。

(9月1日)「免疫制御の遺伝子特定 抗体の仕組み解明へ道 京大など発表」と花粉症やアレルギーの治療にもつながる可能性を持った研究成果が報道されました(日経9/1)。 これは「AID遺伝子」と名付けられ、この遺伝子を持たないマウスで免疫が働かないとのことです。 その免疫の機序の一つとして「クラススイッチ」があり、これはアレルギーの際に働くIgE抗体産生を導きますので、クラススイッチを押さえることでアレルギーの治療となりそうです。

(8月25日) 「花粉症 全国の患者1300万人、年間の損失2860億円」そこで「科技庁 予防研究、もっと力を」と報道されました(朝日8/25)。 これはこれは科技庁による研究成果を、昭和大医学部公衆衛生学の川口毅教授が報告し、「スギ花粉症は医療経済的にもまさに重要な疾患。根本的な治療法や発症予防策など基礎的な研究にもっと力を入れる必要がある」と指摘されています。 医療経済的な損失は、医療機関での「医療費」が1071億円、薬局で買う薬代などの「医療関連費」が1088億円、仕事を休んだりした「労働損失」が601億円とのことです。

(8月18日) 「敵は花粉症?」とシドニー五輪に参加する各国選手はオーストラリア版花粉症に警戒が必要、とオーストラリア誌が報じたようです(8/17毎日)。 これは国の花にも指定されている、アカシア科のワトルなどの花粉アレルギーのことです。 アカシアはマメ科アカシア属の常緑木本で、おもにオーストラリア、アフリカなどの約800種分布され、花粉は虫媒花として運ばれます。
 日本でも1979年に宇佐神により、アカシア花粉症が報告されていますが、国内ではこの花粉の飛散が少ないので、あまり症状が問題になることはないようです。 ただしアカシア花粉とスギ花粉の飛散時期が一致するために、どちらの症状かを鑑別するのは難しいようですが、スギ・ヒノキ花粉とアカシア花粉の共通抗原性は無いようです。 アカシア花粉のエキスは国内では販売されていませんが、アカシア(属)花粉に対する
血清IgE抗体の有無を血液検査で調べることは容易です。 静岡で鼻アレルギー患者にアカシア花粉の皮内テストを行った際には8.3%の陽性率を示したとのことで、花粉量が多い際には発症する可能性もありそうです。 「山口弱った!花粉警報発令 」「シドニー五輪 “花粉”が大敵? 」との報道もみられました。

(8月18日) 「花粉症の悪化は地球温暖化が原因 米農業省報告」と8/14、報告されました。 CO2濃度によりブタクサ花粉量が増えていることを確かめ、これはCO2濃度の上昇が環境や健康に悪影響を与える様子が、研究により明らかになったと長官が述べています。

(8月8日) 「花粉微量のイネ科牧草 農業試験場開発」と報告されました(朝日8/6)。 イネ科花粉は初夏に起こる花粉症の一つですが、そのイネ科牧草のトールフェスクで花粉をほとんど出さない種類を開発したとのことです。 花粉が少ないスギに関しては、以前から林野庁や自治体で開発が進められています。

(8月8日) 全国的に猛暑が続いており、東京では7月の平均気温が観測史上第3位を記録し、日本海側、大阪でも猛暑が続いています「立秋過ぎてもまだ続く 猛暑明暗(8/7朝日夕)」。 スギ花粉の着花条件は良く、来年の春のスギ・ヒノキ花粉飛散は少なく無いことが見込まれます。 現時点では、今年少なかった西日本で「平年を越え」、今年大量飛散の東日本で「平年並み」といったところが予測されます。 今後の気象条件や、花芽の付き方の観察により来年の飛散予測が明らかになっていくと思われます。

(7月8日) 日本花粉学会の日本花粉学会会誌2000年6月号が発行され、花粉症研究者に役立つさまざまな有用な情報が得られます。   
榎本雅夫氏、他「ウメ花粉特異的IgE抗体について」、「高感度Cry j 1測定法について」
鳥居厚志氏、他「都市域住宅のハウスダスト中に含まれる花粉の種類と量の季節性変動」
高橋裕一氏、他「山形県内の林業従事者のスギ花粉症実態調査」
安枝 浩氏  「スギ花粉症とスギ・ヒノキ花粉のアレルゲン」
小笠原寛氏  「雨や無風によるヒノキ花粉の減少」
佐橋紀男氏  「2000年のスギ花粉前線」
 第41回日本花粉学会が、平成12年10月7日(土)に札幌で開催されます。 また日本花粉学会の第2回学会賞(学術賞)に神尾記念病院の斎藤洋三氏「花粉症 --- 特にスギ花粉症の発見とその疫学・病態・空中花粉の研究」が選ばれました。


(6月27日) 日本アレルギー学会の学会誌「アレルギー」2000年6月号に、私たちの書いた「インターネットのWebサイトを用いた花粉症対策指導」が原著として掲載されました。 これは本ページ作成の経験やアンケート調査、医療相談を解析したものであり、ご協力いただいた方々に感謝いたします。参考のために抄録と引用文献を紹介いたします。

(6月22日) World Pollen Calendar のページが始まりました。 世界中の花粉情報が集められ、シドニーオリンピックではスギ花粉症の起こる可能性の少ないこともわかります。 アジアの情報が少ないので、日本で花粉症のページを提供されているかたは是非英語のページも加えて登録してみてください。 本ページも少しは英語のページから飛散状況が確認できるようにしたいと思います。

(6月3日) アンケートを264名もの方からいただき、また多くの励ましなどのコメントもお受けしました。 大変有り難うございます。 来年に向けてのページ作りに役立てたいと思います。 今年もアンケートの解析を行いました。 インターネット調査については、コンピューターサイエンス学会誌の報告が参考になります。

(6月3日) 昨年に比較してカモガヤの花粉症の症状が少ない印象です。ただし、感染症、室内塵(ダニ)によるアレルギー、冷房などによる気温の変化などで、ある程度症状が出現している方もいるようです。 高温多湿の時期にはダニが繁殖しやすいので、このアレルギーがある家庭ではダニ対策が必要な時期です。

(5月15日)  5月11日(木)から5月14日(日)まで毎日、スギもヒノキも飛散観測数は0個/cm2/日で、その他は4日累計で28.7個/cm2/4日です。 ヒノキ花粉も5月11日以降は飛散していませんので、ヒノキの飛散終了日は5月8日から5月10日の間のいずれかです。 

(5月12日)  北海道立衛生研究所の花粉情報をみると、昨年までと違った北海道の情報が得られます。 函館でも観測結果が提供され、4月の中旬には札幌と共に200個/cm2/日に近いスギ花粉が今年観測され、さらに驚いたことには北見でもスギ花粉が観測されています。

(5月12日)  7年前からNifty Serviceの耳鼻科や花粉症の会議室で、患者さんの質問に的確に回答を寄せていた、あーやしゃんが耳鼻科50音辞典を開始しました。 アレルギー関係が充実しているのですが、それ以外にも耳鼻科全般の質疑応答が非常に参考になります。 他にもあつまれ花粉症の仲間たちという花粉症の掲示板が始まりました。

(5月12日)  先週、中華人民共和国に科学技術庁委託の花粉症検診に行って来ました。 中学生の中にダニ(室内塵)によるアレルギー性鼻炎が多いのですが、驚いたことに日本スギに対する特異IgE 抗体を持っているヒトも少数見られました。 また二つの都市でスギやヒノキに類似した花粉の飛散も確認してきました。 今後、日本で起こったスギ花粉症患者増加と同じ現象が、中国でも起こらないように注意が必要と思われました。

(5月11日)  5月5日(金)の品川でのスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.9 個/cm2/日で、その他の花粉は35.8 個/cm2/日、5月6日(土)のスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は4.9 個/cm2/日で、その他の花粉は39.5 個/cm2/日観測されました。 5月7日(日)から5月10日(水)までの4日間の合計ではスギ花粉0.9 個/cm2/日、ヒノキ花粉は8.6 個/cm2/日で、その他の花粉は209.3 個/cm2/日観測されました。 一日あたりにしては少ないヒノキ花粉飛散観測です。

(5月11日) 「ダニに注意 45%のベッドでアレルギー起こすレベル 米国で初の全国調査」と 「全米第一次アレルゲン調査が行われた」と報道されています(5/11毎日)。 米国より高温多湿な日本ではダニがより多いと考えられ、これからの高温多湿の季節には、ダニ(室内塵)アレルギーを持つ家庭では注意が必要です。 「厚生省、業界指導 人気健康食品に薬効弱める作用 セント・ジョーンズ・ワート」と報道されました(5/11毎日)。 これはセイヨウオトギリソウとの和名を持ちストレス解消に用いられていますが、喘息などの薬などの薬効を減少させる可能性があり、厚生省は該当医薬品の添付文書改訂と、これを含む食品の成分表示明記を指示したようです。

(5月5日)  5月4日(木)の品川でのスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は2.8 個/cm2/日で、その他の花粉は38.6 個/cm2/日観測されました。  花粉の多い所に出かけるのは少し注意が必要でしょう。 本日の都心と多摩の予報は「少ない」です。

(5月5日)  「山形に日本一の杉?」「山形県戸沢村の国有林にある杉の巨木の幹まわりが17.52mであることが分かり、屋久島の縄文杉の16.10mを上回っている」とのことで、環境庁に正式な調査を依頼するとのことです(5/5朝日)。 「副作用・効能チェック 薬の情報 ネットや本で」「医師向け警告公開 海外での評価、ランク付けも」との特集が掲載されました(5/1読売)。 医薬品情報のデータベースとして、「医薬品情報提供ホームページ」、「薬のガイドデータベース」、「日本薬剤師会ホームページ」が紹介され、電話相談を受け付ける所もあるとのことです。

(5月4日)  5月2日(火)の品川でのスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0 個/cm2/日で、その他の花粉は16.0 個/cm2/日観測されました。 5月3日(水)のスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.6 個/cm2/日で、その他の花粉は42.0 個/cm2/日観測されました。 本日の都心、多摩の予報も「少ない」です。

(5月4日)  「花粉の飛散状況などネットで全国に配信 NTTが『エコネット』」と報道されました(日経5/1)。 NTT は特異のセンサー技術と国内最大のネットワークを使い、全国各地の大気や水質の汚染状況を伝える『エコネット』を本格的にスタートする」とのことです。 「エコネットは、大気汚染物質で酸性雨の原因となる二酸化窒素の濃度や花粉の飛散状況などの環境情報をリアルタイムでとらえ、インターネットで全国に情報発信する」とのことです。

(5月2日)  5月1日(月)の品川でのスギ花粉は0.3 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.3 個/cm2/日で、その他の花粉は25.6 個/cm2/日観測されました。 2月1日から4月30日まではスギ花粉4434.9個/cm2/3ヶ月、ヒノキ花粉は911.6個/cm2/3ヶ月で、合計5346.5個/cm2/3ヶ月と観測史上2番目と大量飛散が観測されました。 本日の都心での予報も「少ない」です。 4/12-4/25のインフォシークのキーワードランキングで、「花粉症」が「今週の時事」部門で10位から8位に上昇していますが、ポイント数は21610件から7773件にに減少しています。

(5月2日)  4月の品川でのスギ、ヒノキ花粉数は、平成6年は71.8個/cm2/月と33.0個/cm2/月、平成7年は1470.5個/cm2/月と792.5個/cm2/月、平成8年は107.4個/cm2/月と61.7個/cm2/月とスギ花粉の飛散数がヒノキ花粉の飛散数を上回っていましたが、平成9年は62.5個/cm2/月と249.8個/cm2/月、平成10年は37.2個/cm2/月と49.9個/cm2/月、平成11年は13.3個/cm2/月と44.3個/cm2/月、平成12年は915.4個/cm2/月と804.1個/cm2/月とヒノキ花粉の飛散増加が目立ちます。 今後さらに関東地方でもヒノキ花粉の飛散の割合が増加して行くものと思われます。

(5月1日)  品川での4月28日(金)のスギ花粉は1.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は6.8 個/cm2/日で、その他の花粉は87.0 個/cm2/日観測されました。 4月29日(土)はスギ花粉は1.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は9.3 個/cm2/日で、その他の花粉は89.8 個/cm2/日観測され、4月30日(日)はスギ花粉数は0.6 個/cm2/日で、ヒノキ花粉は0.9 個/cm2/日、その他の花粉は36.7 個/cm2/日でした。 品川でのスギ・ヒノキ花粉飛散は終了はしていませんが、今年のこのページでの定期的な情報提供は本日をもって終了します。 ただし5月も何度かはページ更新する予定にしています。 新聞の花粉飛散予報も昨年と異なり、5月に入っても花粉症情報が続いているようで、本日の都内での予報は「少ない」です。

(4月29日) 4月28日(金)は雨上がりの晴天な日でヒノキ花粉の飛散が注目されましたが、花粉モニターでみると「やや多い」程度の飛散数があったようです。  まだ天候によっては花粉飛散に注意が必要なようです。 本日の都心での予報は「多い」で、朝9.00頃まででやや飛散がみられるようです。
 
(4月29日) 今年から初めて取り入れた
リアルタイム花粉モニターの有用性が確認されました。 中央区築地の聖路加病院と品川区では数kmの距離があること、測定方法が全く異なることからして、花粉モニターと実測値に驚くべき高い一致率が得られました。 今後従来の観測と花粉モニターの併用が有用と思われます。 

(4月28日) 4月27日(木)品川ではスギ花粉は0.3 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0 個/cm2/日、その他の花粉 31.8 個/cm2/日と観測されました。 本日の都心の予報は10個/cm2/日以下の「少ない」で、花粉モニターでも朝8時まではほとんど飛散は見られません。 このHPを立ち上げた1997年のアンケートコメントを紹介させていただきます。

(4月28日) 外来受診している患者さんを見ていて、昨年より症状が軽かったという患者さんが少なくありません。 また初診時に手術を希望された方でも、標準的な薬物療法と生活指導で十分な効果が得られている場合があります。 そこで「レーザー手術を受けたいのだが、適切な医療機関を紹介して欲しい」というご質問も多いのですが、返答に困ることをよく経験します。 たしかにレーザー手術は昨年より健康保険の適応が取れ、治療法として社会的に認められていると思います。 ただし手術を行わなくても治せる場合も多いこと、手術だけでアレルギーは根本から治せないこと、従って再発があり得ること、などの理解が必要でしょう。 さらに鼻中隔彎曲症、慢性副鼻腔炎などの合併する場合があり、その際にはレーザーだけの手術では不十分で、10日から2週間くらいの入院を必要とする場合さえあります。  

(4月28日) 「住宅に昔ながらの天然素材 漆喰(しっくい)壁で和風回帰」「化学物質に懸念広がる 健康志向に追い風」と報道されました(日経4/26夕)。 「漆喰は石灰や海藻のり、わらなどを混ぜ合わせた天然素材」で「部屋の湿気を吸収したり放出したりする性質があります」。 そこで室内の乾燥を予防したり、逆に過度の湿度を吸収しカビの発生を予防する働きがあります。 花粉症の方でも鼻が乾きやすい方、咳が長く続く方、室内建材に過敏な方などに良さそうです。

(4月28日) 「山口衛里 秘 花粉対策 9月の南半球は春 スギ花粉真っ盛り 女医&栄養士が体調管理」と報道されました(サンケイスポーツ4/27)。 スギ科の樹木はほとんどが北半球にありますが、南半球ではオーストラリアのタズマニアでタズマニアスギがあるだけです。 はっきりとしたことは分かりませんが、シドニーでは多分スギ科・ヒノキ科の花粉が多い、ということはないと思われます。

(4月27日) 品川の4月26日(水)のスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.6 個/cm2/日で、その他の花粉は25.6 個/cm2/日観測されました。 本日の都内での予報は「やや多い」ですが、聖路加病院でのモニターでは午前9時まで飛散数はほぼ0個です。 アンケートによりますと、大量飛散の今年でも適切な対策が役に立つことがわかります。 比較の意味で1998年のアンケートコメントを無記名で紹介させていただきます。

(4月26日) 品川の4月25日(火)のスギ花粉は0.3 個/cm2/日、ヒノキ花粉は2.2 個/cm2/日で、その他の花粉は33.3 個/cm2/日観測されました。 そろそろスギ・ヒノキ花粉の飛散終了時期が迫っているのかもしれません。 本日の都内での予報は昨日18時では「やや多い」でしたが、今朝6時では「少ない」に修正されています。 アンケートの回答は224件と昨年より3倍に増加いたしました。 これらは今後の花粉症情報提供に生かしていきたいと思います。

(4月25日) 4月24日(月)の品川で観測されたスギ花粉は8.6 個/cm2/日、ヒノキ花粉は8.3 個/cm2/日で、その他の花粉は45.5 個/cm2/日でした。 本日の都心での予報は「多い」です。 4月に入ってからスギ・ヒノキと鑑別の難しい「その他の花粉」観測数が増え、都内各地の飛散観測数のばらつき、予報の適中率の低下、症状悪化の際に原因確認が困難なことなどが起こっているようです。

(4月25日) 「子供クリニック 花粉症、3歳前後から」で小児花粉症が増加していることが報告されています(日経4/24夕)。 先週の日本アレルギー学会でも乳幼児花粉症の報告があり、花粉シーズンを2度経験する後に花粉症乳児患者が出ることが報告されました。 ただし乳幼児では採血や症状の把握が難しく、詳しいことは分かっていないようです。

(4月24日) 品川での4月20日(木)のスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は1.2 個/cm2/日で、その他の花粉は24.1 個/cm2/日、4月21日(金)のスギ花粉は0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.3 個/cm2/日で、その他の花粉は5.6 個/cm2/日観測されました。 雨上がりの4月22日(土)はスギ花粉は1.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は39.2 個/cm2/日で、その他の花粉は321.9 個/cm2/日観測され、好天の4月23日(日)はスギ花粉数は10.8 個/cm2/日で、ヒノキ花粉は38.3 個/cm2/日、その他の花粉は248.1 個/cm2/日でした。 本日の都内での予報は「非常に多い」が、朝8時までに少し飛散があるようです。 アンケートの回答コメントを書き加えました。

(4月22日) 品川の4月19日(水)のスギ花粉は3.4 個/cm2/日、ヒノキ花粉は36.7 個/cm2/日で、その他の花粉は151.2 個/cm2/日観測されました。 花粉モニターで見ると4月19日、20日のスギ、ヒノキ花粉の飛散数は少なかったようです。 本日の都心での予報は「多い」で、朝9.00頃よりやや飛散がみられるようです。
 
(4月22日) シリーズ「花粉症とたたかう5 仕事の大敵、見せない苦労」でテレビ東京のアナウンサーが、仕事に差し支えないように花粉症対策を行っている様子が紹介されています(日経4/19夕)。 一般に花粉症の症状は、適度に緊張した際に症状が抑えられます。 これは鼻の症状を調節する自律神経のうち、交感神経が副交感神経より優位になることが大きな理由です。 4/5-4/18のインフォシークの
キーワードランキングで、「花粉症」が「今週の時事」部門で8位から10位に落ち、ポイント数も30602件から21610件に減少しています。

(4月19日) 品川の4月18日(火)のスギ花粉は2.5 個/cm2/日、ヒノキ花粉は9.9 個/cm2/日で、その他の花粉は91.4 個/cm2/日観測されました。 本日の都内での予報は「多い」ですが、午前8時まで飛散はあまり多くないようです。 アンケートの回答は131件とさらに46件増加しました。 大変有り難うございます。 次回のページ更新は4月22日(土)昼を予定しています。

(4月19日) シリーズ「花粉症とたたかう4 飼い犬と“2人”のストレス」で飼い犬の花粉症について触れています(4/18日経夕)。 自然発症の花粉症にはヒト以外に、猿と犬が知られています。 猿の症状はヒトと同じですが犬はアトピー性皮膚炎の病態を引き起こします。 いずれも花粉症の発症機序の解明や新しい治療法の検討に貢献されています。

(4月18日) 品川の4月17日(月)のスギ花粉は1.5 個/cm2/日、ヒノキ花粉は9.3 個/cm2/日で、その他の花粉は72.2 個/cm2/日観測されました。本日の都内での予報は「非常に多い」ですが、午前8時まで飛散はあまり多くないようです。

(4月18日) アンケートが昨日半日で92件と、昨年の回答数を超える回答をいただき大変感謝しています。 まずは変換なしですぐ読めたコメント集をご紹介いたします。 文字化けし全く読めない回答も2通あり、失礼ですがメールでの再回答をお願いいたしました。

(4月18日) 「スギ花粉24時間チェック 県衛生研究所 自動サンプラー設置 2年後にも飛散予測システム」と報道されました(山形新聞4/6)。 これは山形県衛生研究所(山形市十日町)と東北大に設置されたもので、NTTのものとは異なり、聖路加病院の花粉モニターと同じものです。 今後各地での花粉飛散リアルタイム情報が、花粉症対策に役立てられると思われます。

(4月18日) シリーズ「花粉症とたたかう3 花つけぬスギ、突き止める」で「12年間も花粉をとばさなかったスギの品種を突き止めた」と報告されました(日経4/17夕)。 「花粉できない技術開発 遺伝子組換え作物 京大自然への悪影響防ぐ」では、花粉症ではなく遺伝子組換え作物の、周囲の生態系への悪影響を防ぐ目的で研究が行われています(日経4/17)。

(4月18日) 昨夜のNHKニュース10で「アトピー性皮膚炎に付いての民間療法の実態」が放送され、ある種の営利商法に対して問題があることが指摘されました。 本ページへの医療相談でも、様々な民間療法について、どのようなものか、効果はどうか、副作用はどうか、などのご質問を受けることがよくあります。 具体的な商品に付いては聞いたことの無いものが多く、いずれにしろ科学的に効果や、問題点が確認されているのはほとんどないと、お答えしています。 この問題については、民間療法についてのページが参考になります。

(4月17日) 品川での4月15日(土)はスギ花粉は7.1 個/cm2/日、ヒノキ花粉は11.1 個/cm2/日で、その他の花粉は62.7 個/cm2/日観測されました。 マツの花粉も飛散開始しましたが、これは花粉症を引き起こすことは少ないようです。 4月16日(日)はスギ花粉数は4.0 個/cm2/日で、ヒノキ花粉は17.9 個/cm2/日、その他の花粉は63.9 個/cm2/日でした。 本日の都内での予報は「非常に多い」が、朝8時までにはあまり飛散していないようです。

(4月17日) まだ花粉症のシーズンは終了していませんが、今年もアンケートにご協力をお願いいたします。 昨年の調査では、花粉症情報が患者さんの対策に役に立っていることが確認されました。 アンケートの結果と電子医療相談の結果を合わせて、今週学会報告いたします。 さらに今年のような大量飛散年でも、このように有用か否かを調査比較したいと思います。 今年楽だった方も、苦しまれた方も、どうかアンケートにご協力ください

(4月17日) 3/29-4/11のインフォシークのキーワードランキングで、「花粉症」が「今週の時事」部門で同じ8位ですが、実質10位でポイント数も52356件から30602件に減少しています。 外来診療でも花粉症の初診患者さんは、ほとんどみられません。 ただし、咳が止まりにくいという患者さんは、かなりいらっしゃるようです。

(4月17日) 花粉症に関する研究も進んで、様々な現象が解明され、その結果が報告されています。 今週開かれる日本アレルギー学会春期臨床大会では、花粉症に関する21題の一般演題が報告されます。 これまでの国内の情報を、医学中央雑誌で検索すると、1994年から2000年までに「花粉症」に関して1334件の論文や学会報告があり、「スギ花粉症」で702件、「花粉」で2080件、「スギ花粉」で1593件、「カモガヤ花粉」で24件、「アレルギー性鼻炎」で3108件、「鼻アレルギー」で3088件該当します。 同様に国外の情報をMedlineで検索すると「pollinosis」で6441件、「allergic rhinitis」で4830件該当し、これらはネット上で確認できるようになっています。

(4月15日) 4月14日(金)の品川での花粉観測数はスギ44.4 個/cm2/日、ヒノキ105.2 個/cm2/日、その他の花粉290.7 個/cm2/日と多くの飛散がみられました。 松の花粉飛散も始まりましたが、これはあまり花粉症を引き起こさないと指摘されています。 今年の累積花粉飛散数はスギ 4392.2 個/cm2/シーズン、ヒノキ 718.6 個/cm2シーズン、合わせて 5110.8 個/cm2/シーズンと5000個/cm2を超え、私たちの予報を大きく上まわっています。 本日の都心の予報は久しぶりに「少ない」です。

(4月15日) 日経新聞による本ページのご紹介のために、昨日からメール相談が増えていますので、返答には少し時間がかかることもありますがご了承ください。 またデフォルトで設定されている場合もあるHTMLメールは、返答の際に再起動が必要となることがあり、なるべくお控えください。 シリーズの「花粉症とたたかう2 外で遊べぬ息子に母の決意」では花粉症の若年化が指摘されています(日経4/14夕)。

(4月14日) 4月13日(木)はマスクが似合わない程暖かな日で、最高気温も22.4℃でした。 品川ではスギ花粉は9.0 個/cm2/日、ヒノキ花粉は35.2 個/cm2/日、その他の花粉102.5 個/cm2/日と観測されました。 どうやら主役はスギからヒノキに変わったようです。 本日の都内の予報も「非常に多い」ですが、花粉モニターでは朝8時までの飛散はあまり多くないようです。

(4月14日) 「アトピー、花粉症・・新たな”国民病” アレルギー研究ネット」が「『成果』全国に治療確立図る 厚生省今年度から」と報道されています(読売4/12夕)。 厚生省のHPではまだこの情報は掲載されていないようです。 「花粉症とたたかう1 ネット相談、確かなてごたえ」(日経4/13夕)で、花粉症対策にネットへの有用性が紹介されています。 「花粉症でも松坂」で「全国の花粉症で悩む人にも、勇気を与える投球だった」と報道されています(朝日4/14)。 

(4月13日) 4月12日(水)は初夏を思わす天気ですが、例年と異なりまだマスクをしている方も見かけます。 品川ではスギ花粉は16.7 個/cm2/日、ヒノキ花粉は60.2 個/cm2/日、その他の花粉173.5個/cm2/日と観測されました。 スギ花粉の割合が減少してきていることが注目されます(グラフ参照)。 本日の都内での予報は「非常に多い」です。

(4月13日) 「光センサーと通信網でNTTがスギ花粉飛散を予測へ」と報道されました(asahi news 4/8)。 NTT生活環境研究所の花粉情報では、新しい花粉情報HPを作成中で、その中で i-MODE花粉情報サービス を提供するようです。

(4月13日) 「都内産の木材で筆記具試作 都と鉛筆業界」と報道されました(日経4/12)。 「東京都と日本鉛筆工業協同組合は、桧原村のヒノキと杉を材料に筆記具を試作した」とのことで、都内産の木材の利用として歓迎すべきことと思われます。 同紙に「投薬時の説明 医師の9割 5分以内 民間団体調べ 対話不足くっきり」との記事が掲載されました。 ただし患者からの薬についての質問が1988年より大きく増え、詳しく説明する傾向にあるようです。 本HPへの電子相談でも、医療機関受診中の方が49.5%と高率です。

(4月12日)  雨上がりであり、日中続けて飛散があったようで、品川でのスギ花粉は54.3 個/cm2/日、ヒノキ花粉は35.8 個/cm2/日と「非常に多い」飛散が観測されました。 またその他の花粉も138.3個/cm2/日と多く観測されています。 本日も都心では「非常に多い」予報ですが、花粉モニターでは午前8時まででは昨日より少な目です。 過去の飛散状況からスギ花粉はあと2週間、ヒノキ花粉はあと4週間で都内ではほぼ飛散終了すると思います。 ただし、その間にどの位の量が飛散するかは、過去のデータや他の地域のデータがあまり参考にならないために、予測が困難と思われます。

(4月12日)  「科学をよむ 大気汚染も花粉症の一因 必要な『予防原則』の考え」の記事が掲載されました(朝日4/11夕)。 それによると花粉症増加は「生活環境の変化が関係」し、「リスク評価困難な問題」であるとのことです。 同夕刊に、オリックスの金田投手の「花粉症対策OKのはずがKO」との記事があります。

(4月11日)  4月10日(月)は花粉飛散が少なく、品川でスギ花粉6.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉2.5 個/cm2/日と少なく、その他の花粉は17.3個/cm2日でした。 本日の都内での予報は「非常に多い」です。 花粉モニターで見ると明け方は少ないのですが、朝7.30から少し飛散が始まったようです。

(4月11日)  「子供クリニック 結膜炎、抗原の特定を」が掲載されました(日経4/10夕)。 「結膜炎の治療法は抗アレルギー剤の点眼が第一選択で、ステロイド点眼は眼科医の適切な指導のもとで使用が望ましい」と記載されています。 インフォシークのキーワードランキングで「花粉症」が「今週の時事」部門で4位から8位に落ちましたが、先週末の大量飛散で苦しんでいる方もあるようです。 「松坂ピンチ・・・花粉症で次回当番回避も」(サンケイスポーツ4/10)。

(4月10日)  品川での4月8日(土)はスギ花粉数は172.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は4月8日(土)は159.0 個/cm2/日でした。 4月9日(日)はスギ花粉数は47.2 個/cm2/日で、ヒノキ花粉は18.2 個/cm2/日でした。 4月8日(土)のヒノキ花粉飛散数は史上最高記録で、また4月6日のスギ花粉215.1個/cm2/日も、4月としては史上2番目のようです。 今年はスギ花粉飛散期間が長いこと、ヒノキ花粉飛散が多いことから、1995年の史上最高の年に匹敵するようです。 一番問題なのは今後の飛散予測がはっきりしないことですが、少なくとももう2週間は薬の服用を続けた方が無難です。 本日の都内での予報は「多い」ですが、花粉モニターでは朝8.00までは、ほとんど花粉飛散はなさそうです。

(4月10日) 「花粉少ないスギ植林 林野庁が花粉症対策 3年後にも、効果に数十年」が掲載されました(4/8日経)。 「林野庁は4月7日にまとめた1999年度版の林業白書で、スギやヒノキが原因とされる花粉症の対策を本格化させる方針を打ち出した」ようです。 林野庁のページでは、「林野庁の具体的な取り組み」や「白書」などのpdfファイルが提供されています。

(4月10日) 「子供の体がおかしい 日体大、5年ぶり調査 次々新しい異変」との記事が掲載されました)日経4/7夕)。 これは全国2800カ所の幼稚園、小、中、高等学校の養護教諭を対象に実施したものです。 「子供の体の調査」比較で、アレルギーが1978年には26-30%だったのに比較し、2000年では82-89%に増加しています。 子供でも花粉症が増える傾向にあり、早急な対策が望まれます。 

(4月8日)  4月7日(菌)の品川でのスギ花粉数は47.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は71.6 個/cm2/日で、ヒノキか初めてスギを上まりました。 その他の花粉も 96.9 個/cm2/日観測されました。 今年の累積スギ花粉観測数は、4042.2 個/cm2/シーズン、累積ヒノキ花粉観測数が302.5 個/cm2/日、累積その他の花粉観測数が718.5 個/cm2/日です。 ついに今年の累積スギ花粉観測数がとうとう 4000 個/cm2/シーズンを超えました。 本日の都内での予報も「非常に多い」で、午前10時までにすでにスギ、ヒノキ合わせて80 個/cm2/8h 位飛散したようです。 絶好のお花見見日よりですが、花粉症の方は避けるのが無難です。

(4月8日)  4月7日に気象庁による一ヶ月気象予報(4月8日から5月7日まで)が発表されました。 「関東甲信越地方の向こう1カ月の平均気温は平年並みか低い可能性が大きく、降水量は平年並みか少ない可能性が大きく、日照時間は多い可能性が大きい」とのことです。 平均気温と花粉飛散数の関連は3月下旬からはあまり強くなく、晴れの日が多くなりそうなことは、花粉飛散が起こりやすくなりそうです。

(4月8日)  4月5日の品川でのスギ花粉数 1.2 個/cm2/日と、東京都発表のスギ花粉数(4月5日午前9時から4月6日午前9時まで)がおよそ100 個/cm2/日と大きく異なっていました。 調べてみると、品川でのスライドグラス交換時刻(午前0時)から、多くの測定所での交換時刻(午前9時)までに、4月6日はかなり多くの飛散があったことが原因のようです。 これを機会に聖路加病院での3月の毎日の花粉モニター結果をグラフにしました。 どちらかというと午後2.30位から午後9.00位までが特に飛散が多かったという結果が出ました。 通勤、通学の際には「行き」より「帰り」により注意が必要のようです。

(4月8日)  「元気を飲む#4」で「花粉症対策 甜茶効果に期待膨らむ」が特集されました(読売4/7)。 「今年は甜茶の売り上げが、花粉症の猛威で前年比50%増になりそうだ」とのことです。 また「花粉症対策のキャンデー市場には現在、約30社が参入し、業界全体で昨年比倍の約百億円の売り上げが見込まれている」とのことです。

(4月7日)  4月6日(木)の品川でのスギ花粉数は215.1 個/cm2/日、ヒノキ花粉は61.1 個/cm2/日で、どちらも「非常に多い」観測数でした。 その他の花粉も 94.4 個/cm2/日観測されました。 本日の都内での予報は「多い」ですが、朝8.00までではあまり飛散数は多くないようです。

(4月7日)  林野庁は4日、次の世代に残すべき国有林内の巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として認定した、とのことです(日経4/5)。 その中には、鹿児島県屋久島の「縄文杉」、静岡県天城湯ヶ島町の「天城山太郎杉」、京都市の「大悲山の三本杉」が含まれます。 縄文杉は、樹齢1000年を超える屋久杉の代表格で、幹の周囲は16.1m、樹齢7200年と推定され、地球上で最も高齢な生き物といわれています(縄文杉は何を見たか、現代教養文庫)。 「マーライオンも花粉症?」というあまり役立たない記事もあります(日経4/6夕刊)。

(4月6日)  4月5日(水)の品川でのスギ花粉数は1.2 個/cm2/日、ヒノキ花粉は0.3 個/cm2/日で、合わせて1.5 個/cm2日の「少ない」観測数でした。 本日の都内での予報は「多い」です。 午前4時から8.30まである程度の花粉の飛散がありそうです。

(4月6日)  花粉症に鼻や眼の症状だけでなく、咳が長く続く場合もあります。 これは花粉症による鼻づまりが口呼吸を引き起こし、そのために乾燥性、感染性咽喉頭炎を起こすのが一つの理由です。 もう一つの理由としては、花粉などのアレルゲンが直接、喉頭、気管、気管支でアレルギー反応を起こすことです。 これらは、喉頭アレルギー、アトピー咳嗽、咳喘息などと呼ばれ、普通の咳止めがあまり効果を示しません。 その際には抗ヒスタミン薬内服や、吸入ステロイド、気管支拡張剤が効果を示すことがあります。

(4月6日)  インフォシークのキーワードランキングで「花粉症」が「今週の時事」部門で、先週に引き続き今週も同じ4位でした。 「花粉症」の検索は先週(3/8から3/21)で104, 190ポイントだったのが、今週(3/15から3/28)は100, 305ポイントとほぼ同じで、3月の初旬も下旬もほぼ同等に検索されているようです。 本ページの累積スギ花粉観測数と累積アクセス数でみても、毎週3万件くらいのアクセスが続いていて、情報提供の需要がもう少しありそうです。

(4月6日) 医師、研究者向けの「医学のあゆみ」3月4日号で「アレルギーの分子医学的究明と克服」が特集され、「T細胞エピトープを利用したスギ花粉症治療薬の開発」などの新しい研究が報告されています。 月刊薬事2月号では「花粉症治療の現状」が特集されています。

(4月5日) 品川でのスギ花粉数は4月4日(火)は7.1 個/cm2/日、ヒノキ花粉は4.6 個/cm2/日と、両者合わせて11.7 個/cm2/日と「やや多い」観測数でした。 本日の都内の予報は朝刊では「やや多い」ですが、午前6時には「少ない」に修正されているようです。 今朝は雨が降り、花粉はほとんど全く飛散していないようですが、雨上がり日のお花見が要注意でしょう。

(4月4日) 品川でのスギ花粉数は4月3日(月)は20.4 個/cm2/日、ヒノキ花粉は12.3 個/cm2/日と、両者合わせて32.7 個/cm2/日と「多い」観測数でした。 スギ・ヒノキ以外の花粉は59.3 個/cm2/日と観測数が増えています。 花粉数の予報が50 個/cm2/日以上は「非常に多い」で表現され、昨年は3月16日の1日しか無かったものが、今年は18日もあります。 今後、少なめに「非常に多い」から非常に多めの「非常に多い」まで区別されると、患者さんの予防により役立つと思います。 本日の都内での予報は「非常に多い」ですが、花粉モニターでは深夜から明け方まで、飛散はごくわずかです。

(4月4日) 3月29日に新着情報で掲載したNTTのリアルタイムの花粉情報のHPができたようです。 山形県の情報が主ですが、高尾の情報もあり、これは都心への花粉発生源となりうると思われ、注目されます。 3月29日に新しい花粉症リンク集ができました。「 花粉症大研究 春の憂鬱・つらい症状をネットで乗り切ろう!」。 

(4月3日) 品川でのスギ花粉数は4月1日(土)は201.5 個/cm2/日と「非常に多い」で、4月2日(日)は30.2/cm2/日と「多い」でした。 ヒノキ花粉は4月1日(土)は37.7 個/cm2/日は「多い」観測数で、4月2日(日)7.4 個/cm2/日は「少ない」観測数でした。 スギ・ヒノキ以外の花粉(クルミ、イチョウ、ハンノキ、ケヤキ)などを疑わせる花粉の飛散も増加しています。 本日の都内の予報は「非常に多い」です。 

(4月3日) 4月1日の朝から昼過ぎまでページ上で、April Fool の罪のないイタズラを行いましたが、罪作りの結果ももたらしたようで、すみませんでした。 ほとんどの方はイタズラにすぐ気が付いたと思いますが、4名の方からどうしたのかとの暖かい問い合わせをいただきました。 多分この情報ページを花粉症対策に活用され、情報内容も信頼されていただけていると思います。 楽しみでページ作りをしているのですが、責任も重くなってきます。

(4月1日) 3月31日(金)の品川でのスギ花粉数は85.5 個/cm2/日と「非常に多い」で、ヒノキ花粉は23.5 個/cm2/日は「やや多い」観測数でした。 3月末までの累積スギ花粉飛散数は3519.5 個/cm2/シーズン、ヒノキ花粉数は107.5 個/cm2/シーズンと、1995年(平成7年)に次いで観測史上2番目に多い飛散数が確認されました。 昨日は24時間中メリハリなく飛散し、大きな飛散ピークはありませんでした。 従って外出の際には、一日中あまり安全な時は無いことになります。 本日の都内での予報も「非常に多い」です。 花粉モニター(聖路加)でみると朝5.30から9.00まで多くの花粉飛散がみられ、昨日を越える飛散数が予測されます。 本日深夜11.30よりNHK教育放送のサイエンスアイで、「アレルギー増加のなぞを追う 花粉症」が放映予定です。

(4月1日) 多くのヒノキ花粉が各地で飛散開始していますが、この花粉による症状も、スギ花粉による症状も違いがありません。 またスギ花粉とヒノキ花粉は共通性があるので、スギ花粉症のかたの多くはヒノキ花粉症も起こす可能性が高いと考えられます。 ただし、異なる成分があるので、スギ花粉に対する減感作療法が、ヒノキ花粉症に少し効きづらいことはあります。 品川では1995年4月1日に観測された、ヒノキ花粉が103.4個/cm2/日が最高記録です。

(4月1日)  「花粉症原因物質、スギの種類で大差 県林業試験場の研究員が解明」との報告がされたようです(朝日富山版3/14)。 それによりますと「スギ花粉症の原因物質の量は、スギの種類によって数十倍もの違いがある」とのことです。 そこで花粉を作るものの、花粉症を起こしにくいスギの木が開発できることになります。 原因物質は主要アレルゲンと呼ばれ、スギ花粉ではCry j 1 と Cry j 2 と名付けられています。 またこれらのスギ花粉主要アレルゲン物質の研究用の試薬が、4月1日から世界で初めて市販されることになりました。 これは林原生化学研究所が開発しアサヒビール薬品が発売し、和光純薬が販売します。


(3月31日) 3月30日(木)の品川でのスギ花粉数は192.6 個/cm2/日と「非常に多い」で、ヒノキ花粉は39.8 個/cm2/日の「多い」観測数でした。 「スギ衰えず、ヒノキ本格飛散開始」といえます。 昨日から都内で桜が開花し、プロ野球が本日開幕し、入学式、入社式も始まります。 昨日は夕方や夜間もほどほどの花粉飛散が見られ、引き続き注意が必要です。 本日の都内での予報も「非常に多い」ですが、午前5.30から8.30まで少なからずの花粉が観測されます(聖路加花粉モニター)。

(3月30日) 3月29日(水)の品川でのスギ花粉数は50.3 個/cm2/日と「非常に多い」で、ヒノキ花粉は13.9 個/cm2/日の「やや多い」観測数でした。 最高気温は19.9℃と高く、強い風も吹き荒れ、一日中継続して花粉飛散が見られたようです。 そろそろスギ花粉飛散期とヒノキ花粉飛散期が重なっている時期のようです。 またスギ、ヒノキ以外の花粉飛散35.8個/cm2/日と増えてきています。 本日の都内での予報は「非常に多い」です。 花粉モニター(聖路加)で見ると、スギ花粉とヒノキ花粉の鑑別はできないのですが、昨夜9.30頃から夜中を通して比較的に多い花粉飛散が朝8.00まで続いています。 本日はかなり要注意の日となるでしょう。

(3月30日) 「らくらく健康術 ツボ療法 花粉症をお灸で改善」が掲載されました(毎日3/30)。 ツボ療法やお灸の効果と、その限界を示しています。 「学会発表!赤ジソが花粉症に効く 60%に効果あり」が週刊文春4/6号に掲載され、大塚博邦氏のコメントが掲載されています。

(3月29日) 品川でスギ花粉が3月28日(火)は5.9 個/cm2/日と、2月26日以来一ヶ月ぶりの「少ない」観測数でした。 4日続けてあまり多くない花粉飛散で、花粉症の患者さんは楽になっている方が多いと思います。 本日の都内の予報は、久しぶりに30個/cm2/日以上50個/cm2/日未満の「多い」です。 ただし最高気温20℃、南南西の風、風力7mと注意が必要と思われます。 昨夜のNHKニュースで、ヒノキ花粉の飛散に注意を、ということが取り上げられていました。

(3月29日) 「スギ花粉情報ネットで公開 NTTが実証試験」と報道されました(日経3/28)。 それによりますと「NTTはスギ花粉の飛散状況を予測するシステムを開発、インターネットで花粉予報を公表する」とのことです。 これは「山間部でスギ花粉が飛んでる量を自動的に計測、気象情報などと合わせて市街地への飛散量を予測する」ものです。 同紙では「健康食品 適正摂取量や栄養含有量 表示義務化へ」と厚生省の検討会の報告書がまとまったことも報道しています。 ただし、花粉症に対する健康食品に付いての情報は不明です。

(3月29日) 「治療法 学会指診相次ぐ 患者理解得やすく 厚生省、医療費抑制狙う」と報道されました(日経3/27)。 「医学系学会が病気の治療法に関する標準的な治療指診を相次いでまとめている」とのことです。 本ページも基本的には「鼻アレルギー診療ガイドライン 改訂第3版(1999)」に沿って標準的な治療をを勧めているつもりです。 4月20日から開かれる日本アレルギー学会春期臨床大会でも「特別講演 治療管理ガイドライン」が耳鼻科、内科、小児科、皮膚科の講演者により紹介される予定です。 花粉症の話題はあまり多くは取り上げられていませんが、4月6日から日本眼科学会総会、5月18日から日本耳鼻咽喉科学会総会が開かれます。

(3月28日) 品川でスギ花粉が3月27日(月)は26.2 個/cm2/日と「やや多い」飛散数が観測されました。 累積スギ花粉飛散数は昨日までで3185.2 個/cm2/シーズン、累積ヒノキ花粉飛散数は30.3個/cm2/シーズンです。 スギは予測数3200個/cm2/シーズンの99.5%達成しました。 私たちの予測数を上方に修正する必要がありそうですが、どの程度か不明です。 本日の都内での予報も「非常に多い」ですが、花粉モニターでみると、深夜から朝8.30までには飛散数は少ないようです。

(3月28日) ある取材で、この花粉症のページを開く理由についての質問を受けました。 「インターネット情報社会への相互扶助」と答えましたが、日記代わりでもあり、自分のためのポータルサイトでもあります。 電子メールによる医療相談が今年は、21件(1月)、24件(2月)、64件(3月27日まで)と増加傾向を示しています。 日経3/27では「育児の悩みはネットで解決 掲示板で気軽に相談 多忙な主婦の強い味方」とネットが「現代の井戸端会議の様相を呈している」ようです。 

(3月28日) 「化粧品の成分すべて表示へ 『肌合い』ひと目で分かります」と「来年3月末から、化粧品に含まれる全ての成分の表示が義務づけられることが、厚生省の中央薬事審議会特別部会で決まった」ようです(朝日3/28)。 花粉症の患者さんでも顔面のかゆみを訴える方が少なくなく、これが花粉によるものか、化粧品に含まれる成分で起こるかどうか、判断の参考になる思われます。 また化粧品の使用の可否についても判断が難しいと思います。

(3月27日) 品川でスギ花粉が3月26日(日)は38.9 個/cm2/日と「多い」飛散数が観測されました。 本日の都内での予報も「非常に多い」ですが、深夜から午前8時までの飛散はかなり少ないようです(聖路加花粉モニター。 

(3月27日) インフォシークのキーワードランキングで「花粉症」が「今週の時事」部門で今週(3/8から3/21)には4位まで上昇中です。 「花粉症」検索は先週(3/1から3/14)8位に初登場しているようです(週刊アスキー4/5号)。 他のメディアでは花粉症が扱われることは少なくなっていますが、掲示板を含め、ネット上では悩める患者さんが多いことが窺われます(累積スギ花粉観測数と累積アクセス数3/27)。 毎日3/28の雑記帳で「花粉症を根本から予防する、花粉の出にくい杉の開発に林野庁が成功した。との報道がされています。 これは朝日のニュースでも紹介しされています。

(3月27日) 「花粉症には赤シソ?」と報道され(3/23朝日)、研究結果が日本農芸化学会で報告されるとのことです。今後耳鼻科医も関わって検討していくことが望まれます。 3/25朝日夕刊で、売れ筋ランキング「空気清浄機」で花粉症の今の時期によく売れていることが報告されています。 同紙の4コママンガ「どーでもいいけど」では、「先生 花粉症の症状をぴたっと止める薬をください 大学の卒業式なんです」と訴えています。

(3月27日) 多くの患者さんが、今年は医療機関を訪れることが多くなっていると思います。 受診した患者さんが全員満足して帰るとは思われませんが、その全ての責任を医療側や保険制度にだけ押しつけることは無理と思われます。 虎ノ門病院の秋山洋院長が「論点 医療改革 パートナーの視点」(3/22読売)で「保険者、国民、医療者が対立関係にあるのではなく、共通の目的で固く結ばれているパートナーのはずである」との視点を示しています。 本格飛散期の花粉症の外来診療を、正しく行えるようなシステムの開発が望まれます(TI)。

(3月26日) 品川でスギ花粉が3月22日(水)は127.5 個/cm2/日、3月23日(木)は37.0 個/cm2/日、3月24日(金)は229.0 個/cm2/日、3月25日(土)は51.2 個/cm2/日観測されました。 聖路加病院のある中央区と品川では、飛散状況が若干異なるようです。 累積スギ花粉飛散数は昨日までで3120.1 個/cm2/シーズン、累積ヒノキ花粉飛散数は30.0個/cm2/シーズンです。 本日は晴天で気温も高いのですが、花粉モニター(聖路加病院)では正午まででは、ほとんど少量の飛散状況と思われます。

(3月22日18.00) 朝から多くの花粉飛散がみられ、14.00と16.30にピークがみられます(聖路加花粉モニター)。 本日のスギ花粉飛散数は300個/cm2/日位の大量飛散と考えられます。 本日の耳鼻科外来の予約外受診者数が70名くらいで、花粉症患者さんの初診が目立ちます。 今後児童や生徒の春休みと共に、さらに外来の混雑が予想されます。 次回のページ更新は3月27日(月)朝を予定しています。

(3月22日) 昨日、一昨日は強風のために花粉観測用のプレパラートが飛んでいってしまいました。 そこで大田区のデータからの推測値をのせ、後で他のデータを集め修正していく予定です。 3月21日(火)は21.6 個/cm2/日、3月20日(月)は366.7 個/cm2/日のスギ花粉が観測されました。 本日の予報はやはり「非常に多い」ですが、深夜から朝8.00までの飛散はほとんどみられてはいません(聖路加花粉モニター)。 気象庁の3ヶ月予報が昨日発表され、「今年は寒暖の変動が大きい『平年並みの春』になりそう」とのことです(毎日3/22)。 リンク集を久しぶりに書き換えました。 

(3月21日) 3月20日(月)は200個/cm2/日を越える大量のスギ花粉数が飛散したようです。 本日も都内で「非常に多い」予報が出されています。 ただし深夜から朝8.00までは飛散はほとんど認められません(中央区の花粉モニター)。

(3月21日) 今後スギ・ヒノキ花粉がどの位飛散するかどうかの予測は難しいと思います。 昨年のようにスギ花粉飛散が4月上旬で終了し、ヒノキ花粉飛散が少なかった年もあれば(2000年と1999年の比較グラフ)、史上最高の1995年は3月下旬に、スギ花粉飛散の大きなピークを迎えました(2000年と1995年の比較グラフ)。 今後の花粉飛散を予測するには、多くの地域でのスギの開花状況を観測する方法が開発されることが望まれます。

(3月21日) 3月21日毎日朝刊で、「花粉症には”凶”風 春のあらし 都心で26.7メートル」、「4年ぶり春”欠番” 今年は関東地方で春一番が吹かなかった」、「21世紀温暖化さらに加速 国連の政府間組織が予測気温を上方修正」などの報道がみられます。 いずれも花粉飛散に影響を及ぼすと思われます。 医療従事者向けのアレルギーの臨床3月号「鼻アレルギー・花粉症診療の新しい展開」が特集されています。 毎日朝刊3/20で「さだまさしの日本が聞こえる」の「笑うなかれ 花粉症は本当につらい」で花粉症で苦しんでいますが、ひところより軽くなったことが報告されています。 いくつかの掲示板でも患者さんの悩みがうかがわれます(なんとかしたい花粉症Yahooニフティ花粉症フォーラム)。

(3月20日) 3月18日(土)は品川でスギ花粉観測数が 44.8 個/cm2/日と、なぜか予測より少ない飛散状況でした。 ただし3月19日(日)は最高気温が16.2℃と高いこともあって、スギ花粉観測数が118.5 個/cm2/日と多く認められました。 累積スギ花粉飛散数は2297.1 個/cm2/シーズンとなり、スギ花粉飛散予測数(3200個/cm2/シーズン)の71.8%にあたります。 ヒノキ花粉も3月18日(土)は 1.5 個/cm2/日、3月19日(日)は3.4 個/cm2/日観測されました。 今年は桜の花見の時期に一致して、ヒノキ花粉の飛散が多いことが予測されており、昨年まで以上の花見見物に注意が必要です。  本日の都内での予報は「非常に多い」ですが、強風が吹き荒れていることもあり、午前1時から午前8.30までかなり多くの花粉が飛散しているようです(中央区花粉モニター)。 風向き次第では、春一番が吹いたと認定されるかも知れません。

(3月20日) 屋外スポーツ選手で花粉症を持つ方は、今の季節に大変苦労をしているようです。 花粉症に用いられる様々な薬の中には、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬のようにドーピングに抵触しないものもあるようですが、逆に使ってはいけない薬も多いようです。 大分県サッカー協会医亊委員会のドーピングのページによれば、ステロイドの点鼻薬、吸入薬や関節内注射は、制限物質使用申告書の提出義務があり、点眼薬に関しては鼻に流れないように指導が必要です。 まためまいのためのプレドニンの内服や、口内炎用のケナログ、アフタッチの使用は禁止されているようですが、ステロイド筋注に関しては触れられていません。 今年はオリンピックが開かれプロ選手の参加種目も増え、チームドクターだけでなく、一般医療機関でも注意が必要と思われます。 

(3月18日) 品川でスギ花粉が 3月16日(木)は 12.3 個/cm2/日でしたが、3月17日(金)は431.8 個/cm2/日と今年最高の値を記録しました。 累積スギ花粉飛散数は2123.8 個/cm2/日と例年の平均値を超しました。 この値は、今年のスギ花粉飛散予測値 (3200個/cm2/シーズン)の66.4%にあたります。 さらにこの日はヒノキ花粉も 10.2個/cm2/日と加わっています。 本日も都内の予報は「非常に多い」ですが、晴れ、最高気温14℃、南風、最大風速3mと大量飛散の条件が備わっています。 ただし中央区の花粉モニタでみると、本日の深夜から朝にかけての飛散は少ないようです。

(3月18日) 花粉症の最盛期のためか、花粉症関連の4コマ漫画が良く目に付きます。「サンワリ君」(3/16読売)、「コボちゃん」(3/11読売)、「Mrボオ](3/17朝日)、「アサッテ君」(3/16,3/12,3/11毎日)で、患者さんや作者が苦労されているのが感じられます。 

(3月17日) 3月16日(木)の品川でのスギ花粉飛散観測数は予報通りの「少ない」飛散数だったようです。 本日の予報は関東地方全域で「非常に多い」です。 気温、風向き、最大風速から判断して、本日は大量飛散の可能性があります。 実際にリアルタイムの花粉モニターでみると午前1時頃から多くの花粉が観測され、朝8時の時点でどんどん増加傾向にあります。 連休での郊外へのお墓参りも注意が必要で、花粉予報を参考にしてください。 またきめ細かな天気予報としてWeather Eyeのリアルタイムお天気が参考になります。

(3月17日) 「都市部など大気汚染が激しい地域で生まれた『汚染雲』からは雨が降りにくい」の記事がサイエンスに掲載されたようです(読売3/16夕刊)。 大気汚染が花粉症を増悪させる、新しいメカニズムが考えられそうです。 ただし、実際に雨量と花粉飛散数の関連を調べていくことも必要と思われます。

(3月17日) 花粉症診療で耳鼻科医も忙しいのですが、3月23日(木)から3月25日(土)まで第18回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会が開かれます。 そこでは「注目すべき花粉症--その診断と臨床像--」のシンポジウムや、花粉症関連の一般演題が15題報告され、花粉症などの情報の交換をいたします。 4月20日(木)から4月22日(土)は第12回日本アレルギー学会春期臨床大会が開かれ、シンポジウムで「21世紀のスギ花粉症対策」が討議されます。

(3月16日) 3月15日(水)の品川でのスギ花粉飛散観測数は 45.4 個/cm2/日と「多い」数が認められます。 本日の都内での予報は朝から雨も降り、久しぶりに「少ない」と報じられています。 花粉による症状も休養日に当たるだけでなく、乾燥した結膜や鼻粘膜も加湿され生理的な機能への改善が見込まれます。 明日以降も暖かい日が続くので、雨上がりの大量花粉飛散の可能性もあります。 毎日の最高気温と花粉飛散数の比較のグラフを作成いたしました。気温が高いと開花が進むことがうかがわれます。

(3月16日) 花粉の飛散数増減に応じて外来患者さんの受診数が増え、このページへのアクセス数も増え、さらに毎日医療相談のメールが数件届きます。 予防の効果が十分に出て満足されている患者さんも多いのですが、かなり苦労をされている患者さんもまた多いものと推測されます。 そのためかステロイド筋注に関するお問い合わせが多くなってきました。 それに依りますと、筋注された薬の名前、ステロイドであること、副作用などを説明を受けてなかったり、理解していない患者さんが多いようです。 また患者さんの中には様々な医療機関に問い合わせて、やっと受けられる施設を見つける場合があるようです。 さらに、普通の医療機関ではこのような治療法があることを知らないのでは、などと思っている患者さんさえあります。 医療機関で扱う薬で、他では扱わないものは国内ではまず無いと考えて良いと思います。 (ステロイド筋注の問題は、2/26、2/14、2/7、1/24の新着情報でも触れています)。

(3月15日) 3月14日(火)の品川でのスギ花粉飛散観測数は 53.4 個/cm2/日と「非常に多い」数が認められます。 今年のスギ花粉の累積観測数が1634.3個/cm2/シーズンとなり、スギ花粉予測数(3200個/cm2/シーズン)の51%、スギ+ヒノキ花粉予測数( 4000個/cm2/シーズン)の40%が飛散しました。 ヒノキ花粉は昨日3.4 個/cm2/日観測され、これも飛散が始まりそうです。 都心の本日のスギ花粉飛散予報も「非常に多い」ですが、都内の天気は「晴れのち曇り」、予測最高気温は11℃、風向き「西」、最大風速「1m」です(毎日3/15)。

(3月14日) 3月13日(月)の品川でのスギ花粉観測数は100.0 個/cm2/日でした。やはり雨上がりでの飛散数上昇が起こり、最高気温14.9℃の影響もありそうです。 花粉モニタでみると19.00をピークに、13.00から19.30位に多く飛散されたようです。 本日の都心の予報は「非常に多い」です。 気象庁は3月13日に4−9月の暖候期予報を発表し、「夏は暑くなりそう」と報告しました(毎日3/14)。 梅雨や夏の天候からみて来年の花粉飛散は、いまのところ「平年並み」となるかも知れませんが、今夏の天候に注意ください。

(3月14日) 3月7日、3月8日には300 個/cm2/日を越えるスギ花粉が観測され、多くの患者さんに強い症状が出現しました。 その後花粉飛散数の減少傾向と共に症状が減少した方と、同じ程度の強い症状が続いた方が、外来診療の際にアレルギー日記で確認されます。 花粉飛散数が減少しても症状が低下しない方は、鼻での過敏性が亢進し、少しの刺激にも強い反応が起こっていると考えられます。 そのような際には過敏性亢進を押さえるために、ステロイド点鼻薬などの使用が勧められます。

(3月14日) 神戸新聞(3月11日)では「全住民の花粉症調査 1450人がアンケートや鼻アレルギー日記 実態の解明に期待」との記事が掲載され、実際に3月12日には、380名が検診会場で精密な花粉症検診を受けていただきました。 医療従事者むけの日経メディカル3月号では花粉症が特集され(10ページ)、medicina 2月号ではアレルギー特集で、花粉症も取り上げられています。 ホリデーオート4月号で「運転中のクシャミ、ハナミズ、ハナヅマリ・・・をシャットアウト 教えます!花粉症撃退マニュアル」(4ページ)、女性誌「Caz」3月27日号で「花粉症にはアロマテラピー。これ、ホント!」が掲載されています(4ページ)。 一般向けの花粉症メールマガジン「花粉症対策委員会報」が始まりました。

(3月13日) 品川でのスギ花粉飛散観測数は3月10日(金)68.2 個/cm2/日、3月11日(土)33.6 個/cm2/日、3月12日(日)15.4 個/cm2/日でした。 少し症状の軽くなった方もあるかも知れません。 本日の都心の予報は「非常に多い」となっていますが、深夜から明け方にかけての飛散はまだ少ないようです。 電子医療相談のお答えが遅れ気味になっていると思います。時間のゆとりをみてお返事を差し上げます。  

(3月10日) 3月9日(木)の品川でのスギ花粉飛散観測数は102.5 /cm2/日と「非常に多い」飛散でした。 日中は天気は良かったのですが、花粉モニターでみると日中は少なからず、多からずの飛散状況でしたが、午後3時頃に大きなピークを迎えました。 北風が主なためにあまり花粉が都内へ運ばれなかったのかも知れません。 風向きにも注意をすることで、飛散数が予測できることも多いと思います。 ただし花粉発生源で飛散が無くとも、都心のアスファルトに落ちた花粉が再飛散するとの説もあり、一概には判断が難しいようです。 本日の都心での予報は「非常に多い」ですが、今のところ朝8時までは飛散は少ないようです。 本日午前11時から日本テレビ「からだ元気科」で花粉症の結膜炎が特集されるようです。 次回の更新は3月13日(月)朝を予定しています。 

(3月9日) 3月8日(水)の品川でのスギ花粉飛散観測数は 328.1 個/cm2/日と「非常に多い」飛散でした。 昨晩は午後6.00から6.30の間に、リアルタイムモニターでは今年最高の飛散数が確認されました。 今朝の明け方にもぽつぽつ飛散しているようで、早朝のジョギングなども注意が必要です。 本日の都心の予報も50個/cm2/日以上、上限なしの「非常に多い」予報です。

(3月9日) スギ花粉飛散観測数がうなぎ登りに増えてきています。 それと共にアクセスしていただいた数も増えてきて、今年累計10万件を昨日越えました。 多分花粉症で苦しめられている患者さんが、急増しているものと思います。 累積スギ花粉観測数と累積アクセス数のグラフを作りました。

(3月9日) 花粉症のタブチ先生は「ヘークション ズズズズル ゲホゲホ」と悩んでおり(ののちゃん 3/6朝日新聞)、中原永世十段は「ビー」と鼻をかんでます(オレたち将棋ん族 3/8 週刊将棋)。 花粉症の4コマ漫画を集めてみると、患者さんの実態がわかるかも知れません。 昨夜放映の「クローズアップ現代」の花粉症特集は視聴率14%と、高い関心を引いたようです。 馬場教授の「鼻の過敏性を高めないことが重要」とのコメントが印象に残ります。

(3月8日 午後5.45) 本日は一日中花粉飛散が認められ、16.00をピークに夕方もかなり飛散しているようです。200個/cm2/日程度は飛散観測されそうです。

(3月8日) 昨日の臨時警報通り、また例年の危険日(佐橋氏)通り、3月7日(火)の品川でのスギ花粉飛散数は 398.8 個 /cm2/日と「非常に多い」飛散数で、最高記録を更新しました。 またヒノキ花粉も0.9個/cm2/日と今年初めて観測されました。 昨日までの累積スギ花粉飛散数は933.1個/cm2/シーズンと、予測値スギ3200個/cm2/シーズンの29.2%に相当します。 新聞では報道されていませんが、都内では花粉症の非常事態と思われます。 ただし現在までの所、薬の内服などの花粉症対策を取っていた患者さんは、ひどい症状にならずに押さえられているようです。 本日の都心の花粉飛散予報は「非常に多い」です。 中央区でのリアルタイム花粉モニター(200kb)でみると、3月8日(水)明け方にも飛散がみられているようです。

(3月7日臨時警報 午後4時) リアルタイム花粉モニターでみると中央区で、本日午前11時頃より花粉観測数が増え、午後3.30に大きなピークを迎えました。 本日は都内で今年最高となると思われます。 厳重に注意が必要です。 

(3月7日) 3月6日(月)の品川でのスギ花粉飛散観測数は 137.7 個/cm2/日と「非常に多い」数が認められます。 ただし多くは深夜から明け方に飛散したようです。 品川での観測は午前0時から午前0時に落下した花粉数を数えています。 昨日の耳鼻科外来は、花粉症患者が外来患者のおよそ1/3と大混雑いたしました 。今後飛散状況により、さらに医療機関が混雑することが予想されます。 受診の際には時間的、精神的なゆとりを持っておかかりください。本日の都心での予報は「多い」です。

(3月7日) 大分県のくにさき花粉情報が始まり、三重大学耳鼻科の花粉情報静岡県花粉情報(牧野耳鼻科)岐阜県耳鼻科の花粉情報システム群馬県の花粉情報福岡県医師会の花粉情報神戸稲盛耳鼻科石川県の花粉飛散予報愛知県庁の花粉情報香川県の耳鼻科の花粉情報埼玉県戸田・蕨保健所の花粉情報八王子のスギ花粉数(かわい耳鼻科)新潟県各地区の花粉情報ニフティの花粉情報関東花粉情報(BIGLOBE)、などが本ページのリンク集以外に花粉情報を提供しているようです。

(3月6日) 品川でスギ花粉が3月4日(土)には34.6 個/cm2/日、3月5日(日)には 161.7 個/cm2/日もの今年最高の数が飛散観測されました。 花粉モニターでみると、3月5日午前11時頃から3月6日午前7時位まで、休みなく少しずつスギ花粉の飛散がみられるようです。 そして午後の15:30、深夜の22:30や2:30に飛散のピークが認められます。 本日の都心での予報は「やや多い」です。

(3月6日) 泉麻人の週末流行語大賞で「非常に多い」が取り上げられました(3/4朝日夕刊)。 「今の時期『非常に多い』というだけで、かなりの人が『花粉』のことを連想するに違いない」と解説しています。 3月8日(水)頃にNHKクローズアップ現代で「花粉症」が取り上げられる予定です。

(3月6日) 「花粉症飛んでけ松坂 杉150本斬り 」「スギ花粉症に悩む西武・松坂大輔投手(19)を地獄から救出すべく、球団側が西武第2球場を中心に生い茂るスギ林を伐採」とのことです。 「球団側ではスギ林の代わりに西武第2球場周辺に植 えていたニレケヤキをまるハダカとなった三塁側の丘に植林」予定とのことです。 今後花粉症を起こしにくい樹木に植えかえたり、花粉を作らないスギの木を植林するためには、まず現在植えてあるスギ・ヒノキの木材の適正な利用が必要と思われます。

(3月4日) 3月3日(木)は品川でスギ花粉が23.5 個/cm2/日と「やや多い」日でした。 本日も気温が高く、都心で「多い」スギ花粉飛散予報が出ています。 また夕方に雨が予報されていますが、雨上がりの翌日は倍飛ぶことが多いので注意が必要です。

(3月4日) 品川で71.3個/cm2/日のスギ花粉が観測された、2月28日のリアルタイム花粉モニターが、丹沢・相模原・東京都中央区の3カ所で比較できました。 これによりますと、スギ花粉が丹沢からおよそ2時間半で、都内に運ばれたことが推測されます。 逆に言うと、花粉発生源の飛散状況と風向きの情報から、都内での飛散予報を3時間位前に提供できる可能性を秘めていると思われます。

(3月3日) 3月2日(木)は品川でスギ花粉が12.3 個/cm2/日と「やや多い」日でした。 累積飛散スギ花粉数は176.8個/cm2/シーズンと予測値のまだわずかです。 本日都心での予報は毎日新聞では「やや多い」、Yahoo! では「非常に多い」と異なった予報です。 予想最高気温は15℃と高めで、風向きが北→南西と予報され、南西からの風が強ければ多くの花粉が運ばれてきそうです。 3月2日(木)東京新聞夕刊のとことんパソコンで「クリック一発 花粉症に効く」サイトが、カラー写真いりで紹介されました 。Watch impress でも「花粉症シーズンを乗り切ろう」とのサイト紹介が3月2日から始まりました。

(3月3日) 今日3月3日は「耳の日」です。3と3をミミと呼ぶことで決められましたが、同時に左右の耳の形にも見えます。 花粉症でも耳や顔面の皮膚がかゆくなることが、少なくないようです。 これは花粉が直接皮膚に付いたり、鼻、眼、のどを介して症状を起こすようです。 ちなみに10月10日は「目の愛護デー」で、これも左右の目の形を表現しています。 8月7日は「鼻の日」で、3387の電話番号を持つものに耳鼻科診療所が多いと思われます。

(3月2日) 3月1日(水)は品川でスギ花粉が12.0 個/cm2/日と「やや多い」日でした。 GIANTS情報では「松井 花粉症に3つの対策」が掲載されています。 松井選手は「今年は〈1〉予防注射〈2〉薬〈3〉特注メガネと3つの対策を徹底」するとのことです。

(3月1日) 2月29日(火)は東京の最高気温が8.7℃と低く、品川でのスギ花粉飛散数は 20.4 個/cm2/日と予報通りの「やや多い」飛散数でした。 ただし今日は予報では都心で「多い」30-49個/cm2/日と成っているので注意が必要です。 また暖かい日が続きそうなので、今後の予報に注意してください。

(3月1日) 「患者に治療法決定権 エホバの証人信者の賠償訴訟 無断輸血は人格権侵害 最高裁判決病院敗訴決定」の記事が2月29日毎日夕刊で報道されました。 治療法決定にはインフォームドコンセント(説明と同意)が必要なことが確認されました。 ただし患者さんの希望する治療が、その患者さんのために成らないと医療機関が判断した場合は、十分説明してご理解を得るようにします。 花粉症の診療で問題なのは、外来が混雑し十分な説明の時間を割くことができにくいことです。


気象庁による東京の累積最高気温による、スギ花粉飛散開始予測グラフ(2月11日飛散開始日まで累積最高気温467.2℃) 


(2月29日)  最高気温12.8℃と3月中旬並の暖かい日で、品川でのスギ花粉が2月28日(月)は 71.3個/cm2/日 飛散観測されました。花粉モニタでは昨日10:30から19:00位まで飛散したようですが、本日の午前1時頃にも再度飛散がみられました。突然スギ花粉の本格飛散期に突入しましたので、薬の服用を継続することや、花粉回避に十分な警戒が必要と想われます。 過去6年間の品川での2月のスギ花粉観測数は、平成6年10.2個/cm2/月、平成7年126.8個/cm2/月、平成8年89.3個/cm2/月、平成9年196.5個/cm2/月、平成11年93.5個/cm2/月、平成12年2月28日までで132.1個/cm2/月です。

(2月29日)  タイガーウッズ選手と丸山茂樹選手のゴルフマッチプレー3回戦の2番ホールで、「ウッズ花粉症で鼻をかみながらもバーディー」と報道されました(2月27日の朝日新聞)。これが本当なら、タイガーウッズ選手が昨年近視手術を受けたのも、花粉症のためではないかと推察されます。マスクや点鼻薬では花粉症の眼のかゆみは取れないので、点眼薬と共にゴーグルの使用が勧められます。ゴーグルは2000円から6000円くらいで手に入りますが、度の入ったレンズに換えるには5000円くらいは余計にかかります。歩行中に目に入る花粉の量は、普通のメガネで約1/3、ゴーグルで約1/16と報告されています(雑賀氏、佐橋氏)。実際に付けた時の他人の視線を確かめるために、アイガード スカッシー2000(名古屋眼鏡2000円)とアシストグラス+度付きレンズ(山本光学11000円)を購入しました。他には、日本光器製作所重松製作所、東レアイリープ、などが花粉用のゴーグルを販売しているようです。

(2月29日)  2月28日読売新聞朝刊で、「産地に多いわけではありません スギ花粉症 共犯者も? 排ガス大気汚染説 『食の洋風化』影響か」が特集されました。「子供・高齢者にジワリ増加」も心配ですし、その他のさまざまな問題がまだまだ解決されていないようです。

(2月28日)  品川でのスギ花粉飛散は2月26日(土)は0.3個/cm2/日でしたが、2月27日(日)18.5個/cm2/日と「やや多い」観測を得ました。本日も気温が上昇し、南西からの風が吹くこともあり、都心の予想で初めて「やや多い」(10個-29個)と予報されました。今日もマスクの使用など花粉回避に注意してください。

(2月26日)  2月25日(金)は全国的に気温が低く、九州一部と沖縄を除いては最高気温が10℃未満で、東京の最高気温が7.1℃でした。そのため品川でのスギ花粉飛散は2月25日(金)は1.9個/cm2/日と少ない日が続いています。花粉飛散が多くなるのは来週後半でしょうか。

(2月26日)  2−3日前のあるラジオ番組で、「花粉症に対してのステロイド筋注」の問題が2時間位取り上げられたようです。そのために多くの医療機関に問い合わせがくるかも知れません。アレルギーを専門とする耳鼻科医が中心になって作成した「鼻アレルギー診療ガイドライン 通年性鼻炎と花粉症」(ライフサイエンス・メディカ社2800円、1999)では「デポステロイドの筋注を花粉症に行う医師がいるが、全身的副作用に注意し、投与前後の検査を怠ってはならない。時に副作用が起こるので、この方法は望ましくない」と記載されています。慈恵医大付属病院耳鼻科でも「一回で花粉症に効く予防注射を打ってもらえますか」などの質問には「お断りします」と答えましょうとの統一見解が作られました。厚生省はまだこの問題に対して公式見解は述べていないと思われます。アトピー性皮膚炎に対しての免疫抑制剤軟膏の使用が皮膚科専門医に限るという情報(未確認)のように、特殊な薬の使用はある一定の資格や経験を持った医師に限るのが良いと思われます(TI)。

(2月26日)  週刊文春3月2日号で、「石原慎太郎ディーゼル規制で『花粉症』消滅! 思わぬ効果」と言う記事が掲載されました。ただし花粉症患者増加の背景は、大気汚染以外にも花粉量の増加、食生活の変化、住宅環境の変化、ストレスの増加、感染症の減少、などさまざまな環境因子が複合的に働いていると考えられます。そこでディーゼル規制だけで花粉症を消滅させることは難しいと思われます。同紙に「ランク天国 花粉が大量に飛んだ年は?」の記事が掲載され、花粉観測法の説明や、飛散数の推移が紹介されています。

(2月25日)  品川でのスギ花粉飛散は2月22日(火)は0.3個/cm2/日、2月23日(水)は2.5個/cm2/日でしたが、8日間続いた東京での最高気温10℃未満が24日に終了しました。2月24日(木)は最高気温が10.5℃と上昇し、スギ花粉4.6個/cm2/日の観測がみられました。モニターでみると午後5.30から6.00頃がピークとなったようです。累積スギ花粉飛散数は40.1個/cm2/シーズンとなり、今年の予測値の1%を越えました。

(2月25日)  週刊パーゴルフ3月7日号で「ゴルフの大敵 花粉症 共存マニュアル!?」(4ページ)が特集されました。予期したとおり「雨や雪の日にプレーをするのが良い」とのコメント(今井前班長)は省かれましたが、ほぼ適切な対策が紹介されています。

(2月22日)  2月21日(月)は品川で2.2個/cm2/日と「少ない日」が続いており、累積スギ花粉数は32.7個/cm2/シーズンとなります。ただし、静岡などではある程度の花粉が観測されているようです。2月23日(水)と2月24日(木)は関西に花粉症検診の説明会にうかがうため、次回のページ更新は2月25日(金)を予定しています。

(2月22日)  Yahoo! Japanの
花粉症対策特集2000が2月21日から4月16日まで開かれます。Lycos花粉情報特集では特に医薬品の情報が入手しやすくなっています。「毎日ライフ」3月号で花粉症が特集されています(6ページ)。今朝の毎日朝刊で「花粉症さえなかったら もっといい大学、入れたのにぃ! 39% 集中力ダウン 四苦八苦の受験生活浮き彫り」の記事が掲載されました。これは雑誌「蛍雪時代」の読者アンケートで調査されたものです。確かに受験生は睡眠時間が不規則、精神的なストレスがある、人目を気にしてマスクを使わない、抗ヒスタミン薬で眠気や集中力低下が起こる、市販の点鼻薬で鼻づまりが持続するなどの問題点がありそうです。日刊インターネット雑誌「WebCatch」2月22日号で花粉症の特集がされていて、バックナンバーで読むことができます。これからメディカルトリビューンの記事や、朝日新聞の記事にリンクされ、取材力のすばらしさに感服されます。元の情報と思われる「とし坊の読んで得する健康情報」でもさまざまなアレルギーの情報が得られます。

(2月22日)  2月21日(月)の読売朝刊で「大気汚染情報 ネットで速報 環境庁*首都圏一円 6月から」との記事が掲載され、今後の改善の動きに役に立つことが期待されます。慈恵医大耳鼻科では以前から大気汚染とアレルギーの関連に注意を向けており、兼子初代班長が1979年に「大気汚染地域と非大気汚染地域下に於ける学童生徒の鼻疾患罹患状態および我が国の鼻疾患の変遷について」と48ページの長論文を報告しています。同朝刊で「からだ物語 紺野美沙子さん 花粉の季節ゆううつ」との記事が掲載され、妊娠中や仕事中の苦労話がされています。

(2月22日)  (医療従事者向きの情報)スギ花粉症に対する免疫(減感作)療法の新治療薬が2000年1月より発売されることになりました。それは鳥居薬品株式会社製の『標準化アレルゲン治療エキス「トリイ」スギ花粉 2,000 JAU/ml』と『同 200 JAU/ml』であり、日本アレルギー学会が設定したスギ花粉エキス標準品を基準に、スギ花粉の主要抗原を一定の範囲で含有しています。しばらくは旧規格の製品も入手できますが、6月ころから切り替えられる予定です。旧規格のものから新規格のものに切り替える際には厳重な注意が必要で、メーカーは再度に閾値検査を行うことを勧めています。目安としては0.02 JAU/mlが旧規格の150万倍希釈液に相当し、治療開始濃度として適当かも知れませんが、反応の強い際にはより薄い濃度から開始することが必要です。花粉シーズン中からスギ花粉に対するIgE 抗体も体内で多く産生されているので、注射エキスに対する反応性が高まっていることにも、注意を向けることが必要と思われます。

(2月21日)  2月19日(土)は品川で0.3個/cm2/日、2月20日(日)は0.3個/cm2/日と「少ない」日が続いています。これも東京の最高気温がそれぞれ7.2℃、6.7℃と低いことも一因でしょう。2月22日(火)朝10.30から日本テレビの「峰竜太ホンの昼メシ前」で花粉症を特集します。

(2月21日) 妊娠前に男性が薬物を服用していて問題がないかとの質問を受けました。一般的には男性の薬物服用はまず問題がないと思われます。詳しくは一般的向けな図書として「妊娠中の危ない薬がわかる本」加野弘道氏著、法研1456円、1997年、が勧められ、専門家向けには「実践妊娠と薬 1173例の相談事例とその情報」佐藤孝道氏、加野弘道氏編集、薬業時報社、6500円、1993年、が役に立ちます。

(2月19日)  2月18日(水)は品川で2.2個/cm2/日と少ない日が続いています。品川でのスギ・ヒノキの今年の観測数は29.9個/cm2/シーズンとなりました。これは予測値の4000個/cm2/シーズンの1/100以下です。ただし花粉観測数と症状の出方が比例するわけではありません。今朝の予報では、東京多摩と前橋で「非常に多いでしょう」とのことです。新しく品川での今年の昨年の飛散観測のグラフを作成しました。Yahoo! Japan の全国の花粉予報 WNI CWWの全国の花粉予報が始まりました。また東京の天気の週間予報をみると来週も最高気温が毎日10℃以下と、あまり高くならないようです。

(2月19日)  2月18日日経で「花粉の飛び交う季節控え...空気清浄機で快適な室内」との記事が掲載されました。本格的に花粉が飛び交う季節を間近に控え、家電量販店などの店頭で空気清浄機の販売が活発になってきて、およそ4万円台で販売されているとのことです。ただし花粉症の症状にどれだけ役立つかについての、科学的な調査はまだ少ないと思います。室外の大気汚染については「都がディーゼル車規制 浄化装置、義務付け検討 2003年4月から段階実施」との記事が2月19日掲載されました(日経)。東京都のHPで「
ディーゼル車NO作戦」を大きく取り上げ、2/18に更新しています。 

(2月18日)  2月16日(水)は品川で0.3個/cm2/日、2月17日(木)は2.8個/cm2/日と「少ない」数のスギ花粉が観測されました。今後の天候や気温に注意してくだい。

(2月18日)  今朝の朝日新聞で「花粉症 薬とどうつきあう? 早めの服用・継続が効果をあげる 点鼻薬の使いすぎに注意」の記事が掲載されました。斎藤洋三氏は市販の点鼻薬の使いすぎに注意するようにと述べ、奥田稔氏はステロイド点鼻薬の安全性や有効性についてコメントしています。2月17日の朝日新聞夕刊では「スギ花粉包囲網 効果は50年後? 雄花少ない新種 全国で植林計画」との記事が掲載されました。林野庁が花粉の極端に少ないスギを開発し、全国に広める計画を進めているとのことで、「何とか50年後には効果を出したい」とのことです。50年後は皆様はおいくつになるのか分かりませんが、他の花粉症対策も進みつつあるので、次の世代の花粉症患者はあまり苦労をしないで済むことになることと思います。

(2月18日)  花粉症グッズの今年のものとしては、さまざまなマスクや、ウェットフィルター、ガードコートなどがあるようですが、新刊本はあるのでしょうか。花粉症関連の図書を見つけるために、紀伊国屋書店のBookWebで検索すると「花粉症」で89冊、「花粉」で128冊,「アレルギー性鼻炎」で21冊の国内書籍が該当しました。イーショッピングでは「花粉症」で86件,「花粉」で126件,「アレルギー性鼻炎」で24件と同程度の検索数が得られますが、絶版本は予め表示されています。

(2月16日)  2月15日(火)は東京での最高気温10.2℃とあまり高くなかったのですが、品川で今年最高の8.3個/cm2/日のスギ花粉が観測されました。聖路加病院の屋上庭園でのモニターでは午前11時30分頃から午後4時位までにスギ花粉様の粒子がカウントされました。先週の3連休でも強い症状が出た方は少なく、医療機関を新たに受診される方は少ないようです。病院もまるで嵐の前の静けさのようです。本日午前10時よりテレビ東京「素敵にワイド!」で花粉症が特集されます。

(2月15日) 2月14日(月)は品川でスギ花粉2.8個/cm2/日が観測され、まだ10個/cm2/日以下の「少ない」飛散数です。この程度の飛散数では無症状の方もいると思われますが、過敏性の高い方は症状が出ていると思います。あと1週間ほどで本格飛散が始まるものと思われます。今からでも花粉症に対する抗アレルギー薬などの初期療法を開始するのに遅くないと思われます。

(2月14日) 花粉飛散開始が予測より遅れ気味ですが、スギ花粉は2月10日(木)0.3個/cm2/日、2月11日(金)1.5個/cm2/日、2月12日(土)6.2個/cm2/日、2月13日(日)1.2個/cm2/日と、品川でのスギ花粉飛散開始は2月11日と例年より数日早く始まりました。

(2月14日) 先日このHPで紹介した毎日新聞「輪っSAY」の中のひとつの治療法に対し、専門家が問題点を指摘しました。「花粉症治療 ステロイド薬は要注意 注射は副作用大 糖尿病や白内障の恐れも」(毎日2/13)。その記事によると、「これよりさらに作用が大きいのはステロイドの注射薬で、長く続けると糖尿病、白内障、緑内障、動脈硬化、下血などを招く恐れもある」と報告されています。スギ花粉症の発見者の斎藤洋三氏は「医者の中には『一発で効くから』なんてステロイドの注射を打つ人もいるというが、それはとても危険。患者さんは副作用を理解しているのかどうか疑問です。ましてや自分が開発した薬だから保険が効かない、なんて言う人は医療法違反。患者さんの方も、何の薬かも知らないで飲んだり、注射してもらうのが間違いのもと」と戒めています。(大きな問題なので特別に長文を引用させていただきました) サンデー毎日2月27日号で「これが知りたい・花粉症に勝つ」が特集されました(6ページ)。十分な取材と偏りのない方針で、今年の特集記事のベストと思われます。

(2月14日) 本日7.30pmにNHK教育テレビで「アレルギーの治療・鼻炎」が放映予定です。2月16日(水)5.25pmフジテレビ「スーパーニュース」で花粉症が取り上げられる予定で、2月21日(月)と22日(火)午前11時からNHK衛生第2放送の健康ほっとライン で「花粉症と鼻炎」(遠藤元班長)が放送予定されています。

(2月14日) 自民党の「ハクション議連」が今年初会合を開きました(読売2/10)。ハクション議連とは「花粉症等アレルギー症対策議員連盟(保利自治相会長)」のことで1995年に結成され、は今55名のメンバーが政府に対策を迫るなどの活動を続けているとのことです。

(2月13日) 製薬会社も花粉症や花粉情報にも力を入れることが多くなってきています。
キッセイ薬品は全国の花粉情報を、エーザイ(株)はテレフォンサービスに加え、FAX送信を始めました。その他には三共(株)の花粉飛散週間予報(CRC提供)、藤沢ファイソンズ「スギ花粉情報」、武田薬品の「花粉症予防と治療の知識」、参天製薬「花粉症の話し」、万有製薬「花粉症・これで安心」、全薬工業「花粉症」などがあります。

(2月10日) 2月9日(水)は最高気温は10.0で強い風が吹いたのですが、品川でのスギ花粉は0.9個/cm2/日と少なく観測されました。これは北風が強かったことが原因と思われます。取り決め上では2月8日は飛散開始日ではありませんが、都内の他の状況を確かめたいと思います。一般に気温とスギ雄花の開花は関連があり、特に飛散期の前半はこのことがいえそうです。ただし都心に花粉が運ばれるには、風の影響が強いものと思われます。

(2月10日) 2月10日から2月17日までの期間限定の、女性向け花粉症の情報(憂鬱な花粉症と付き合う方法が参考になり、保存して置いて役に立つと思います。

(2月9日) 2月8日(火)品川で突然スギ花粉が2.5個/cm2/日と観測されました。雪が降らなければさらに増えた可能性があります。本日も1個/cm2/日以上観測されれば2月8日が品川の飛散開始日になります。そこで2月11日からの連休の外出は要注意です。本日の朝日新聞のスギ花粉予報でも、「都心少ない」「多摩少ない」ですが、「山ぞいで花粉の飛散がやや多く、平野部では少な目だが飛散が始まる」と踏み込んだ予報がされています。

(2月9日) 本日正午よりTBS TVの「スーパー知恵MON」で「ズバリ・花粉症対策の決め手」が特集されるようです。週刊女性2月22日号で「強烈花粉はこう防げ!」が特集され、花粉回避法が紹介されています(3ページ)。

(2月9日) 2月9日朝日新聞で「ディーゼル車にNOと言う東京」の記事が掲載されました。「走り出す知事」「流入車に課金」「渋るメーカー」「環境庁重い腰」などの刺激的なタイトルと共に、「精子減り花粉症も悪化」と記載されています。また不燃ゴミ問題の「杉並病問題 区、初の健康相談」の記事も掲載されています。ただし杉並病はスギ花粉症とは直接関係ありません。ちなみにアレルギーの関与もかんがえられる川崎病も川崎市とは無関係です。

(2月8日) 読売新聞2月7日朝刊で「スギ花粉の季節到来 ぜんそく 発作予防薬欠かさずに 原因となる物質避ける」との記事が掲載されました。花粉も気管支喘息発作の一因となるようです。飯倉洋治氏による「ぜんそく児を持つ親の留意点」の10項目はダニなどのアレルゲン対策だけでなく、さまざまな日常生活に注意することを教えており、花粉症対策にも役立つと思われます。

(2月8日) 2月7日は東京での最高気温14.5
℃と飛散開始が危ぶまれましたが、品川でスギ0.6個/cm2/日と飛散開始には至らずに終わりました。2月7日に紹介したNHKのニュース情報は「昨年」と「平年」の間違いと思われます。

(2月8日) 花粉症を特集した雑誌が増えてきています。「グッズプレス」3月号(9ページ)では「花粉症完全カタログ」と称し、花粉回避の花粉グッズのこだわりを見せていて参考になります。「だいじょうぶ」3月号では「花粉症2000年問題は、こうして克服」として10ページをかけて対策を紹介しています(遠藤元班長指導)。「ESSE」3月号(4ページ)では「花粉症を撃退しよう」の特集で、斎藤洋三氏が協力して安心して読める内容となっています。週刊読売2月20日号(2ページ)で「去年の8倍まだ間に合うぞ花粉症治療」では「スギ花粉ばかりでなくヒノキも大量飛散」、「抗アレルギー薬の局所薬の併用で」「最新は粘膜を再生するレーザー治療」の内容ですが、ステロイド内服薬よりステロイド注射を勧めるとの意見も紹介されています。日経2月7日夕刊で「花粉症最新対策」としてレーザー療法、減感作療法、生活改善が勧められています。

(2月7日) 2月5日(土)にNHKニュースで日本気象協会による、全国的な花粉飛散の予測が放送されました。それによりますと西日本ではほとんどの地域で昨年より飛散が少なく、東北から北陸にかけて昨年の2−5倍、関東から東海にかけて昨年の2−4倍の予測です。飛散開始は、九州・四国・近畿・関東(太平洋側)でまもなく、中国から北陸(日本海側)で2月中旬から下旬、東北・北海道で3月上旬から下旬となる予定です。慈恵医大耳鼻科のページでは平成12年度の品川の花粉飛散数の予測を、スギ花粉3200個/cm2/シーズン、ヒノキ花粉を800個/cm2/シーズンと予測し、達成率を表示する予定とします。(2/8追加 昨年比でなく、平年比と間違いと思われます)

(2月7日) 2月5日(土)日経朝刊で「家庭内のダニをキット使い測定」と報道されました。アサヒビール薬品により今年9月から発売される予定で、一般向けのダニ測定キットは初めてです。これにより室内のダニの量が患者さん自身で行え、治療に役立つ可能性があります。花粉症対策に役立つ花粉観測キットもまだいくつか残っているので、申し込み受け付けます。

(2月7日) 品川で2月5日(土)にスギ花粉が0.6個/cm2/日と初観測されました。これは昨年に比べ2週間以上も遅い観測日です。初観測とは飛散開始には至らないけれど、スギ花粉が観測された日です。2月6日(日)で累積最高気温も408.2℃と400℃を越えました。正式な飛散開始も今週中には訪れると思われます。都の情報では2月3日あきる野市で9.3個/cm2/日と飛散開始と思われる情報が得られます。

(2月7日) 2月6日の毎日新聞朝刊の「輪っSAY」で、私の花粉症対策の読者投稿が掲載されました。「マスクの中にぬらしたガーゼ」「ひどい人には休みは?」「帰宅時にうがい、洗眼」と共に「予防注射が一番」の読者投稿が載っています。予防注射を花粉シーズン前に受けて効果があったが、保険が効かずに自費で7000円かかるとのことです。保健の効かない薬とは何を使っているのでしょうか?

(2月5日) 2月に入っても品川でスギ・ヒノキ花粉は観測されていませんでしたが、その他の花粉は3.3個/cm2/4日観測されています。全国の情報をみても、あまりはっきりとしたスギ花粉飛散開始は少なく、静岡県のスギ花粉情報 で少しみられる位です。

(2月5日) 「今年の多くの花粉飛散予測が出て、具体的にどのような変化が起こるでしょうか?」との質問のメールを受け、次のようにお答えしました。まず昨年まで症状の全くない人も、初めて発症する可能性があります。次に関東地方で過去4年間に症状の出た方には、より強い症状が起こりそうです。また売薬で済ませていた方の最近の受診が目立ち、今後増える可能性が高いと思います。そこで、耳鼻科などの医療機関が本格飛散期にはより混雑することが予測されます。医療機関を受診するならば、なるべく早めが良いと思われます。

(2月5日) 2月4日朝日夕刊で、「食品中のそば、小麦、牛乳など アレルギー物質表示へ 来春から厚生省方針約20種義務化へ」と言う記事が掲載されました。これは隠し味にいれたそば粉などで、食物アレルギーなどが起こるのを予防した処置と思います。そのくらいアレルギーは微量で起こります。花粉も健康食品として食用されたり、またスギ花粉を含んだ杉花粉飴が販売されています。

(2月3日) 各地で花粉症に関する情報が増えています。愛知県庁の花粉情報、千葉県における平成12年春のスギ花粉量の予測などと共に、気象情報システム会社、などが参考になると思われます。

(2月3日) 先日報告した松坂投手だけでなく、阪神に移った星野伸投手がレーザー治療を受けたとの情報が読者から送られました。またゴルフ週刊誌から電話取材を受け、ゴルファーの花粉症対策を尋ねられましたが、花粉の少ない北海道、沖縄、九州でゴルフをするか、雨か雪の日を選ぶのが良いと答えました。またゴルフ場での花粉数は桁が違いすぎるので、薬で十分に押さえるのは難しいだろうと付け加えました。

(2月3日) 女性セブン2月17日号で「史上最悪花粉症がやってくる」との緊急大特集を組んでいます。新聞広告では『2月7日に到来。なんと飛散量は昨年の10倍!「ステロイド」「ワクチン」「レーザー」「胎盤エキス」ほか急げ!万全の撃退法』と記載されています。内容は先週紹介した「週刊現代」の記事と極めて似ていますが、普通の薬物療法や「基本は花粉を減らす努力」との本筋も書かれています。

(2月2日) 2月1日
毎日新聞夕刊で、「スギ花粉予測 今年は猛威を振るいそう」との斎藤洋三氏のインタビューが大きく掲載されています。斎藤氏はスギ花粉症の発見者です。日経ヘルス3月号、女性誌のComo3月号、女性自身2/15号(野原班長コメント)でも花粉症関連の記事が取り上げられています。本日TBSテレビ5.55pm「ニュースの森」で花粉症が特集され、リアルタイムモニターの紹介もありそうです。

(2月1日) 医師向けの研究会「第8回関東アレルギークラブ」が2月5日(土)午後2時から、千代田区で開かれます。アトピー性角結膜炎など花粉症臨床にも役立つ内容となっています。アレルギーに興味のある先生方のご参加お願いします。

(2月1日) いよいよ花粉シーズンが始まろうとして、新聞でも花粉飛散予測が掲載され始めました。
西武の松坂大輔投手が花粉症のために手術も辞さないという記事がありました。レーザー治療のことかも知れませんが、個人的にはこれからの花粉症対策には今では時期が遅い感じがします(TI)。1月31日までに杉並区、北区、青梅市でスギ花粉飛散の初観測がなされました(都の情報)

(2月1日) 1/31の尼崎公害訴訟の神戸地裁判決で、都市大気汚染に国の責任が問われました(各紙夕刊)。気管支喘息などの公害病患者が自動車排気ガスと工場排煙の複合汚染を訴え、工場地帯の企業と、道路公団、国に損害賠償を求めたものです。判決に花粉症の言葉はみられませんが、ディーゼル排気ガスも花粉症増加の一因と国内外で考えられています。「花粉症+ディーゼル」でおよそ200サイトが検索されます。


(1月31日) スギ花粉飛散開始日を決定するのが1月の気温と言われています。気象庁による今年の東京での最高気温のグラフを作成しました(西頭さん協力ありがとうございます)。今後の気温の変化により、飛散開始が変化すると思います。現在では2月7日(月)が東京でのスギ花粉飛散開始予定日です。九州西部や四国南部では2月1日より飛散開始するかもしれません。

(1月31日) 
東京都のデータを用いて、昨年と今年の予測(1/23発表)の比較グラフ(163kb)を作成しました。また花粉症用語辞典の作成や、慈恵医大耳鼻科アレルギー研究班紹介 も書き直しました。明日2月1日から各地での花粉情報提供が始まると思われるので、参考にしてください。そして明日は本HPの3歳の誕生日にあたります。大きく健やかに成長させていただいた読者の方に感謝いたします。

(1月31日) 1/29朝刊(朝日、毎日、読売、日経、東京)で花粉症と同じアレルギー疾患である、アトピー性皮膚炎についての興味ある記事が掲載されました。日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎・不適切治療健康被害実態調査委員会」(竹原和彦委員長)はアトピー性皮膚炎で入院した患者のうち4割以上が、一部の民間療法や科学的根拠の薄い特殊な治療法で症状を悪化させたと報告しています。同時に6割は診療所などの医師が関わっていたと報告しています。同学会では今後インターネットでの情報公開も検討しているとのことです。花粉症の治療にも他山の石としたいものです。

(1月31日) 1月1日から1月30日(日)までスギ・ヒノキ花粉の飛散は品川では観測されていません。今年は大量飛散が予測されているにもかかわらず、まだ初観測が認められないのは珍しい現象と思われます。スギ・ヒノキ以外の花粉は累計で6.4個/cm2/30日観測されました。

(1月28日) 1月28日(金)朝刊(毎日、朝日)で関東地方のスギ・ヒノキ花粉飛散数が平年の2倍から2.5倍と報道されました。これは科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究班」第3班(村山貢司班長)から示された情報です。飛散開始は関東南部で2月上旬、関東北部で2月中旬の前半の見込みです。花粉飛散数が多いことは昨年夏の気候が原因で、飛散開始が早まるのは今年1月と暖かさによるとのことです。東北でもスギ花粉大量飛散が予測されているようです(河北新報)。また岐阜県耳鼻咽喉科の花粉情報が始められました。

(1月28日) 週刊文春2月3日号で花粉症が2つのコーナーで触れられています。「UPdate」ではこのHPの飛散総数のグラフが紹介されていますが、今年の予測値が控えめかも知れなく、修正も考えています。花粉症対策に「UPdate」のコーナーでは悲観的なのに対し、「病院最前線ガイド」では積極的な姿勢がみられます。

(1月26日) TVや新聞(日経2/21夕刊)でも花粉症の早期対策が示されており、花粉症患者さんの受診数がうなぎ登りに増加しています。昨年までの症状のある程度出たかたは、抗アレルギー薬の服用を開始することが勧められます。TBS「はなまるマーケット」での花粉症対策が1月27日(木)8.30amころと、一日繰り上げられました。

(1月25日) 品川や聖路加病院で1月21日までスギ・ヒノキ花粉は観測されていませんが、各地で花粉症関連の講演会が開かれているようです。本日午後6時に聖路加健康講座で「スギ花粉症 春の悩み」が、また日本アレルギー協会による第6回アレルギー週間のさいに「アレルギーの予防と実際」という東京講演会が2/19に開かれます。

(1月25日) 新聞の記事をみて、花粉症に一般大衆薬で良いかどうかと質問が寄せられました。大衆薬の内服薬は抗ヒスタミン薬が含まれており、花粉症の症状を抑えることができます。ただし、眠気の出やすいこと、のどの乾きが起こりやすい欠点があります。そこで大衆薬は軽症の方や、副作用の出にくい方には差し支えないと思います。ただし、大衆薬が花粉症にどの程度効果があるかどうか、きちんとした臨床試験を行ったものはほとんど無いと思われます。

(1月24日) 関東のスギ・ヒノキ花粉飛散は、早く開始し、数が多く、終了が遅れるというトリプルパンチを受けそうです。1月23日に第36回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会が開かれ、今年の花粉飛散予測が報告されました。演者の方々のご厚意でその内容を紹介します。いずれの報告からしても、花粉症に対する予防や治療を早期に始めることが勧められ、抗アレルギー薬の内服の開始も1月中には始めたいと思います。

(1月24日)東京都衛生局 生活環境部環境保健課平成
12年春のスギ花粉飛散予測の(資料)が必見です。これは東京の11地区におけるスギ花粉飛散数の平年値、過去の観測値の最大と最小、平成11年の観測値、および平成12年の予測値が表示されています。

(1月24日) 週刊現代2月5日号で「史上最悪花粉症を完璧に治す最新治療法」として、ステロイド剤注射・内服、レーザー治療、胎盤エキス療法、漢方薬の4種類が紹介されています。そしてステロイド剤の注射が受けられる医療機関は、全国で数十カ所しかないと書かれています。ステロイド筋注の問題バックナンバーでも昨年3/9と3/12で触れています。ちょうど第37回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会(平成12年9月10日予定)では「ステロイド剤の功罪」として花粉症に対するステロイド剤の筋注、点鼻、内服の問題を取り上げ、討論する予定が昨日決まったところです。念のために付け加えますと、本HPの基本方針は「最初は標準的な治療法を」です。

(1月21日) ほとんどの新聞の朝刊で今年の花粉飛散予測が報道されました。東京では2月7日ころが飛散開始日で、地域により異なりますが、およそ平年の2ー3倍の飛散数が予測されているようです。これと共に気象庁から1/20に3ヶ月気象予報、1/21に1ヶ月気象予報が出され、これも花粉飛散に大きな影響があります。2月の関東では平均気温が高く花粉の飛散が早まり、また恵みの雨や雪も多くなる見込みです。本日午後6.30NHK衛星放送2で「健康こどもっち アレルギー性鼻炎」が放送されます。

(1月20日夜) 東京都花粉症委員会からの今年の花粉予測が本日出されたようです。残念ながら東京都衛生局の情報はあまり詳しく述べていないようですが、東京で花粉飛散数が約2−3倍で、飛散開始日が2月7日と昨年より1週間早くなりそうです。そこである程度例年2月に症状の始まる方は、来週中に抗アレルギー薬の内服を始めるのが良さそうです。医療専門総合情報サイト日経BP NetworkのMedWaveではより詳しい飛散予測の情報を提供しています。

(1月20日) 花粉観測キットの実費提供(限定12セット)を新たに行います。国内で500カ所もの地点で花粉観測が成されているようですが、実際に自分の周囲の情報が入手できない方も多いと思います。そこで自分で観測するためのキットを作りましたので、ご希望があればご連絡ください。観測情報をご連絡いただければこのページで紹介もできます。また中高生の生物学の実験としても使えると思います。

(1月20日) 「春が怖い 飛散寸前 千葉・鹿野山」山を黄土色に染めたカラー写真が第一面に掲載されました(1/20読売朝刊)。確かに実際のスギの雄花の生育条件が良く、実際に今年の花粉飛散は多くなると思われます。ただし千葉県の花粉が都内に運ばれるかどうかは、あまりよくわかってはいません。

(1月19日) 東京都東京都花粉症対策委員会が1月20日(木)午後2.30より記者会見を開き、今年の花粉飛散予測を公表する予定です。新聞の夕刊には間に合わないかも知れませんが、夕方のニュースで報道されると思われます。東京都衛生局生活環境部環境保健課による「スギ花粉情報インターネットサービス」は、1月20日(木)午後6時から開始するとのことです。花粉飛散予測の公表と共に、医療機関への受診者が増え外来が混雑していく可能性がありますので、注意してください。テレビ朝日「ニュースアイ」で1月21日(金)5.20pmころ、TBS「はなまるマーケット」で1月28日(金)8.30amころ、花粉症対策が取り上げられる予定です。

(1月19日) 花粉症の治療にも漢方薬が用いられ、葛根湯、柴朴湯、小柴胡湯、小青竜湯、麦門冬湯などが使われることもあるようです。小柴胡湯については1月14日に厚生省から小柴胡湯と間質性肺炎についてとの報告が出て、肝硬変や肝癌の方に禁忌であると、新聞でも報道されました。さまざまな薬の飲み方や使い方に関しての一般向けの説明は「くすりのQ&A」が参考になると思われます。

(1月17日) 品川の観測では1/14までの累積飛散花粉数がスギ・ヒノキ0個/cm2、その他2.8個/cm2で、聖路加病院の30分ごとの観測でもはっきりした花粉飛散は認められません。ただしTVなどで花粉飛散予測が報道されているようで、外来受診患者さんが増えてきています。今週末には東京都花粉症対策委員会の予測情報が流されると思います。

(1月17日) 厚生省の発表でアレルギー・リウマチについて疫学、臨床、治療にわたって総合的に研究する「臨床研究センター」を今秋にも設立することが決まりました(1/16朝日)。これは国立相模原病院に置かれ、各科の別々の仕事を総合的に研究するもののようです。花粉症に関しての情報は報告されていませんが、この研究も進んでいくものと思われます。

(1月17日) いくつかの花粉情報の提供ページが見つかり、このページのリンク集に加える予定です。富山県医師会の花粉情報富山林業試験場の花粉情報石川県森林管理課の予測国立療養所東高知病院の花粉情報大阪府立公衆衛生研究所の花粉情報三重県庁の花粉情報山口の大和総合病院屋上の花粉情報などです。

(1月13日) 眼のかゆみや鼻水などを訴えて、今頃病院を受診する患者さんが今年もみられます。スギ花粉の飛散開始はまだまだ先ですので、はっきりした原因は分からないことが多いようです。ただし花粉飛散開始日前に、ごく少量の花粉が観測されます。また光学顕微鏡で確認できない程度の花粉のかけらが飛散している可能性もあります。眼のかゆみは乾燥性の結膜炎かも知れず、軽い点眼薬で治まることも良く経験します。

(1月13日) 電子メールでのご相談や取材が増えたり、またアクセス数も300件/日と増加し、花粉症が世間で問題となりつつあるようです。まだネット上で花粉症の情報は少ないのですが、日本語アレルギー メーリングリスト(allrgy-j)や、ヤフー掲示板(花粉症)では新しい情報交換が成されています。また医療情報の利用については「インターネット上の医療情報の利用の手引き」が参考になるようです。

(1月11日) 昨日1月10日(月)成人の日は各地で気温が高く、東京では最高気温が15.2℃と平年より5.6℃高い気温でした(毎日1/11)。気温の高さはスギ花粉の飛散開始日に影響しますので重要です飛散開始日は元日からの毎日の最高気温の累積温度が400℃から450℃になるころに当たります。そこで毎日の最高気温がもし10℃でしたら、元日から40日から45日めの2月10日から2月15日位に飛散開始いたします。私たちの品川での観測では、元日から1月7日(金)までの花粉総飛散数は、スギ0個/cm2,ヒノキ0個/cm2、その他の花粉1.9個/cm2でした。

(1月11日) 医師向けの日経メディカル2000年1月号の同封別冊で花粉症の特集記事が掲載されました。座談会「2000年花粉症を予測する(村山貢司氏と岸川禮子氏)」では今シーズンのスギ花粉量は「東高西低」と報告されています。12/6現在の予測で東北、関東、東海、近畿地方は昨年より飛散数が多く、四国、中国、九州では昨年より飛散数が減少する予測がされています。

(1月11日) 専門家向けの学会誌「日本花粉学会誌」で1999年12月号で、「ヤナギスギ花粉とスギ花粉の共通抗原性」という論文が井手武氏により報告されました。それによりますと、中国で多数植林されているヤナギスギ(中国名:柳杉)の花粉は日本スギの花粉とアレルゲンとして共通の抗原性を持つことが判明しました。そこでスギ花粉症は日本独自でなく、中国にも起こりうることが推察されます。

(1月8日) 平成12年明けましておめでとうございます。今年の情報提供は4度目の花粉シーズンにあたります。これまで同様に花粉症の情報を提供しますので、よろしくアクセスしてください。現在まだ花粉症に関する情報の動きは少ないのですが、週刊朝日(1/14号、1/21号)で名医が勧める治療法として、花粉症の治療「上、下」が触れられています。

(1月8日) 医師向けの医学誌である、メディカルトリビューン12/23-30号で「インターネットの 情報を持って受診する患者が増加 」との記事が掲載されています。 それによると「インターネットからの情報のプリントアウトを用意して医院を訪れる患者が増加している。医師にとって,これは良い知らせでもあり,悪い知らせでもある」とのことです。インターネットの情報の中には「不正確な情報も含まれる」ので「優良サイトの推奨が必要」との意見が述べられています。


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