2003年は大量飛散、2004年は少量飛散年でした。最盛期の花粉数は2003年賀1000個/cm2/週で、2004年は90個/cm2/週と大きく異なっています。

いずれもある程度花粉飛散数と、鼻汁症状が一致して変動しています。特に花粉飛散数が多い時期にはこの傾向がはっきりしています。

逆に花粉飛散開始日前にも多くの患者さんが、すでに症状をおこしており、これは大量飛散でも少量飛散の年でも同じ傾向です。したがって花粉飛散前の症状は必ずしも花粉だけが原因ではない可能性があります。

花粉飛散終了期にも症状がある程度続きています。この理由にはさまざまなものが考えられます。まずは一旦起こった症状が重症のために、すぐには改善しないことです。さらにスギ・ヒノキ以外のアレルギー症が加わり、カモガヤなどの他の花粉や室内塵などで起きている可能性があります。その他には、軽症者がアンケート回答を止め、重症者だけが回答を続けているかも知れません。したがって個人個人で原因が異なる場合もありますが、2005年のような大量飛散年はあまり早めに薬などの対策を中断するのは勧められません。