2002年の新着情報(バックナンバー)3-12月分    トップページに戻る


飛散観測の累積グラフ(5/7) 


2002年アンケート調査にご協力ありがとうございました。
 
毎週の症状の程度(今年は終了いたしました
 
結果報告(1/292/52/122/192/263/53/123/193/264/24/94/164/23、4/30
     (まとめ#1#2#3
 医療従事者の声(3/27)              シーズン後アンケートのコメント集 #1, #2


(2002年12月27日) 東京の耳鼻科医療機関の検索が容易になりました。 これは日本耳鼻咽喉科学会東京都地方部会で作り、その会員を検索できます。 名前や区、電話番号でも調べられ、番号が3387は51医療機関、8733は34医療機関あります。 日本耳鼻咽喉科学会でも都内など全国の会員名簿を提供しています。

(12月25日) 気象庁が24日に3ヶ月予報を出し、関東地方では1月から3月まで気温が高めなようです(時事通信)。 関東では1月1日からの毎日の最高気温の累積が、350-400℃を越えるとスギ花粉飛散開始となります。 暖冬により2003年もスギ花粉飛散開始が早くなることが予測され、早めの対策が望まれます。 NPO花粉情報協会からの飛散開始予測が提示されており、2002年とほぼ同様の傾向と思われます。

(12月9日) 「慈恵医大、スギ花粉アレルゲンを発現した組み換えイネを開発」と報道されました(12/6日経BizTech11/16読売テレビ)。  これは慈恵医大DNA研の斎藤三郎氏らが12月に開かれた第32回日本免疫学会で報告したもので、スギ花粉アレルゲンを発現させた遺伝子組み換えイネを開発し、これをマウスに経口減感作したものです。 組み換え農作物の手法を用いており、安全性が確認されれば手軽に受けられる治療法と考えられます。

(12月3日) 2003年の花粉飛散も気になるところですが、Googleで「花粉情報 2003」で検索してもまだまだ情報は少ないようです。 NPO花粉情報協会では2003年の関西での飛散予測と、各地での花芽調査の写真が掲載されました。 日経ヘルス2003年1月号では、スペシャルリポートで「花粉症最新対策講座(1)ヨーグルトで予防!? シーズン前の対策を徹底紹介」が掲載されています。

(11月12日) 「阪大ほか、Novartis社のヒト化抗IgE抗体が花粉症に効果」と花粉症に対する新しい治療法が紹介されました(11/12日経Biztech)。 これは患者さんの体内にあるIgE抗体を、それに対する抗体を注射することで中和する方法です。 一時的に体で起こるアレルギー反応が抑制されるので、減感作療法との組み合わせることも効果的と思われます。 「カラダの悩み解決法」では2003年の飛散予報(気象庁10月版)が報告されています。

(11月11日) シーズン中には毎週の症状アンケートにご協力有り難うございました。遅ればせながら回答の結果を少しまとめてみましたので、一部をご紹介します。 2003年以降の花粉症対策に役立てていただければ幸いです。 4カ所のPPnetの自動計測グラフもまとめてみました。

(11月7日) 2003年のスギ花粉予測がNPO花粉情報協会のHPに掲載されています。 関東・東海・近畿では平年を越す飛散数が予測されており、関東では4年連続の大量飛散となりそうです。 大量飛散が続くこともあってか、新たに花粉症が発症する例も多く、在住の外国人花粉症患者さんも増えているようです。 本日環境省により「花粉自動計測器10台の随意契約についての契約」が公示されました。 国としても花粉観測に取り組み始めたようです。

(11月7日) 「増える花粉症の低年齢発症 子どもは親世代の倍に」と報告されました(11/1朝日)。 これは大久保助教授がアンケート調査で調べたもので、「花粉症の低年齢化」と「小児領域の鼻アレルギーの実際と対策」が小児アレルギー学会で報告されています(抄録)。 「鼻ぐずぐずを調べました 花粉かダニか原因探る」とアレルギー性鼻炎の診断・治療の特集が報告されました(11/4朝日)。 第52回日本アレルギー学会総会が11月28日から30日までパシフィコ横浜で開かれ、花粉症に関する報告もシンポジウムや一般演題46題と多くみられます。

(8月30日) 昨日開催された、平成14年度第1回東京都花粉症対策検討委員会で今年の飛散状況が報告されました。 平成14年は花粉総飛散数が多く、また飛散会誌が予測より早かった事が認められました。 その理由としては、「昨年夏の気温が高かったことや、1月からの天候が高温で降雨量が少なかったことなどが考えられます」とのことです。

(7月18日) NPO花粉情報協会と協賛で行った、シーズン後のアンケート調査をまとめてみました。 その結果、花粉症に関する情報を積極的に入手することで、適切な花粉回避や薬物療法を継続でき、発症予防やQOLの改善につながるものと推測されました。 この結果はPPnetの試みと一緒に、秋の第52回日本アレルギー学会(パシフィコ横浜)で報告いたします。 またアンケート回答者の方々のご希望の花粉症の図書も、抽選で100名の方に5月末までに既にお送りいたしました。

(7月19日) 日本花粉学会のHPが書き換えられ、会誌の最新号の目次と、平成14年10月11日(金)〜13日(日)に開かれる第43回日本花粉学会の演題募集が行われています。 気象庁より19日天気予報の一ヶ月長期予報がだされ、20に梅雨明け宣言が関東地方に出されました(毎日)。 関東では暑い夏になりそうで、来年の花粉数も少ないとはいえなそうです。 近畿地方でも来春のスギ雄花が1月も早くついているようです(花粉情報協会より)。

(5月20日) 品川での5月13日(月)から5月19日(日)までのスギ花粉は0.6個/cm2/週、ヒノキ花粉は0.9個/cm2/週で、その他は114.5個/cm2/週でした。 その他の花粉の中には約1/3のマツの花粉が含まれています。

(5月20日) 気象庁は本日、3ヶ月予報を出し「この夏も暑そう 気象庁が予想を高めに修正」と報道されました(5/20朝日)。 関東地方では、「7月 前半曇りや雨の日が、後半晴れの日が多いでしょう。気温は高く、降水量は平年並でしょう」とのことで、来年春のスギ花粉飛散も平年並みかも知れません。

(5月13日) 品川での5月6日(月)から5月12日(日)までのスギ花粉は0.6個/cm2/週、ヒノキ花粉は0.6個/cm2/週で、その他は82.1個/cm2/週でした。 その他の花粉には1/4程度マツの花粉が含まれていますが、これは花粉症を起こしくい花粉と言われています。 「エルニーニョは遅め」と気象庁が10日見通しを明らかにしたようです(5/11朝日)。 今年の夏にエルニーニョ現象がおこるとの可能性が高いとしてきたのを修正したようで、来年のスギ花粉飛散予測に影響しそうです(Yahoo! Japan)。 東京都健康局が2002年の花粉観測もまとめを出しました。 全体に多くの観測数で、ヒノキ花粉は都内で約1割、多摩で約2割の割合です。 NPO花粉情報協会による環境省への報告書で、「その他の花粉 (pdf 720kb)」と「花粉カレンダー(pdf 32kb)」がアップされました。

(5月7日) 品川での5月1日(土)、2日(日)、3日(月)、4日(土)、5日(日)の5日間のスギ花粉観測数はは2日の0.3個/cm2/日を除き、いずれも0個/cm2/日で、ヒノキ花粉も1日の0.3個/cm2/日を除き、いずれも0個/cm2/日でした。 その他の花粉はそれぞれ21.9個/cm2/日、56.8個/cm2日、1.9個/cm2/日、4.9個/cm2日、21.6個/cm2/日とある程度飛散しているようです。 
 4月28日、29日は観測用のプレパラートに付着するゴミが少なく、花粉のカウントがしやすい状態でしたが、5月に入ると再度汚染された状態に戻りました。 これらは自動車や工場などによる大気汚染の状態を反映しているようです。

(5月1日) スギ・ヒノキ花粉の飛散はほぼ終了気味で、ハイキングなどでも危険は少ないと思われます。 ただし、「眠れないほどかゆい… 植物もかぶれの原因」と野外の植物でかぶれを起こす例が増えており、ウルシ科、イチョウ科、キク科、サクラソウ科、セリ科、キンポウゲ科、ジンチョウゲ科などが多いようです(4/30日経夕)。 「見分けるコツは葉が3名に分かれた植物が危険」とのことです。 スギ・ヒノキ以外の、その他の花粉飛散観測を継続している所があります(和歌山・泉南松山山形福岡、など)。

(5月1日) 4月30日(火)品川ではスギが0個/cm2/日、ヒノキが0.3個/cm2/日、その他の花粉は29.0個/cm2/日となりました。 品川での4月の観測数はスギ57.0個/cm2/月、ヒノキ104.1個/cm2/月、その他1598.3個/cm2/月でした。 2月から4月までの合計は、スギ5194.2個/cm2/3ヶ月、ヒノキ450.7個/cm2/3ヶ月となります。

(4月30日) 品川での4月27日(土)、28日(日)、29日(月)のスギ花粉はいずれも0個/cm2/日、ヒノキ花粉も0個/cm2/日でした。 その他の花粉はそれぞれ18.5個/cm2/日、14.4個/cm2日,22.5個/cm2/日とある程度飛散しているようです。 新聞に毎朝掲載されているる花粉飛散予報も、今年は本日をもって終了するようです。

(4月27日) 4月26日(金)は、品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキは0個/cm2/日で、その他の花粉も14.5個/cm2/日でした。 スギ・ヒノキ花粉飛散はほぼ終了気味で、NPO花粉情報協会では各地の飛散状況をまとめることが始まってきています。 それによると飛散開始は全国的に早かったものの、総飛散数は地域差があったようです。 また京都では「飛散少なく終息1週間早め 京都のスギ・ヒノキ花粉」と報道されています(4/27京都)。

(4月26日) 4月25日(木)では、品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキは2.2個/cm2/日と、その他の花粉は59.9個/cm2/日でした。 ヒノキとその他の花粉の飛散数がやや増加しました。

(4月25日) 4月24日(水)は品川での花粉飛散観測ではスギが0個/cm2/日で、ヒノキも0個/cm2/日と、その他9.3個/cm2/日と、ほとんど飛散していません。 シーズン後のアンケート調査は終了いたしました。 402名のご回答をいただき有り難うございました。 添付コメントのご紹介は進んでおり、回答の解析と景品の送付をなるべく早期に行いたいとおもいます。

(4月24日) 4月23日(火)品川ではスギが0個/cm2/日、ヒノキが0.6個/cm2/日、その他の花粉は9.3個/cm2/日となりました。 シーズン後のアンケートは本日4月24日締切です。 景品を希望されないかたもいらっしゃり、現在の当選する確率は1/3を越えています。

(4月23日) 4月22日(月)は品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキ花粉は0個/cm2/日、その他の花粉は20.4個/cm2/日でした。

(4月23日) 医師向けの専門誌、日本耳鼻咽喉科学会会報3/20号で「リアルタイム花粉モニター(KH-3000)の使用経験」が、アレルギーの臨床5月号で「IT 技術による花粉情報へのアプローチ」で、花粉の自動計測器に関する情報が報告されています。 Medical Tribune 4/11号で花粉症の疫学調査など、先日の日本アレルギー学会の演題を特集しています。

(4月23日) 気象庁は4月22日5月から7月までの3ヶ月予報をだし「5月の気温は高め3ヶ月予報」と報道されました(4/22朝日)。 サッカーのワールドカップは別として、注目される7月は「前半曇りや雨の日が、後半晴れの日が多いでしょう。気温、降水量ともに平年並でしょう」とのことです。 関東ではおおよそ7月10日から8月10日位の気象条件がスギ花粉の成熟に影響し、特にエネルギー源である全天日射量と相関し、雨量と逆相関いたします。 今後さらに一ヶ月後の予報に注意したいと思います。

(4月22日) 品川でのスギ花粉は、4月20日(土)0個/cm2/日、4月21日(日)0個/cm2/日で、ヒノキもそれぞれ0.3個/cm2/日0個/cm2/日、と今シーズンのスギ・ヒノキ花粉飛散はほぼ終了と考えられます。 その他の花粉はそれぞれ、10.2個/cm2/日、2.5個/cm2/日と少な目です。 本年は当地の昭和59年から20年間続けた観測で、史上2番目のスギ+ヒノキ花粉大量飛散年でした。

(4月20日) 穏やかな気候の4月19日(金)は、品川でのスギ花粉は0.3個/cm2/日、ヒノキは0.3個/cm2/日と少なく、その他の花粉も34.9個/cm2/日と減少しています。

(4月19日) 4月18日(木)では、品川でのスギ花粉は0.3個/cm2/日、ヒノキは0.6個/cm2/日と、その他の花粉は31.5個/cm2/日でした。 

(4月19日) 今年から始まった飛散花粉自動計測情報(PPnet )は本格飛散期には有用性が高かったようで、多くの方のアクセスが得られました。 アンケート調査でも活用された方のご意見がえられましたが、今年は4月20日で終了します。  NPO花粉情報協会と本ページの共催で行われたシーズン後のアンケートも300名を越える回答が得られ、有り難うございました。 4月24日で締め切らせていただきますが、意義のある結果が得られそうです。 毎週の症状の程度アンケートも累計1500名の回答をいただき、誠に有り難うございました。 現在計画的な対策を行っている方は、ほとんど日常生活に「支障なし」の状態となり、アンケート募集はあと2回で4月30日をもって終了させていただく予定にしています。

(4月18日) 4月17日(水)は品川での花粉飛散観測ではスギが0個/cm2/日で、ヒノキも0.9個/cm2/日と、その他45.4個/cm2/日と、ほとんど飛散していません。 昨日までの品川での4月のスギ花粉は56.4個/cm2/17日、ヒノキ花粉は100.1個/cm2/17日と少なく、今のところ昨年のスギ211.6個/cm2/月、ヒノキ464.8個/cm2/月の約1/4です。 一昨年はスギ915.4個/cm2/月、ヒノキ804.1個/cm2月と昨年よりさらに多くの花粉が飛散しました。 今年のスギ・ヒノキ花粉飛散の特徴は、早く飛散開始し早めに減少していることで、これは冬から春にかけての気象条件が大きな原因と思われます。 

(4月18日) 「温暖化で花粉症が悪化? 花粉の生産量が増加」とハーバード大学のグループが報告しました(山陽河北4/16)。 日本同様に温暖化は米国でも見られるようで、「ニューヨーク、106年ぶりに最高気温を記録(ロイター)」と4月16日には気温が33℃まで上昇したようです。 北海道では「シラカバ花粉『暖春』で猛威 飛散早く、量も倍」とスギ花粉同様に、シラカバ花粉にも暖冬の影響がでているようです(北海道4/15)。 「ヒマラヤの氷河湖決壊の恐れ 温暖化で水位上昇」と国連環境計画(UNEP)が警告しています(朝日4/17夕)。
 地球の温暖化については環境省からの「地球温暖化の日本への影響2001」で森林生態系や健康への影響が指摘されており、花粉症への影響も無視できないと思われます。 これに関しては、比較的わかりやすいブックレットが最近発行され参考になります。

(4月17日) 4月6日(火)品川ではスギが0個/cm2/日、ヒノキが0.6個/cm2/日、その他の花粉は64.5個/cm2/日となりました。 多くの患者さんは薬の使用を中止しているようですが、これから旅行先や来シーズン始めに症状が出たときのために、薬を少し持っているのが無難と思われます。

(4月16日) 4月15日(月)は都心で28.0℃の夏日、多摩で30.2℃の真夏日となりましたが、品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキ花粉は3.1個/cm2/日、その他の花粉は115.4個/cm2/日と、スギ花粉は終了となりそうですが、ヒノキ花粉がもう少し続きそうです。 自動計測によると、昨日は昼前に丹沢と高尾で、聖路加病院では午後1時位に飛散数の増加を認めましたが、スギ・ヒノキ以外の花粉を主にカウントしているようです。

(4月15日) 品川でのスギ花粉は4月12日(金)0.6個/cm2/日、4月13日(土)0個/cm2/日、4月14日(日)0個/cm2/日で、ヒノキはそれぞれ1.9個/cm2/日0.6個/cm2/日1.5個/cm2/日、と少ない日が続いています。 その他の花粉はそれぞれ、59.9個/cm2/日、56.2個/cm2/日、49.4個/cm2日です。

(4月12日) 4月11日(木)では、品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキは0.9個/cm2/日と、その他の花粉は36.7個/cm2/日でした。 スギ+ヒノキ花粉観測数の比率が徐々に減少している事を示すグラフを書き換え、5%以下にまで低下しています。

(4月11日) 4月10日(水)は品川での花粉飛散観測ではスギが0個/cm2/日で、ヒノキも0.9個/cm2/日と、その他38.0個/cm2/日と、スギは終了気味でヒノキもどんどんと減少してきています。

(4月10日) 4月9日(火)品川ではスギが0.6個/cm2/日、ヒノキが3.4個/cm2/日、その他の花粉は71.9個/cm2/日となりました。 スギとヒノキの花粉の割合が5%と少なくなっています。 最近アレルギー情報タウンが始まり、最新のアレルギー関連ニュースを見ることができます。

(4月10日) スギ・ヒノキ花粉飛散数が減少し、今後多くの飛散数の増加の可能性は低いと思われます。 そろそろ今年行った花粉症対策を省みて、来年以降の対策を考える事が望まれます。 医療機関ではある程度今年苦労された患者さんには、今から来年の早期受診を指導するのが良いと思われます。 患者さんも今年苦しかった場合、何を心がければ症状が改善できたかを考え、来年に備える必要があると思われます。

(4月9日) 4月8日(月)の品川でのスギ花粉は0個/cm2/日、ヒノキ花粉は7.4個/cm2/日、その他の花粉は104.0個/cm2/日と、スギ・ヒノキ花粉観測数の減少が目立ちます。 先週から外来を受診される花粉症患者さんの症状はほとんどないか、あっても軽症の方がほとんどです。 ただし毎週の症状アンケート(4/24/9)では、スギ・ヒノキ花粉飛散数が少なくなっても、何らかの症状が続いている方がいらっしゃる事を示しています。 本日の花粉予報は昨晩6時で都心で「やや多い」多摩で「多い」となっており、今朝6時に都心「少ない」多摩「やや多い」と修正されています。

(4月9日) シーズン後のアンケートを昨日からお願いしたところ、早速105名のご回答をいただき誠にありがとうございました。 添付されているコメントを拝見すると、本HPの花粉症情報提供をご評価頂けたと共に、将来に向けたさまざまなご希望を承りました。 その中には私達にできることと、行政などが関与すべき点などあると思われます。 今後もさらに多くの方のご意見を、うかがわせていただきたいと思います。

(4月8日) 品川でのスギ花粉飛散観測は4月6日(土)は0.9個/cm2/日、4月7日(日)は0個/cm2/日ととうとう観測されない日がありました。 連続して3日間0個/cm2/日の日が続くとその前日が飛散終了日となります。 ヒノキはそれぞれ3.1個/cm2/日0.3個/cm2/日、と同様に少なくなっています。 その他の花粉はそれぞれ35.2個/cm2/日、10.8個/cm2/日でした。 飛散観測の累積グラフ4/7

(4月8日) 今年も本HPへのアクセスや、毎週の症状のアンケート回答とコメント添付などありがとうございました。 お陰様で元日からのアクセス数は42万件を越え、花粉の大量飛散に影響され、昨年まで以上にご愛顧いただいているようです。
 今年も昨年まで同様に、シーズン後のアンケート調査を行いますのでよろしくご協力ください。 今年の調査は本HPと、非営利特定団体「NPO花粉情報協会(佐橋紀男理事長)」との共催で行い、アンケートの解析や花粉症図書の景品提供(抽選で100冊)に関して協力を得ることができました。 厳密に期間を限定しますので(4月8日から4月24日)、早めによろしくご協力お願いいたします。

(4月6日) 風の勢いが治まった4月5日(金)では、品川でのスギ花粉は4.9個/cm2/日、ヒノキは1.5個/cm2/日と少なく、その他の花粉も55.6個/cm2/日と減少しています。 天候の善し悪し以外に、風の強さや風向きが花粉飛散量に大きく影響するようです。 本日の都心の予報は「やや多い」、多摩は「多い」となっています。

(4月5日) 強風が吹き荒れた4月4日(木)では、品川でのスギ花粉は27.2個/cm2/日、ヒノキは26.5個/cm2/日と、合わせて「非常に多い」飛散数を観測しました。 その他の花粉は177.8個/cm2/日と100個を越える日が3日続いています。 自動計測で見ると聖路加病院のピークは午後1時から2時、丹沢と厚木で午前11から12時ごろ、相模原で午後2時ごろでした。 昨日は主に北風が吹いたこと、丹沢や厚木と都内の飛散数がほぼ同じだったこともあり、都内で飛散した花粉の発生源はさまざまかも知れません。 本日の花粉情報(朝6時)では都心と多摩で「非常に多い」と予報されており、まだ注意が必要と思われます。

(4月4日) 4月3日(水)は品川でのスギ花粉飛散観測では6.8個/cm2/日で、ヒノキも22.8個/cm2/日と、その他181.5個/cm2/日と、一昨日同様の飛散数です。 本日は久しぶりに都心でも多摩でも「非常に多い」飛散が予報されています。

(4月3日) 4月2日(火)は東京で最高気温26.1℃を記録し、昨年より18日も早い夏日となりました。 品川ではスギ10.5個/cm2/日、ヒノキ19.1個/cm2/日、その他の花粉は143.2個/cm2/日となり、マツの花粉も加わってきています。

(4月3日) 「エルニーニョ今夏発生の兆し 商品市況かく乱も」と報道されました(4/2日経夕)(4/3毎日)(3/27朝日)(Yahoo! Japan)。 エルニーニョ現象とは南米ペルー沖の海水温が高くなる現象で、世界各地に異常気象をもたらします。 「日本では夏の気温が低く梅雨時の降水量が増える」ということで、来年に向けてのスギ花粉産生量が少なくなる可能性があります。 降水量に関しては「東京都は水害防止のため運用する降雨監視システムのHPを開設しました」と報道され、「都民一人一人が気象予報士になれます」とのことです(4/3毎日)。 「身近に迫る温暖化1 猛威振るう『雪泥流』90年以降頻発 冬の大雨思わぬ被害」(4/1日経夕)、「身近に迫る温暖化2 桜前線逃げ足早く」(4/2日経夕)などの異常気象による影響が、花粉飛散以外にも問題となっています。

(4月3日) 花粉症の時期も終わりかけているのか、既に終了した花粉症特集ページもありますが(エキサイト)、「スギ花粉飛散早めにスタート」したり(3/27東奥日報)、「北海道鼻アレルギー情報センターが始まっています。

(4月3日) 3月末にNPO花粉情報協会では、環境省に「平成13年度 花粉予測のための基礎的調査研究報告書」を提出しました。 グラフや図表を多用して、花粉情報活動の現状と問題点を一目で理解しやすい情報となっています。

(4月2日) 4月1日(月)の品川でのスギ花粉は4.9個/cm2/日、ヒノキ花粉は5.6個/cm2/日、その他の花粉は75.9個/cm2/日と、スギ・ヒノキ花粉観測数の減少が目立ちます。 本日の都心の予報は「多い」、多摩では「非常に多い」となっています。 品川での昨年のヒノキ花粉飛散数は579.8個/cm2/シーズンで、今年は昨日まで350.7個/cm2/シーズンと、今のところ250個ほど少なくなっています。 スギ花粉は昨年より多く飛散したので、ヒノキ花粉も同様に昨年並みにまでこれから飛散する可能性があります。

(4月2日) 病院でも花粉症患者さんの受診数が減少し、耳鼻科外来が落ち着いてきていますが、4月1日は診療報酬と薬価の改定、人事異動、児童生徒の春休みなどがありあわただしい日となりました。。 それにしても今年は2月から3月にかけての日曜日が晴れる事が多く、スギ+ヒノキ花粉飛散数が「非常に多い」ことが6週続いています。 これは月曜日の外来が混雑する理由となっているようです。

(4月2日) 東京弁護士会で一般市民を対象とした「花粉症を考える--総合的対策をさぐる--」のパネルが4月4日開かれます。 週刊文春4月4日号で「安全生活シリーズ  花粉症のクスリで子供の身長が伸びなくなる」と、ステロイド内服薬の無計画な使用への注意がなされています。 All About Japan で花粉症対策が特集されています。

(4月1日) 品川でのスギ花粉飛散観測は3月30日(土)は18.8個/cm2/日、3月31日(日)は18.8個/cm2/日と減少気味です。 ヒノキはそれぞれ15.4個/cm2/日50.0個/cm2/日、とまだまだ飛散数が多い日がきています。 その他の花粉はそれぞれ164.2個/cm2/日、168.2個/cm2/日でした。 
 
(4月1日)  昨年のヒノキ花粉飛散数が多かった日は、4月3日(66.4個)、4月5日(47.2個)、4月12日(47.2個)、4月14日(55.2個)、4月15日(89.2個)で、一昨年は4月6日(61.1個)、4月7日(71.6個)、4月8日(159.0個)、4月12日(60.2個)、4月14日(105.2個)でした。 今年のこれからのヒノキ飛散については、もう少し注意しながら様子を見ていきたいと思います。

(4月1日) 昨日までの品川での累積花粉観測数はスギ(3.7+1391.4+3745.8=)5140.9個/cm2/89日で、ヒノキは(0+1.5+345.1=)346.6個/cm2/89日でした。 スギ花粉が特に多かったのは2/22(207.4個)、2/23(322.5個)、3/1(543.8個)、3/2(502.2個)、3/3(322.2個)、3/5(225.9個)、3/7(487.9個)でこの7日分を加えると2611.9個/cm2/7日となり過半数を占めます。 これらの大量飛散日に、花粉回避をいかに能率良く行えるようにするかどうかが今後の課題と思われます。(3月30日) 「記録的“高温”は30年に一度の『珍事』 夏の水不足が怖い」と全国各地で記録的な高温を観測しているようです(zakuzaku3/30)。 そして「気象庁によると、この現象はアジア・欧州にも及んでいる」とのことで、地球全体での問題となるでしょう。 この異常気象は、スギ花粉飛散同様に桜開花についても影響しているようです「桜の開花予想大幅ずれ、予測システム再検討へ」(3/19朝日)。

(3月30日) 雨上がりで心配された3月28日(木)ですが、品川でのスギ花粉は9.3個/cm2/日、ヒノキは4.3個/cm2/日とその他の花粉は28.4個/cm2/日でした。 3月29日(金)は雨のためにスギ花粉は3.1個/cm2/日、ヒノキは1.2個/cm2/日とその他の花粉は9.3個/cm2/日でした。 本日は気温が5月中旬並に上昇する予定で、高尾と丹沢では朝9時頃飛散数が増え、聖路加病院でも午前11時から午後1時にかけて飛散数が増加しています。

(3月28日) 3月27日(水)は雨模様で品川でのスギ花粉飛散観測では8.6個/cm2/日で、ヒノキも02.5個/cm2/日と少ない日が続き、症状が激減した方も多いと思います。 ただし花粉以外の原因での鼻づまりを訴える患者さんも多いようです。 その他の花粉は22.2個/cm2/日とほとんど飛びませんでした。 都心での本日の飛散予報は「やや多い」で、「雨上がりは倍飛ぶ」可能性があり、注意してください。

(3月27日) 3月26日(火)の品川でのスギ花粉飛散観測では0.6個/cm2/日で、ヒノキも0.6個/cm2/日、その他の花粉は1.2個/cm2/日とほとんど飛びませんでした。 本日の飛散予報も何と関東地方全体が「少ない」となっています。

(3月27日) スギ+ヒノキ花粉飛散数が減少すると共に、スギ・ヒノキ以外の「その他の花粉」飛散数が増加しています。 そこで総飛散数に対するスギ・ヒノキ花粉飛散数の割合が減少しており、自動計測器で数えてしまったり、光学顕微鏡による観測が難しくなったりしているようです。
 現在飛散しているスギ・ヒノキ以外の「その他の花粉」は、マツやコナラなどさまざまなものが含まれているようです。 「その他の花粉」についてのご質問も多いのですが、これを一つ一つ正確に鑑別するにはいくつかの条件が整うことが必要です。 その条件としては、経験の豊かな指導者、信頼の置ける図鑑・辞典・書籍、その地域での過去の飛散状況と植生、草木より直接採取した花粉の染色標本との比較、高性能の顕微鏡、および充分な時間と経済的基盤が必要です。 残念ながら、本ページのような臨床医の片手間の仕事では困難です。 欧州の大学にあるという、大気環境学部のような学部が日本にもあれば良いのですが..。

(3月27日) 関東以南では花粉症も大分治まってきましたが、東北方面ではこれから秋田県青森県、などではこれからも、さらに増える予定なので旅行などの際には注意が必要と思われます。 今年の桜の開花は東京では九州四国と並んで早まっているようですが、他の地域ではまだまだこれからの所も多いようです。 四国高知近畿地方兵庫県でも新しく花粉情報が提供されています。

(3月26日) 3月25日(月)の都心での予報は「多い」でしたが、品川での花粉飛散観測ではスギ4.6個/cm2/日で、ヒノキも1.5個/cm2/日、と合計して「少ない」結果でした。 その他の花粉は12.0個/cm2/日とやはり多くない飛散数でした。 今朝からは雨模様ですが、本日の予報は都心「多い」、多摩「非常に多い」となっています。

(3月25日) 品川でのスギ花粉飛散観測は3月22日(金)は7.1個/cm2/日、 3月23日(土)は15.7個/cm2/日、3月24日(日)は30.9個/cm2/日と減少気味です。 ヒノキはそれぞれ11.4個/cm2/日9.6個/cm2/日19.1個/cm2/日、と飛散が続いています。 その他の花粉はそれぞれ74.7個/cm2/日、19.1個/cm2/日、38.3個/cm2/日でした。 読者から飛散観測の累積グラフを更新されたものが送られてきて、ご協力を感謝します。 スギ花粉に関しては、増加の傾きがだんだんゆるやかになっていますが、ヒノキ花粉に関しては今後の展開が注目されます。

(3月22日) 品川でのスギ花粉は3月20日(水)は27.8個/cm2/日、3月21日(木)には電車も止まるほどの大風でも33.6個/cm2/日と減少気味ですが、ヒノキは13.0個/cm2/日60.5個/cm2/日と3月21日に今年最高の飛散数を記録し、この日のスギ飛散数を越えました。 その他の花粉も102.8個/cm2/日、212.7個/cm2/日と大量に飛散しています。


(3月20日) 3月19日(火)の品川でのスギ花粉飛散観測では29.6個/cm2/日で、ヒノキも18.2個/cm2/日、その他の花粉は134.6個/cm2/日と飛びました。 今年も桜の花見、墓参り、卒業式など花粉回避に注意しなければいけない時期になっています。 気象庁は19日、東北地方を含めた今年2回目の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表し、「桜 各地で最速開花を記録」と報道されています(3/20毎日)。 

(3月20日) 「花粉症の6割『受診経験』 眼薬などの使用も7割近く 民間調査」と報道されました(3/19日経夕)。 これは東京ガス都市生活研究所の行った、979人花粉症患者さんからのレポートによるようで詳しい結果も入手できるようです。 「花粉飛散量15年で最多ペース 県衛公研調査前年の7倍 年間予測の既に8割 昨夏の猛暑に暖冬が拍車 専門医へ来院者急増」と山梨でも花粉飛散と患者受診数が増えています(山日3/14)が、 香川では今年の飛散数は多くないようです(3/18毎日香川)。 花粉症対策本部で「なんでもQ&A」第一回が始まりました。

(3月20日) アレルギーの専門家の集まりである、第14回日本アレルギー学会春期臨床大会が3月21日から23日まで、幕張で開かれます。 特に22日(金)は朝9時から午後7時まで花粉症に関する講演が、一日中続きます。 当日は学会に参加する医師の診療が休診になる事も多く、花粉症患者さんは注意をしてください。

(3月19日) 3月18日(月)の品川でのスギ花粉飛散観測では68.8個/cm2/日で、ヒノキも43.5個/cm2/日、その他の花粉は116.0個/cm2/日と飛びました。 ヒノキとその他の花粉観測数は今年最高です。 そろそろヒノキ花粉飛散数がスギ花粉を越えるようです。 今年元日から3月18日までの品川の、累積スギ花粉観測数は4923.4個/cm2/シーズン、ヒノキは139.3個/cm2シーズンで、スギとヒノキ合わせると5071.7個/cm2/シーズンとすでに5000個を越えました

(3月19日) 今春発行の佐橋紀男+NPO花粉情報協会の「ここまで進んだ花粉症治療法」が、イーエスブックスで50才代の読者に良く読まれているようです。 また3/4から3/10の岩波アクティブ新書ベストテンでも5位と健闘しています。 神戸市の図書館情報ネットワークによると、8つの図書館に置いてありますが6カ所では貸し出し中で、紀伊国屋梅田本店では新書売場からのお勧めの本となっています。 全国の花粉情報の精度管理と安定供給のためにも、非営利特定団体(NPO)花粉情報協会のご支援をお願いいたします。

(3月18日) 品川でのスギ花粉飛散観測は3月15日(金)は82.4個/cm2/日で、 3月16日(土)は79.9個/cm2/日、3月17日(日)は55.9個/cm2/日と「非常に多い」ながら減少気味です.ヒノキはそれぞれ23.5個/cm2/日11.7個/cm2/日24.4個/cm2/日、と「やや多い」飛散数です。 その他の花粉はそれぞれ68.6個/cm2/日、67.3個/cm2/日、75.0個/cm2/日でした。 本日の予報は都心で「多い」、多摩で「非常に多い」です。 読者から飛散観測の累積グラフを更新されたものが送られてきました。

(3月18日) 「関東地方で春一番」と気象庁が15日、発表し(3/16毎日)、「横浜で桜咲く 観測史上で最も早く」とこれまで最も早く開花した90年の18日を上回った」とのことです(3/16朝日)。 「花粉症の患者数(推計)1700万人 大気汚染など増加原因に諸説」との記事で、日本気象協会によると都心の観測器で3月13日にすでに4000個を越え、昨年の3700個を上回っているとのことが掲載されています.(3/17日経)。 古館伊知郎のTV的職業病で「花粉症 松坂が大リーグに行っちゃう!?」(3/16毎日夕)と記事が掲載され、[花粉症 心弾む季節なのにこの悩ましさ」 と、読売新聞が社説で花粉症に対する国や行政への対策を望む意見が出されています(3/17)。

(3月16日) 健康と医療の役に立つ情報を、臨床医から市民の皆さんにお届けするかかりつけ医通信では、「24号3/14」で「花粉症について」と「困った患者さん」の特集を行い、眼科医と内科医などからの意見が載せられています。 NIKKEI Netいきいき健康の「第4回花粉症についてのあれこれ」が始まりました。

(3月15日) 3月14日(木)の品川でのスギ花粉は84.0個/cm2/日と昨日とほぼ同じで、ヒノキが13.0個/cm2/日と上昇し、その他の花粉も32.7個/cm2/日と増加しています。 これで2月21日から2月28日を除き連続22日間「非常に多い」飛散が続いています。 休養日がないために鼻や眼の過敏性がどんどん亢進し、重症な状態に陥ってしまった方も中にはいらっしゃるようです。
 品川では花粉観測を深夜0時に行っていますが、3つのカウンターを手に光学顕微鏡で3種類に分類しており、さまざまな花粉が舞うこの時期には検鏡に時間がかかり毎日苦労しています。  東京都の観測でも
3月12日には多摩地方でヒノキ花粉の飛散数が20個以上と伸びてきており、スギ同様ヒノキも昨年より早く始まっています。

(3月15日) 今朝の都内は雨で、花粉予報は久しぶりに「多い」に留まっています。 ただし、「気象庁によると、本日は中国地方から関東地方で『春一番』が観測されそう。 東京のソメイヨシノの開花予想は20日という」と報道されています(3/15毎日)。

(3月15日) 「杉花粉飛散防止にマレイン酸注入策 予特委で都が言明」と都内版で報道されました(3/15毎日)。 それによると注入策を「産業労働局長は新年度から約2万本を対象に行う、と明言」し、「都知事は、『花粉症の科学的原因の究明を国に働きかける』と述べた」ようです。 

(3月14日) 3月13日(水)の品川でのスギ花粉は85.8個/cm2/日と一段落する気配を示しましたが、ヒノキが8.0個/cm2/日と上昇し、その他の花粉も29.9個/cm2/日と増加しています。 これからの症状の変動には飛散する花粉の種類と、その飛散状況に注意する必要があります。

(3月14日) 昨日自民党本部でハクション議連主催の「第2回あひるの水かきフォーラム」が開かれ、小泉首相も参加しご自身の花粉症についての考えをお話になりました。 フォーラムでは花粉症等のアレルギーに対する講演や、5省庁の課長さんからのアレルギー対策の紹介、さまざまな分野の専門家からの質問やコメントがあり充実した集会となりました。

(3月13日) 毎週の症状アンケートにご回答とコメントをお寄せいただき有り難うございます。 解析のご報告が遅れてすみませんでした。 先週の症状(3/12締切)については解析グラフをお示しいたします。 先々週に比較して症状の軽くなった方が多いようです。 これは一番の理由として飛散花粉数が減少気味なことと思われます。 民間療法などさまざまな治療の効果判定にも、そのときの花粉飛散数を考慮に入れる必要があります。 品川では昨日までにスギ花粉飛散数が4475.6個/cm2/シーズンと、昨年や一昨年のスギ花粉総飛散数を越えてしまいました。 昨年や一昨年では、同じ3月12日までに飛散したスギ花粉数の累積は約1500個/cm2/シーズンだったので、驚くべきスピードで飛散しています。 

(3月13日) 3月12日(火)の品川でのスギ花粉飛散観測では196.6個/cm2/日で、ヒノキも1.5個/cm2/日、その他の花粉は13.6個/cm2/日と飛びました。  5:30pmから6:00pm頃に聖路加病院でいきなり飛散数が増えましたが、その前に高尾と相模原で4:30pm頃に飛散数の増加がありました。 

(3月13日) 医療従事者向けの医学雑誌のいくつかで、花粉症の特集が行われています。 モダンフィジシャン2号「スギ花粉症対策2002」、アレルギーの臨床3月号「花粉症の注目すべき病態とその治療」、アレルギー科2号「スギ花粉症―病態と対策―」、およびアレルギー・免疫3月号「花粉症の予防的治療 」です。 以前に紹介した医学のあゆみ200巻5号と JHONS2002年1月号と合わせて、今シーズンで6冊の特集が組まれています。

(3月13日) 厚木の自動計測器の故障が修理されました(PPnet)。 調査によりこの故障の原因は、予想もされなかった野生ザルの噛害と判明しました。 花粉症サルの怒りの発散でしょうか、それとも暖かくなって浮かれでたたのでしょうか、どちらにしても迷惑なことでした。 医療雑誌の日経ヘルス4月号で掲載された「超音波メスで花粉症治療」に関して、記事の訂正が発表されました。

(3月12日) 3月11日(月)の品川でのスギ花粉飛散観測では183.3個/cm2/日で、ヒノキも1.9個/cm2/日、その他の花粉は19.1個/cm2/日と飛びました。 相変わらず「非常に多い」予報と観測結果が続いています。

(3月11日) 品川でのスギ花粉飛散観測では3月9日(土)が、97.2個/cm2/日、3月10日(日)が都内の最高気温19.6℃と高く159.0個/cm2/日と、まだまだ勢いがあります。 それぞれヒノキは0.3個/cm2/日1.5個/cm2/日で、その他の花粉が6.2個/cm2/日と16.7個/cm2/日でした。 元日からの累積スギ花粉数も4095.7個/cm2/シーズン(3.7+1391.4+2700.6)と増え、品川での観測では昨年の飛散数を越えそうです。 聖路加病院の自動計測によると今朝は6:00頃からある程度多くの飛散があり、8:30まで増え続けています。

(3月11日) 品川での観測によると、今年の花粉飛散は2−3週早まっている様子です(飛散観測の累積グラフ)。 同様なことが群馬でも指摘されています(群馬ニュース3/9)。 今後の飛散状況が気になりますが、週末のよい天気の割には比較的多くない飛散数が観測され、これをみると下り坂かも知れません。 ただし例年の品川では、3月上旬と中旬後半に二峰性の山があり、4月にヒノキの山が見られる傾向があります。


(3月9日) 3月8日(金)は品川でのスギ花粉飛散観測では126.9個/cm2/日で、ヒノキも1.5個/cm2/日、その他の花粉は6.5個/cm2/日でした。 NPO花粉情報協会では新着情報が提供され、これまでどの程度飛散し今後どれだけ飛散する予定なのか、という中期的予測の提供が期待されます。

(3月9日) 医療従事者向けの医学雑誌Nikkei Medical 3月号で、「花粉症 安易なステロイド筋注治療 副作用考慮し対象絞り込みを」と月経異常などの副作用の報告と共に、厳密な適応選択と十二分な説明が必要な事が指摘されています。

(3月8日) 3月7日(木)は品川でのスギ花粉飛散観測では487.9個/cm2/日でと今年3番目の大飛散で、ヒノキも2.8個/cm2/日と増え、その他の花粉は19.8個/cm2/日でした。 症状の重くなっていったり、過敏性が亢進していく患者さんが増えているようです。

(3月7日) 品川でのスギ花粉飛散観測では3月6日(水)が92.9個/cm2/日で、ヒノキ0.3個/cm2/日、その他の花粉は2.5個/cm2/日でした。 気象条件として昨日は多量の花粉飛散が推測されたのですが、花粉飛散予報の通り夕方まであまり多くは飛散しませんでした。 今朝は午前4:30頃に中程度のピークを示しています。 
 本日は関東でほとんど全ての地域で「非常に多い」と予報されています。 PPnetによれば八王子市高尾で午前6時から9時までの3時間で1563countと高い値を示し、現在西南の風が強いことから、都心での飛散数が午前中にも大きく増加する可能性があります。

(3月7日) 昨年より毎週の症状アンケートで花粉症患者さんのコメントをご紹介させていただきました。 これらのコメントは患者さん同士の励ましあいや、口コミ情報としてお役に立っているようです。 今回から医療従事者の声をご紹介し、花粉症患者さんのためになる情報をご紹介したいと思います。 それで花粉症診療に関して、ゆとりがあり患者さんに満足していただける医療環境を目指す事に役立つものと思います。

(3月7日) 「乳児アトピー、スギ花粉で悪化 静岡県立こども病院が立証 炎症起こすたんぱく質、正常値の75倍も」と報道されました(3/7朝日)。 この研究結果は3月21日から幕張で開かれる「第14回日本アレルギー学会春期臨床大会」のポスターワークショップで報告される予定です。 「花粉症:自覚症状、3人に1人 ネット調査会社調べ」と報道されました。(3/7毎日)。

(3月6日) 「『首相も花粉症』ハクション議連が認定」と小泉首相が自民党の「花粉症等アレルギー症対策議員連盟」(ハクション議連・保利耕輔会長)と会い、来週開かれる「第2回アヒルの水かきフォーラム」へ参加を要請されました。(朝日3/5)。 ついでですが、田中前外相も花粉症にかかっている事が報道されています(スポニチ3/5)。 「花見シーズン今年は早め 気象庁が桜開花予想」気象庁が予想を出し(pdf25kb)、暖冬のためにスギばかりでなく他の花も開花が早まるようです(朝日3/5)。 「九州南部で『春一番』関東は6日?」と強風や暖かさと共に春の知らせが届きます(朝日3/5)。 

(3月6日) 品川でのスギ花粉飛散観測では3月5日(火)が225.9個/cm2/日で、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他の花粉は4.9個/cm2/日でした。 昨日の午後は深夜0時まで花粉飛散が続き、その後は今朝は朝方まで飛散が治まっています。 本日は都内の天気予報ではで雨上がりの晴れ、最高気温20℃、南南西の風、風速6mと飛散数が多くなりやすい気象条件です。 自動計測で神奈川の状況を把握するのが役に立ちそうです。 今朝6時の飛散予報では関東地方全域で「多い」と予報がでています。

(3月5日) 品川でのスギ花粉飛散観測では3月4日(月)が142.6個/cm2/日で、ヒノキ0個/cm2/日、その他の花粉は1.2個/cm2/日でした。 聖路加病院の自動計測では朝から夜までメリハリがなく飛散が続いていたようです。 深夜には少なくなったようですが、今日は午前3時頃から午前7:30まではかなり多くの花粉飛散が起こっているようです。
 先日正確な観測結果をお示めししなかった2月28日(木)はスギが21.6個/cm2/日、ヒノキもその他も0個/cm2/日でした。 2月の累計ではスギが1391.4個/cm2/日/月、ヒノキが1.5個/cm2/月、その他が37.1個/cm2/月でした。

(3月5日) 昨年同様にある読者のご好意で作られた、昨年、一昨年と比較した飛散観測の累積グラフを掲載いたします。 これによると飛散パターンは似ているのですが、飛散時期が早まっているのが明瞭に確認されます。 昨日は週末に今年一番の大飛散があり、多くの病院や診療所で今年最高の新患受診があったようです。 また栃木では、昨日開業以来最高の受診者数を示した耳鼻科診療所もあるとのことです。 そこで待ち時間がとても長くなったり、診療時間が短くならざるを得ない場合があり、受診の際には時間や心のゆとりを持って行かれることが勧められます。

(3月5日) 女性誌でも花粉症が取り上げられる事が多くなっているようで、「にっくき花粉症をやっっつけろ」(mina3/20号、5ページ)、「花粉症応急対策」(宝島美肌スキンケアvol.5、4ページ)、「もしかして・・・私って花粉症!?」(セブンティーン3/1、4ページ)があります。 Yahoo!の掲示板でも花粉症に関する話題が多く取り上げられています。

(3月4日) 品川でのスギ花粉飛散観測では3月1日(金)が543.8個/cm2/日で、3月2日(土)が502.2個/cm2/日、3月3日(日)が322.2個/cm2/日と、花粉症患者さんには最悪の週末となったようです。 この3日間でのスギ花粉観測数は1368.2個/cm2/3日と、今年2月の累積数1369.8個/cm2/月と匹敵するほどです。 ヒノキ花粉はそれぞれ、0.9個/cm2/日1.2個/cm2/日1.2個/cm2/日3月2日がヒノキ花粉飛散開始日と言えるかも知れません。  その他の花粉はそれぞれ、2.8個/cm2/日、5.2個/cm2/日、5.2個/cm2/日でした。 ヒノキ花粉飛散については「史上最悪の花粉症パニック スギ花粉のあとは ヒノキ花粉が乱舞する!」と報道されています(週刊現代3/16)。 昨日は東京の最高気温9℃と低いにも関わらず大量のスギ花粉が飛散したので、今日の最高気温予測12℃でも警戒するのが必要と思われます。

(3月1日) 本日は聖路加病院自動計測で午後8.30に、30分当たり今年最高の飛散数を記録しています. 外出を控えるなど厳重な注意が必要です.

(3月1日) 全国的に花粉症が始まっているようですが、都道府県のHPで花粉情報が取り上げているかどうか各県ホームページへのリンクを使い確認しました。 重いページも多く見逃したものもあるかも知れませんが、東京都富山県徳島県滋賀県三重県愛知県岐阜県 石川県、の8都県でトップページから花粉情報が確認できます。 花粉症に対する地方自治体の取り組みにも温度差が見られるようです。

(3月1日) Infoseekのキーワードランキングの時事部門で「花粉症」が先週7位に落ちましたが、今週は「ソルトレークオリンピック」「鈴木宗男」「雪印食品」などのトピックスを小差で押さえ、突然1位に踊りでました。 NIKKEI Netいきいき健康の「第3回花粉症の治療」が始まりました。 

(3月1日) 2月28日(木)は聖路加病院の自動計測ではほとんど飛散が確認できず、都内の飛散数も多分「少ない」と考えられます。 本日の予報は都心も「非常に多い」です。