2004年4月から5月


5月6日で締め切りました。2004年シーズンを通したアンケート調査のお願い  アンケート回答のコメント

毎週の症状アンケートは5月6日で締め切りました。
回答のコメント 1/12-1/18 1/19-1/25 1/26-2/1 2/2-2/8 2/9-2/15
         
2/16-2/22  2/23-2/29 3/1-3/7  3/8-3/14 3/15-3/21
         
3/22-3/25 3/29-4/4 4/5-4/11 4/12-4/18 4/19-4/26
         
4/26から5/2まで
回答の解析    週ごとのグラフ 週ごとのグラフ2

(5月6日)  品川で5月3日(月)から5月5日(水)までの3日間でスギ、ヒノキ花粉は観察されませんでしたが、その他の花粉は27.8個/cm2/3日観測されました。 過去に5月は2000年にスギ1.2個/cm2/月、ヒノキ18.1個/cm2/月観測されたことはありますが、他の年は5個/cm2/月を越えたことはほとんどありません。 そこで今年も品川でのスギ・ヒノキ花粉の観測を終了いたします。

(5月3日)  品川では5月1日(土)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.3個/cm2/日、その他67.0個/cm2/日で、5月2日(日)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他22.8個/cm2/日でした。 ヒノキ花粉が僅かに観測されていますが、スギ・ヒノキ花粉はほぼ終了と考えて良いでしょう。 しかしながら山間地ではやや多いかもしれませんし、カモガヤなどのイネ科花粉症の時期も迎えています。 さらに衣替えなどで押入からダニの死骸や排泄物(室内塵)を持ち出して、鼻炎症状が悪化する患者さんも例年見られます。

(5月1日) 例年とは異なり、5月の連休で花粉症の心配が少なくて済んでいるようです。 4月30日(金)もスギ・ヒノキ共に観測数は0個で、その他の花粉が28.7個/cm2/日でした。 品川で定期的に毎日花粉を観測するのは4月30日までで今年は終了いたします。 1月中旬から毎日深夜0時に落下した花粉を光学顕微鏡で観測してきましたが、今年は飛散数が少ないために観測が終わるのが午前1時を過ぎることはありませんでした。 来年は大量飛散が危ぶまれるようですが、できれば毎日の観測を続けたいと思っています。

(5月1日) 品川での4月の空中飛散花粉観測では、スギが49.1個/cm2/月、ヒノキが59.0個/cm2/月、その他が1422.9個/cm2/月でした。 昨年はそれぞれ323.1個/cm2/月、200.1個/cm2/月、1628.9個/cm2/月でしたので、スギ・ヒノキが少なく、その他の花粉がほぼ同程度のことが示されました。 
 今年のシーズンを通してみると、スギ
384.7個/cm2/シーズン、ヒノキ76.0個/cm2/シーズン、合計460.7個/cm2/シーズンとなり、昨年のスギ3639.3個/cm2/シーズン、ヒノキ323.5個/cm2/シーズン、合計3962.8個/cm2/シーズンに比較すると、スギ・ヒノキの合計が昨年の11.6%となりました。 
 最大飛散数があった日はスギが2/26の29.6個/cm2/日、ヒノキが4/9の9.9個/cm2/日、スギ+ヒノキが3/17の30.6個/cm2/日でした。 したがってスギ+ヒノキでも30個/cm2/日以上の「多い」観測数があったのはシーズンを通して僅かに1日だけで、「非常に多い」観測日はありませんでした。
 スギ+ヒノキの総飛散数が460.7個/cm2/シーズンでしたが、その半数にあたる230.35個/cm2が飛散し終えたのは3/13までの232個/cm2/73日でした。 今年の品川では3月13日がスギ・ヒノキ花粉飛散の折り返し点といえます。

(4月30日) 4月28日(水)と29日(木)は品川ではいずれもスギ・ヒノキとも観測されませんでしたが、その他の花粉はそれぞれ33.6個/cm2/日と29.3個/cm2/日でした。 ヒノキ花粉も4月26日から連続3日間観測されず、暫定的に4月26日を品川でのヒノキ花粉飛散終了日といたします。 花粉の飛散予報もそろそろ報道されなくなりそうで、花粉情報が少なくなってきます。 PPnetの自動計測では都内でもある程度の数が観測されていますが、4月26日で終了いたしました。

(4月28日)4月27日(火)は朝から雨模様で強風が吹き荒れる蒸し暑い日でした。 品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ0個/cm2/日、その他11.7個/cm2/日で、スギ・ヒノキ花粉は観察されませんでした。

(4月27日)4月26日(月)は気温の低下もあり鼻の症状を訴える患者さんもいたようです。 品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.3個/cm2/日、その他23.8個/cm2/日で、ほとんどスギ・ヒノキは飛散していません。この1週間ではスギ0.6個/cm2/週、ヒノキ7.6個/cm2/週、その他438.9個/cm2/週でした。

(4月26日) 4月23日(金)は品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他72.5個/cm2/日で、 4月24日(土)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ1.2個/cm2/日、その他57.4個/cm2/日、4月18日(日)はスギ0.6個/cm2/日、ヒノキ0.3個/cm2/日、その他26.9個/cm2/日と少ない観測数でした。 スギ・ヒノキはそろそろ終息に向かい、他の花粉症や衣替えによる室内塵などのアレルギー症状や、急激な気温変動による体調不良が起こるかも知れません。

(4月23日) 4月22日(木)は東京の最高気温が28.4度と、各地で4月としては最高気温の史上最高を塗り替えたようです。品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ1.2個/cm2/日、その他78.7個/cm2/日でした。 

(4月22日) 4月21日(水)も暖かな日ですが、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他93.2個/cm2/日でした。 これで3日続けてスギ花粉が観測されませんでした。 平成6年に出された「空中花粉測定および花粉情報の標準化委員会活動報告」では「花粉飛散終了日の条件は飛散終了期に3日間連続して0個が続いた最初の日の前日とする」とありますので、今年の品川では4月18日がスギ花粉飛散終了日と暫定的に報告し、シーズン終了後に決定したいと思います。 スギ花粉は飛散終了しても、ヒノキ花粉はまだ飛散が続いていますので症状が続く方もいると思われます。

(4月21日) 4月20日(火)は都内で夏日になり、各地で「もう7月?」「まるで7月 夏気分」と言われるほどの暑い日でした(4/21産経、朝日)。 品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ3.4個/cm2/日、その他86.4個/cm2/日で、PPnetでもスギ・ヒノキ以外の花粉もカウントされているようです。 今年の7月が本当に昨日のような天候が続けば、来年のスギ花粉飛散数は昨年、一昨年並になることが考えられそうです。

(4月20日) 4月19日(月)は気温が低下し午後には雨も降りました。品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ0個/cm2/日、その他37.0個/cm2/日でした。 スギ・ヒノキは観測されませんでしたが、その他の花粉が飛散しています。

(4月20日) 「スギ花粉症予防組み換えイネ、栽培実験へ 全農など」とスギ花粉米が報道されました(4/18朝日)。 これは農水省系の独立行政法人、農業生物資源研究所が行うものです。 一種の経口的なアレルゲン特異的免疫(減感作)療法と考えられますので、医薬品としての注意や管理が必要と考えられます。 農業生物資源研究所によるスギ花粉症緩和米の研究開発の説明がわかりやすく記載されています。

(4月19日) 4月16日(金)は品川でスギ0.3個/cm2/日、ヒノキ1.5個/cm2/日、その他80.9個/cm2/日でした。  4月17日(土)は最高気温が東京で27.7℃の夏日、静岡で30.0℃の真夏日となり、品川では品川でスギ02.5個/cm2/日、ヒノキ8.3個/cm2/日、と会わせて10個/cm2/日を越えると共に、その他209.3個/cm2/日と今年最高を観測しました。 これらの花粉飛散がPPnetでの多くのカウントに影響したようで、その他の花粉飛散数が多い時期にはカウントの換算が必要です。 4月18日(日)は品川でスギ0.9個/cm2/日、ヒノキ0.9個/cm2/日、その他41.0個/cm2/日と少ない観測数でした。

(4月16日) 4月15日(木)も天気が良く、品川でスギ0.6個/cm2/日、ヒノキ1.2個/cm2/日、その他39.5個/cm2/日とスギヒノキはほとんど飛散していません。 4月上旬をまとめますと、スギ44.8個/cm2/15日、ヒノキ40.7個/cm2/15日、その他512.5個/cm2/15日となりました。 早く始まり早く終わった一昨年は、4月のスギが57.0個/cm2/月、ヒノキが104.1個/cm2/月でしたので、それに近い状況ともいえます。

(4月15日) 4月14日(水)は夕方から雨が降り、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他1.5個/cm2/日とほとんど花粉飛散が見られませんでした。 例年なら後2-3週位は花粉症対策が必要なことが多いのですが、今年は飛散数が少ないことと、飛散時期が早まったことが影響して早めに飛散終了気味です。 ただし来年は今年と違うことが予測され、安心して失敗しないように年明けから情報入手に努めてください。

(4月14日) 4月13日(火)は品川ではスギ2.5個/cm2/日、ヒノキ1.5個/cm2/日、その他78.3個/cm2/日となりました。 スギ・ヒノキ花粉の飛散数は少ないようですが、それ以外の花粉観測数が増えています。

(4月13日) 4月12日(月)は最高気温24.7℃とほとんど夏日になるような陽気でした。 品川ではスギ0.9個/cm2/日、ヒノキ4.0個/cm2/日、その他72.2個/cm2/日となり、スギ・ヒノキは少なく、その他の花粉は今年最高の観測数を記録しました。 花粉症患者さんでもごく軽い方と、なぜか中等症位ですっきりしない方と分かれるようです。 

(4月13日) 昨日始めたシーズンを通してのアンケート調査に対して、早速ご回答50通もいただき誠にありがとうございます。 アンケート回答のコメントをご紹介させていただきますが、花粉飛散が少ない年でもインターネットでの情報が役に立つことが示されているようです。

(4月12日)new アンケート調査のお願い 花粉症の季節も終わりになりかけています。 今年は九州と東北を除き花粉飛散が少なかった年となりました。 このように花粉飛散数が少ない年が5年に一度位巡ってきますが、その少ない年の対策についてアンケート調査を行いたいと思います。 同時に花粉情報、医学情報、患者情報の役立ちかたに関しても調査をしたいと思います。 結果はこのHPでご報告すると共に、5月に開かれる日本アレルギー学会でも発表したいと思います。 なるべく多数の方に参加していただきたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。 

(4月12日) 品川での観測では暖かだった4月10日(土)はスギ2.5個/cm2/日、ヒノキ2.5個/cm2/日、その他53.7個/cm2/日でした。 4月11日(日)も暖かだったのですが、スギ0.9個/cm2/日、ヒノキ1.2個/cm2/日、その他39.8個/cm2/日でした。 先週の木、金曜日で一旦再増加したスギ・ヒノキ花粉飛散も、週末は比較的少なく過ぎました。

(4月10日) 4月9日(金)品川でスギ17.0個/cm2/日、ヒノキ9.9個/cm2/日、その他28.1個/cm2/日でした。 ヒノキが今年最高となると共に、終わりかけていたとみられたスギも一昨日から飛散数が増えています。 本日の飛散予報も久しぶりに「やや多い」となっています。 症状がぶり返している方は、薬をまた服用することが良いでしょう。

(4月9日) 4月8日(木)は朝の雨があがって晴れた暖かな日でした。 品川での観測は久しぶりにスギが10.5個/cm2/日と「やや多く」、ヒノキは6.5個/cm2/日と前日同様に最高値を示し、その他は34.6個/cm2/日でした。 ヒノキはまだ増えるかも知れず、まだ注意が必要と思われます。

(4月8日) 4月7日(水)は最高気温22.0度と暖かい日で、PPnetで聖路加病院と厚木のカウントが昼前頃より上昇していました。 品川での観測ではスギ0.3個/cm2/日、ヒノキ6.5個/cm2/日、その他56.5個/cm2/日と、ヒノキとその他の花粉が今年最高の観測値を示しました。 PPnetの自動計測器ではスギ・ヒノキ以外の花粉もある程度カウントしているようで、3月下旬から4月にかけては解釈に補正が必要のようです。

(4月7日) 4月6日(火)は品川ではスギ0.6個/cm2/日、ヒノキ2.2個/cm2/日、その他27.5個/cm2/日と少なくすんでいます。 例年でしたらヒノキの花粉が多く飛散する時期ですが、今年はスギ同様にヒノキの花粉飛散数が少ない年となっているようです。 3/15から3/21までの読者のコメントを見ると、薬の服用を止めても問題のない方と、お花見で症状を悪化させた方など、人それぞれのようです。 患者さんにとっての花粉飛散数と対策の関係を理解することが、来年以降の対策を決める目安となると思います。

(4月6日) 4月5日(月)はさわやかな春の一日で、花粉症の心配が少なくサクラの花もまだまだ見頃のようです。 品川ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他7.7個/cm2/日と少なくすんでいます。 ヒノキの飛散数もこれまで21.6個/cm2/シーズンと少な目です。

(4月6日) 患者さんが知識を持たずにどこの医療機関を訪れても、ある程度一定の診療を受けることができるのが望ましいと思われます。 そのために使われるようなガイドラインが、ネット上でも見ることができるようになりました。 一般向けには日本アレルギー協会のHPで「アレルギー性鼻炎ガイド」が役に立つと思います。 他に医療従事者向けの「鼻アレルギー診療ガイドライン--通年性鼻炎と花粉症--」2002年版(改訂第4版)が発売されており、そのエッセンスを見ることが出来ます。 またこの「鼻アレルギー診療ガイドラインダイジェスト版」もPDFファイルで入手できます。 ガイドラインは大体3年に一度くらいは更新されていき、診断法や治療法の開発と共に徐々に改良が進んでいきます。 この慈恵医大のHPも基本はガイドラインに則り制作しています。

(4月5日) 品川での観測では暖かだった4月3日(土)はスギ2.8個/cm2/日、ヒノキ2.2個/cm2/日、その他33.3個/cm2/日とほとんどがスギ・ヒノキ以外の花粉で、これらが自動計測にも影響を与えているようです。 4月4日(日)は花粉シーズン前のような陽気で、スギ0.9個/cm2/日、ヒノキ1.5個/cm2/日、その他4.3個/cm2/日でした。 
 気象庁の報告によれば、今年は2月に続いて3月も例年を上回る暖かさであったようです。 花粉の飛散する春の気象条件があったので、花芽の付き方が良ければ大量飛散に結びついた可能性があります。 来週位にシーズンを通したアンケート調査を行いたいので、その節にはよろしくご協力ください。

(4月3日) 4月2日(金)は暖かな日で品川ではスギ2.2個/cm2/日、ヒノキ0個/cm2/日と少なかったのですが、その他の花粉が28.4個/cm2/日と今年最高を示しました。 その中には初めてマツの花粉も含まれています。 PPnetではカウントが少な目であり、まずまずの有用性を示していると思われます。

(4月2日) 4月1日(木)は品川でスギ3.1個/cm2/日、ヒノキ0.3個/cm2/日、その他7.1個/cm2/日と午後からの雨で飛散数が少なかったようです。 

(4月2日) テレビの天気予報でも花粉情報が少なくなっていますが、今後どの程度の花粉が飛散するでしょうか。 過去の記録では4月に観測されたスギ花粉は、1995年の1470個/cm2/月から1999年の13.3個/cm2/月までさまざまです。ヒノキは2000年の804個/cm2/月から1999年の44.3個/cm2/月までばらつきがあります。 2002年は大量飛散があった年ですが、サクラの開花が史上最も早く、4月にはスギ57個/cm2/月、ヒノキ104個/cm2/月と少な目に終わっています。 今年はこれまでの所1999年より少なく観測されており、これから飛散するスギ・ヒノキ花粉も1999年より少なめと思われます。

(4月1日) 3月31日(水)は雨上がりの暖かな日で、品川ではスギ13.9個/cm2/日、ヒノキ2.2個/cm2/日、その他21.0個/cm2/日とまたスギ花粉の飛散数が増えました。 雨が降って湿度があがり軽症であることから鼻や眼の過敏性が亢進している患者さんは多くはないと思いますが、もう少し注意がまだ必要と思われます。

(4月1日) 品川での3月の観測ではスギ219.9個/cm2/月、ヒノキ17.0個/cm2/月と、昨年のスギ2480.2個/cm2/月とヒノキ121.0個/cm2/月のおよそ1/10となり、季節前の予測がきちんと適中しました。 3月飛散数としてはスギはこの10年で最少、ヒノキは2番目に少ない年です。 3月の最大飛散数は3月17日のスギ28.1個/cm2/日+ヒノキ2.5個/cm2/日で、昨年3月28日のスギ479.0個/cm2/日+ヒノキ30.9個/cm2/日の1/10以下となりました。