2006年の新着情報

(7月4日)  空中飛散花粉の観測には、落下花粉をダーラム式花粉採集器などで捕集して光学顕微鏡で観測する方法と、自動計測器で一定容積あたりの粒子の数を観測する方法があります。 後者の方法は環境省「はなこさん」でも取り上げられており、関東29、中部22、関西20、中国四国21の合計92地点でKH-3000を主に行われており、リアルタイムで観測状況を知ることができます。 最近新しい自動計測器YS-H1が開発され、今年の日本アレルギー学会で報告されました。これはより多くの情報が得られることから、花粉以外のノイズを減少させ、花粉観測値が正確になる可能性があります。


(5月13日)  品川で5月8日(月)から5月10日(水)まで、3日続けてスギもヒノキ科も0個/cm2/日となりました。 これで今年の品川での花粉観測を終了いたしますが、東京都では夏、秋の花粉情報を続けるようです。 品川ではスギが2月10日飛散開始し、4月21日頃飛散が終了しました.ヒノキは3月25日頃より飛散開始し、5月1日頃終了しました。元日から飛散終了日までの累積数はスギは1004.4個/cm2/シーズン、ヒノキ科は127.6個/cm2/シーズンとなり、合計で1132.0個/cm2/シーズンと飛散前の予測がほぼ的中しました。

(5月13日)  今年の元日から4月末までのアクセス数は340,244件となりました。 飛散数の割にはアクセスしていただいた数が多かったようで、情報に対する需要があったようです。 アンケートを含めてご愛顧ありがとうございました。

(5月8日)  品川で5月2日(火)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日、その他52.8個/cm2/日、5月3日(水)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.3個/cm2/日、その他26.2個/cm2/日、5月4日(木)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ科は0個/cm2/日、その他26.2個/cm2/日、5月5日(金)はスギ0.3個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他43.8個/cm2/日、5月6日(土)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他53.7個/cm2/日、5月7日(日)はスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日、その他5.2個/cm2/日観測されました。 ごく少量の飛散数である1個/cm2/日未満を無視すれば、今年のヒノキ花粉飛散終了日は5月1日になります。

(5月2日)  5月1日(土)は、東京の最高気温が29.4℃と夏日のような暖かさで、はなこさんによる観測も非常に多い状態でした。 品川でのダーラム式観測ではスギ0個/cm2/日、ヒノキ科2.2個/cm2/日と少なかったのですが、その他の花粉が今年最高の132.7個/cm2/日となりました。 また気象庁による黄砂の観測数も昨日は多かったようです。 黄砂がアレルギーを悪化させる可能性が動物実験で確かめられましたようです。

(5月1日)  4月28日(金)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科1.2個/cm2/日、その他39.2個/cm2/日、4月29日(土)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日、その他12.3個/cm2/日観測され、4月30日(日)は、スギ0.3個/cm2/日、ヒノキ科は0.3個/cm2/日、その他42.9個/cm2/日観測されました。 4月の累計はスギ84.3個/cm2/月、ヒノキ科79.8個/cm2/月、その他763.2個/cm2/月となりました。 4月としてはスギもヒノキ科も今年は昨年の1/20以下となりました。 4月27日から3日続けてスギが観測されず、4月26日が今年のスギ飛散終了日となりそうです。


(4月28日) 4月27日(木)は朝から雨が降り、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.3個/cm2/日、その他9.0個/cm2/日でした。昨日、環境省からNPO花粉情報協会のデータを基に、花粉飛散の終息予測を提供し他との報道がなされました(共同通信)。

(4月27日) 4月26日(水)は、品川でスギ0.3個/cm2/日、ヒノキ科1.2個/cm2/日、その他11.4個/cm2/日でした。 昨年の5月のようにいつ終わるとのなく少量飛散が続いています。

(4月26日) 4月25日(火)は、品川でスギ1.5個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他34.0個/cm2/日でした。昨年の5月の観測のように、少量のスギ、ヒノキ科花粉飛散が続いています。

(4月25日) 4月24日(月)は、品川でスギ0.6個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他43.2個/cm2/日でした。ごく少量のスギ、ヒノキ科花粉飛散が続いています。

(4月25日) 毎週の症状・QOLアンケートは今年1166件も回答をいただき、誠にありがとうございました。もうほとんどの患者さんが症状が少なくなり、昨年より4週早いのですが今週金曜日で今シーズンは終了いたします。 症状の軽い方も今年最後ですんで、よろしくご回答お願い致します。 昨年と今年の調査結果は、5月に開かれる日本アレルギー学会で報告させていただきます。

(4月25日) 環境省による花粉症保健指導マニュアルが平成18年3月改訂版が発行されました。 全面的改訂されたので、現状による政府の取り組み、研究の取り組み、花粉症によるホームページ、参考図書などの最新情報が手に入ります。 電子媒体でなく冊子によるものも入手可能のようです。

(4月24日) 4月21日(金)は、品川でスギ1.2個/cm2/日、ヒノキ科2.5個/cm2/日、その他60.5個/cm2/日、4月22日(土)は、品川でスギ0.6個/cm2/日、ヒノキ科1.3個/cm2/日、その他30.2個/cm2/日観測され、昨日の4月23日(日)は、スギ0個/cm2/日、ヒノキ科は0.6個/cm2/日、その他11.7個/cm2/日観測されました。 どうやらスギもヒノキも終息に向かっているようです。

(4月21日) 4月20日(木)は日中強い雨と風が吹き、品川での観測はスギ1.2個/cm2/日、ヒノキ科1.5個/cm2/日、その他84.0個/cm2/日と少なくなっています。

(4月20日) 4月19日(水)も自動計測では夕方にある程度粒子を観測していましたが、品川での観測はスギ0.3個/cm2/日、ヒノキ科7.4個/cm2/日、その他79.3個/cm2/日と少ない観測数でした。黄砂などの浮遊微粒子もさまざまなサイズがあると思われますが、花粉自動計測器で捕らえられるのは30ミクロン程度の直径をもつ球形の粒子です。

(4月19日) 4月18日(火)は午後2:30を中心に関東などではなこさんでも多くの花粉飛散が疑われましたが、品川でのダーラム式観測ではスギ1.2個/cm2/日、ヒノキ科6.2個/cm2/日、その他70.7個/cm2/日と少ない観測数でした。どうやら自動計測器でカウントしたものは、その他の花粉や、中国大陸からの黄砂だったようです。5年間の比較でみると空中花粉自動計測器では4月中旬からは、スギ、ヒノキ科花粉以外のものをカウントすることも多いようです。

(4月19日) おかげさまで今週もアンケートに57名の回答をいただきました。 先週の金土にある程度の花粉が飛散し、症状がまだ消えていないようです。 また外来を受診する患者さんも内服薬の継続を希望します。 症状と花粉観測数を参考に頓用での服薬でも良いことを説明し、今年使い切れなかった薬は来年も使える場合が多いことをお話します。 そろそろカモガヤなどのイネ科花粉症や、衣替えに伴う室内塵による症状を起こす場合もありそうです。

(4月18日) 4月17日(月)は、品川でスギ0.9個/cm2/日、ヒノキ科2.2個/cm2/日、その他33.3個/cm2/日と少ない観測数でした。 昨日までの元日からの累積観測数は、スギ1000.5個/cm2/シーズン、ヒノキ科100.5個/cm2/シーズンと大台を越えました。 環境省や東京都の飛散前飛散前予測はほぼ的中しているようです。

(4月18日) 毎週の症状・QOLアンケート 回答ありがとうございます。先週は花粉飛散数が減少し症状がより軽快していますが(毎週)、週末に悪くなった方もいらっしゃるようです(#13)。 現在花粉症に関する情報が少なくなっていますが、それでも何らかの原因で悪化している方もいるようですので、今月末までの回答にご協力ください。

(4月17日) 4月14日(金)は、品川でスギ19.4個/cm2/日、ヒノキ科7.4個/cm2/日、その他21.9個/cm2/日、4月15日(土)は、品川でスギ14.8個/cm2/日、ヒノキ科2.8個/cm2/日、その他19.1個/cm2/日観測され、昨日の4月16日(日)は、スギ0個/cm2/日、ヒノキ科は1.2個/cm2/日、その他4.6個/cm2/日観測されました。 4月11日から13日までスギ花粉観測数が0個/cm2/日が続きましたが、週末に「やや多い」スギ花粉飛散がみられ、今年のスギ花粉飛散はまだ終了したとはいえないようです。またヒノキ科の花粉も今年は多くないものの、まだ飛散は続いています。

(4月14日) 4月13日(木)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日、その他24.7個/cm2/日でした。 3日続けてスギ花粉観測数が0個となったので、今後飛散がなければ今年のスギ花粉飛散終了日は4月10日となります。

(4月13日) 4月12日(水)は、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日、その他1.9個/cm2/日と少ない日でした。 そろそろ今年のスギ花粉飛散は終わりかけているかもしれません。

(4月12日) 4月11日(火)は雨模様で、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日、その他0個/cm2/日と少ない日で、光学顕微鏡での観測が容易な日でした。 本日も朝から雨が降り、花粉飛散数が少ないと予測されます。

(4月11日) 4月10日(月)は、品川でスギ1.9個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他9.9個/cm2/日と少ない日でした。 毎週の症状QOLアンケートでは、先週に目鼻6症状とQOL17項目がはっきり改善を示しており、男女差(#11)では女性の症状が重症になっています。

(4月10日) 4月8日(土)は、品川でスギ3.4個/cm2/日、ヒノキ科10.5個/cm2/日、その他35.5個/cm2/日観測され、4月9日(日)は、スギ1.9個/cm2/日、ヒノキ科は2.8個/cm2/日、その他15.1個/cm2/日観測されました。まだまだスギとヒノキ併せて10個程度の飛散が続いていますので、注意していただくと共に毎週の症状・QOLアンケートももう少しの期間よろしくご協力お願い致します。

(4月8日) 4月7日(金)は、品川でスギ8.6個/cm2/日、ヒノキ科6.8個/cm2/日、その他8.6個/cm2/日と。 昨日までの4月の累積観測数はスギ34.8個/cm2/週、ヒノキ科26.5個/cm2/週となりますが、昨年の同期ではスギ1074.1個/cm2/週、ヒノキ科1201.4個/cm2/週となっています。 10倍どころの違いでなく、昨年のことを思えば今年は夢のようです。

(4月8日) 東京都が花粉症に対する取り組みをすすめ、東京都花粉症対策本部ホームページが新しくつくられました。 東京都では新しく花粉の少ない森作り運動が進められ、4月19日(水)には開始式典、シンポジウムが開かれるようです。

(4月7日) 4月6日(水)は、品川でスギ16.7個/cm2/日、ヒノキ科8.3個/cm2/日、その他12.3個/cm2/日と雨上がりのためか飛散数がやや増加しました。 今シーズンのスギとヒノキ科の合計の花粉観測数が1000個/cm2/シーズンを越えました。

(4月6日) 4月5日(水)は朝から雨模様で、品川でスギ0個/cm2/日、ヒノキ科0.3個/cm2/日、その他1.5個/cm2/日にとどまりました。 本日の予報も少なめとなっているようです。

(4月5日) 4月4日(火)は、品川でスギ1.5個/cm2/日、ヒノキ科7.4個/cm2/日、その他24.1個/cm2/日観測されました。 毎週のアンケートでも徐々に症状が軽くなり、QOL の低下も改善しつつあることがわかります。 花粉飛散数が減少していますが、環境省のHPでもスギ・ヒノキ科花粉飛散終息予測が作成中のようです。

(4月4日) 4月3日(月)は強い風が吹き、品川でスギ6.5個/cm2/日、ヒノキ科3.4個/cm2/日、その他14.5個/cm2/日観測されました。 聖路加やはなこさんの自動計測では多めのカウントがなされており、これはスギ、ヒノキ科花粉以外の粒子を数えているようです。

(4月4日) 本ページへの累計アクセス数は3月31日で3,741,397件であり、3月全体で146,621件/月となり、一日あたりの平均は4,730件/日、最高は3月13日の6,219件/日でした。 思ったより多くのアクセス数でが得られていますが、これはあまり多くない花粉飛散数ですが、花粉症への情報は必要とされているようです。

(4月3日) 4月1日(土)は、品川でスギ1.2個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日、その他2.9個/cm2/日観測され、4月2日(日)は、スギ0.3個/cm2/日、ヒノキ科は0.9個/cm2/日、その他4.9個/cm2/日観測されました。 本日は雨上がりで強風が吹くとの天気予報がでています。

(4月1日) 3月31日(金)は最高気温12.9℃とお花見には少し寒い日で、品川でスギ5.6個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日、その他4.0個/cm2/日観測されました。

(4月1日) 品川での3月の観測ではスギ634.3個/cm2/月、ヒノキ科45.0個/cm2/月、その他168.2個/cm2/月、観測されました。 最近12年の観測ではスギは下から3番目、ヒノキ科は下から4番目に少ない観測数となっています。 今年の元日から昨日までの累計観測数は、スギ923.4個/cm2/シーズン、ヒノキ科45.6個/cm2/シーズン、その他200.5個/cm2/シーズンとなっています。 現在スギ花粉飛散数は減少傾向にあること、今年のヒノキ科花粉飛散数は少なめと予測されていることから、昨年より早めに花粉シーズンが終わりそうです。


(3月31日) 3月30日(木)は最高気温13.7℃とやや気温が落ち、品川でスギ2.8個/cm2/日、ヒノキ科1.2個/cm2/日、その他2.8個/cm2/日観測されました。現在症状の悪化している患者さんは、スギヒノキ花粉症以外にも悪化の原因が加わっている可能性があるでしょう。 それがわかれば、今後の対策を立てやすくなると思われます。

(3月30日) 3月29日(水)は最高気温13.9℃とやや気温が落ち、品川でスギ7.4個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日、その他7.4個/cm2/日観測されました。 聖路加でも「はなこさん」でも自動計測の値がやや高めに観測されています。 スギ、ヒノキ科以外の花粉も合わせてカウントしているようです。

(3月29日) 東京でサクラが満開となった3月28日(火)は最高気温17.1℃の暖かな日で、品川でスギ4.6個/cm2/日、ヒノキ科5.2個/cm2/日、その他11.7個/cm2/日観測されました。自動計測器では15:30をピークに14:00から16:00に比較的多い飛散があったようです。

(3月28日) 3月27日(月)は最高気温16.4℃で、品川でスギ7.6個/cm2/日、ヒノキ科5.6個/cm2/日、その他15.7個/cm2/日観測されました。 症状を起こすのに十分な花粉が飛散しているので、お花見など花粉を多量に浴びるのは避けた方が良いでしょう。

(3月27日) 3月25日(土)は、品川でスギ12.0個/cm2/日、ヒノキ科1.2個/cm2/日観測され、3月26日(日)は最高気温16.7℃と上昇し、スギ4.0個/cm2/日、ヒノキ科も18.8個/cm2/日、その他の花粉も32.4個/cm2/日観測されました。 品川では今年は3月25日がヒノキ花粉飛散開始日となります。 またスギ、ヒノキ以外の花粉症も出てくる場合がありますのでご注意ください。

(3月25日) 3月24日(木)は最高気温は15.0℃でサクラの開花が進んできています。品川でスギ花粉の観測数は20.4個/cm2/日、ヒノキ科も0.9個/cm2/日と再び飛散数が増加しました。 もう少し花粉回避に注意が払われる必要がありそうです。

(3月24日) 3月23日(木)は朝から雨模様で、最高気温は14.0℃、品川でスギ花粉の観測数は0個/cm2/日、ヒノキ科も0個/cm2/日とスギ、ヒノキ科花粉は飛散しませんでした。 最近1週間の観測数はスギ33.0個/cm2/週、ヒノキ科1.8個/cm2/週と確実に減少しています。

(3月23日) 3月22日(水)は最高気温13.5℃で夕方から雨が降り、品川でスギ1.5個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日と少ない観測数でした。 今年の3月昨年3月での観測結果を比較すると、観測数に10倍以上の違いが見られます。 ほとんどの患者さんは昨年より圧倒的に軽い症状で治まっていると思われますが、中には花粉飛散数に影響の受けにくい患者さんもいるようです。

(3月22日) 3月20日(月)は、品川でスギ6.5個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日観測され、3月21日(火)は東京で平年より7日早くサクラが開花し最高気温16.7℃でしたが、スギ4.0個/cm2/日、ヒノキ科も0.6個/cm2/日観測されました。 昨年の今ごろの時期に比較して非常に少ない観測数となっています。

(3月22日) 毎週の症状・QOLアンケートにご協力ありがとうございました。先週は77名の方にお答えいただきまして、誠にありがとうございました。 先週は花粉飛散数が減少して、先々週より症状がやや軽快しているようですが(毎週のグラフ)、QOLは低下する傾向もあり、花粉症の時期が長引いて疲労気味になっているのかも知れません。 もう少し花粉飛散に注意が必要な時期が続きますので,花粉症対策を続けてください。

(3月22日) 今年の品川でのスギ、ヒノキ科の花粉観測数は、これまでに857.5+11.2個/cm2/シーズンであり、ほぼ予測されている程度に飛散が観測されています。 他の各地でもほぼ予測通りの観測数が、今のところ得られているようです。 比較的少なめの花粉飛散数のために,初期療法を行った患者さんは軽症に治まり、遅れてから治療を受け始めた患者さんも即効性のある抗ヒスタミン薬で症状を抑えることができています。 しかしながら飛散開始前に思っていたよりも、ずっと症状が強く出ていると訴える患者さんもいらっしゃいます。 さらに花粉飛散数と症状の出方が一致しないような患者さんも見うけられ、重症に陥っている患者さんもいらっしゃいます。 気象庁の夏の予測(6−8月)によりますと今年の夏の気温は「平年並みかそれより高い」となっていますので、今年より飛散数が増加して症状が悪化する可能性が高いと思われます。今年苦労している患者さんは,来年に向けた対策が必要でしょう。

(3月22日) 専門家向けの花粉症に関する出版物が発行されています。 「新版・花粉症の科学」斎藤洋三・井手武・村山貢司著、は最新の知識が満載されており手元に置いておきたい本です。 他に「スギ花粉症の治療 初期療法」馬場広太郎著、の単行本以外に,次に挙げるいくつかの医学誌の特集号が刊行されました。 アレルギー科(2006.1)花粉症の病態と治療、アレルギーの臨床(2006.2)花粉症治療はこの10年間どう進歩したか、治療(2006.2)花粉症の治療−患者満足度を上げるためのプラスα−、眼科ケア(2006.2)患者さんに伝えたい! 花粉症から目を守る知識 50。

(3月20日) 3月18日(土)は、品川でスギ3.7個/cm2/日、ヒノキ科0個/cm2/日観測され、3月19日(日)は最高気温15.6℃と上昇し風の強い日であり、スギ17.3個/cm2/日、ヒノキ科も0.6個/cm2/日観測されました。 風の影響か自動計測の観測値が高めにでているようです。

(3月18日) 3月17日(金)は突風が荒れふぶき最高気温は17.0℃と上昇し、品川でスギが43.8個/cm2/日、ヒノキ科も1.5個/cm2/日の観測数でした。 気象条件によっては、まだまだスギ、ヒノキ花粉が飛散するものと思われますので,ご注意ください。

(3月17日) 3月16日(木)の最高気温は16.6℃でありましたが、品川でスギは2.2個/cm2/日、ヒノキ科も0個/cm2/日の観測数でした。 今後の花粉飛散の予測は難しいと思われますので、興味のあるかたはNPO花粉情報協会主催の公開講演会「スギ花粉症 今年度の予防と対策」にお越し下さい。 3月18日(土)午後2時から,東京国際フォーラムで開かれます。

(3月16日) 3月15日(水)は最高気温13.5℃と高めの割には、品川でスギ2.8個/cm2/日、ヒノキ科0.3個/cm2/日と少ない観測数でした。 本日も気温が上がるようで,飛散予想も多めのようです。

(3月15日) 3月14日(火)は最高気温9.5℃と低めで、品川でスギ15.1個/cm2/日、ヒノキ科0.6個/cm2/日観測されました。 3月になっても福井や松山で雪が降るなど、今年の気象は例年と異なっているようです。

(3月14日) 3月13日(月)は最高気温8.1℃と冬に戻ったような寒さですが、品川でスギ37.7個/cm2/日、ヒノキ科0.9個/cm2/日観測されました。 現在は花粉飛散ピーク時期に当たりますので、条件次第では大量の花粉が飛散する可能性があります。 最近では携帯電話でもHPが見られるものもできているようです。最新の情報入手に心がけてください。

(3月14日) おかげさまで毎週の症状・QOLアンケート は昨年に続いてご協力をいただき、誠にありがとうございます。 先週までで600件を超えるご回答を受け取ることができました。 7週前からの週ごとの解析を見ますと(毎週の変化),眼鼻6症状の症状点数が増加すると共に,QOL17項目も低下傾向を認めます。 昨年の調査結果から推測して、今後さらに症状の悪化とQOLの低下が危ぶまれますので,花粉回避など適切な対策をおとりください。

(3月13日) 3月11日(土)は暖かめでしたが風が弱く、品川でスギ21.9個/cm2/日、ヒノキ科0.3個/cm2/日観測され、3月12日(日)は最高気温19.0℃と上昇し球風が吹き荒れて、スギ86.7個/cm2/日、ヒノキ科も2.2個/cm2/日観測されました。 スギ花粉は3月最高(今年2番目)に多く、ヒノキ科も今年最高となっています。

(3月11日) 3月10日(金)の最高気温は8.5℃と低く、品川でスギは1.5個/cm2/日と少ない観測数でした。本日は雨上がりで気温上昇する予報であり、花粉飛散数も多いことが予測されます。 午前中にはまだ自動計測器でほとんど観測されませんでしたが、午後には増加することが懸念されます。 スギ花粉飛散開始mapによると全国的に東北を除いてほぼスギ花粉が飛散開始となったようです。

(3月10日) 3月9日(木)の最高気温は11.8℃でありましたが、品川でスギは58.6個/cm2/日、ヒノキ科も1.2個/cm2/日と今年最高の観測数です。 5日間連続して「多い」花粉飛散が続いていますので,過敏性が高まり発症しやすくなると思います。花粉回避につとめてください。

(3月10日) NPO花粉情報協会主催の公開講演会「スギ花粉症 今年度の予防と対策」が3月18日(土)午後2時から,東京国際フォーラムで開かれます。 参加費は無料であり、当日会場に入れないことはないと思われますので、よろしくご参加ください。

(3月9日) 3月8日(水)の最高気温は今年最高の19.0℃でありましたが、品川でスギ42.3個/cm2/日にとどまりました。 これまでと変わり、最高気温と花粉飛散数の相関が見られにくくなっていくと思われます。 中央区の飛散花粉自動計測器によると10:30から多く飛散し、20:00にピークを迎えました。  花粉飛散状況は年によって大きく変わりますが、平均してみると50%の花粉飛散終了時期は3月16日頃なので、今年の折り返し日ももう少し先になりそうです。

(3月9日) これまで医療機関を受診せずの様子を見ていた患者さんも,症状の悪化につれて受診する患者さんが増えています。 聖路加病院耳鼻科では、昨日の予約なしの受診数は花粉症ばかりでないのですが33件と多くなっており、この増加傾向はまだまだ来週まで続きそうです。今後も花粉飛散は続くと予測されますので,あまり重症にならないように対策をとることが望まれます。

(3月8日) 3月7日(火)は例年花粉飛散の多い特異日でしたが、最高気温11.8℃であり品川でスギ63.9個/cm2/日、ヒノキ科も0.6個/cm2/日と多く観測され、3日続いてほぼ「非常に多い」観測数でした。症状が悪化すると過敏性が亢進して、ますます症状が出やすくなり、重症化して薬が効かなくなってきます。その前に十分な対策をとって、軽症にとどめておくことが必要でしょう。

(3月7日) 3月6日(月)は東京でも春の訪れを知らせる春一番が吹きましたが、昨年より11日遅れての出来事でした。 最高気温も17.6℃と上がって、品川でスギ71.0個/cm2/日と今年2番目に多く観測され、ヒノキ科も0.9個/cm2/日と今年最高の観測数です。 本日も深夜から明け方まであれ程度多い花粉飛散が自動計測器で観察されています。 今年の花粉飛散期も3月5日から本格的になったと考えられ、これは少なくとも春分の日までは続くと思われますので、ご警戒ください。

(3月7日)毎週ご参加していたいている症状QOLアンケート調査では、まだ軽症に治まっている患者さんが多いようです#6。このまま軽症でとどめることができるような対策が望まれます。 今年始めて受診する花粉症の患者さんが増えてきています。 聖路加病院耳鼻科でも昨日は予約外受診患者さんが39名も訪れており、外来診察が混乱しています。医療機関を訪れる際には、時間的および心のゆとりを持って受診されるのが良いでしょう。

(3月7日) 品川での今年の1月2月のスギ花粉観測総数は289.1個/cm2/2月でしたが、東京都での観測結果もまとまりましたので比較しました。 それによりますと1月2月の総飛散数は千代田245.7個、葛飾127.4個、杉並191.2個、北231.1個、大田402.2個、青梅265.2個、八王子262.9個、多摩153.9個、町田202.3個、立川192.9個、府中159.6個、小平66.4個でした。品川での観測結果が千代田とほぼ同じであること、なぜか今のところ都心より多摩が少ないことがわかります。

(3月6日) 3月4日(土)は暖かめでしたが、品川でスギ10.2個/cm2/日観測され、3月5日(日)は最高気温12.2℃と上昇して、スギ49.1個/cm2/日観測されました。 本日は雨が予測されていますが、自動計測では深夜から明け方に少しの飛散が確認されています。

(3月4日) 3月3日(金)は最高気温が10.3℃とあまり上がらず、品川でスギ13.0個/cm2/日で、ヒノキ0.3個/cm2/日観測されました。 今週末の気温上昇に伴う飛散数の増加が、症状の悪化と、週明けの医療機関の混雑が予測されます。

(3月3日) 3月2日(木)は最高気温が10.3℃とあまり上がらず、品川でスギ16.7個/cm2/日でした。 これからの3-4週間が花粉飛散の最盛期となりそうですので、旅行など外出計画を慎重にたてることが望まれます。

(3月2日) 3月1日(水)は朝から雨模様であり最高気温が7.9℃と低く品川でスギ0個/cm2/日でした。 今年は花粉飛散数が少なめと報道されたこともあってか受診を控えていた患者さんが、今週になって受診することが増えています。 やはり今年のスギ花粉飛散数は、あまり安心しすぎてはいけない程度の花粉飛散数と思われます。本日の予報では飛散数が増加するとのことです。

(3月2日)  気象庁は3月1日に、今年のサクラの開花予報をだし,東京では3月25日頃と例年より早めとなっています(3/2読売)。 サクラの開花とウメ、スギ、ヒノキの開花に与える気象の影響は同じでないので、同じ年でも樹々により開花時期が早まったり遅くなったりするようです。また気象庁は3月1日に今期の大雪を「平成18年豪雪」と命名し,これは昭和38年以来の出来事です、(3/2朝日)ちょうど国内でスギ花粉症が発見された時期にあたります。

(3月1日) 2月28日(火)は最高気温が5.6℃と低かったのですが,風が強く品川でスギ38.9個/cm2/日と「やや多い」飛散数でした。 気温が上昇していればさらに観測数が増加していたものと思われますので、気象条件にも注意が必要と思われます。

(3月1日) 品川でのスギ花粉飛散総数は288.5個/cm2/月、ヒノキ科は0.6個/cm2/月となりました。 昨年2月のスギ花粉は78.8個/cm2/月と飛散が遅れた年だったので,今年は昨年の3.6倍の飛散数となっています。 今年の予測が1200個程度なので,これまででおよそ20-25%程度飛散した計算となります。 本HPの2月のアクセス数は91,792件/月で,昨年2月の123,208件には及びませんが多くの方に見ていただいてるようです。


(2月28日) 2月27日(月)は雨上がりで風が強かったのですが,最高気温が108℃で、品川でスギ27.8個/cm2/日と「やや多い」飛散数でした。 また今年初めてヒノキ科花粉が0.6個/cm2/日と観測されましたが,飛散開始日はまだ先になります。 本日の最高気温は7℃の予定ですが、飛散予測は「やや多い」となっているものがあります。 先週の症状とQOLアンケート解析グラフ#5では,まだまだ軽症にとどまり,女性の方が男性より症状が強めになっています。

(2月27日) 2月25日(土)は品川でスギ23.8個/cm2/日と「やや多い」飛散数でしたが、2月26日(日)は16日ぶりに0個/cm2/日の飛散数でした。 雨上がりには2倍飛ぶこともあり、飛散状況に注意してください。

(2月25日) 2月24日(金)も最高気温8.8℃と急に寒くなり、品川でスギ花粉が15.7個/cm2/日と「やや多い」でした。 自動計測器の観測結果からして,ほとんどは夜明け前に飛散した花粉数だったようです。

(2月24日) 2月23日(木)も最高気温15.4℃と暖かくなり、品川でスギ花粉が今年最高の90.1個/cm2/日と、50個以上の「非常に多い」飛散数でした。聖路加病院や品川での自動計測器でも午後2時から5:30頃まで午後に多くの飛散を観測しました。 さらに本日も午前1時に大きな飛散ピークを認めています。 従来の予測を超える飛散状況と思われますのでご注意ください。

(2月23日) 2月22日(水)は最高気温15.2℃と暖かくなり、品川でスギ花粉が今年最高の46.3個/cm2/日と、30-50個の「多い」飛散数でした。聖路加病院や品川での自動計測器でもスギ花粉飛散はとらえられており,午後3時頃から午後8時くらいに飛散数が多かったようです。 東京都でも全地域で飛散開始が確認され,また全国でも続々と飛散開始が続いていますスギ花粉飛散開始map。 すでに本格飛散が始まっていると考えられるので,気温の高い日や風の強い日にはさらに飛散数が増えることが予測されます。

(2月22日) 2月20日(月)も品川でスギ0.3個/cm2/日と、2月21日(火)も0.9個/cm2/日と少なく、元日からの累計スギ花粉は46.5個/cm2/52日となっています。 花粉症に関する情報はまだ少ないのですが,アンケート調査や添付コメントで先週から今週での患者さんの状況がわかります。 本日は気温上昇する見込みで,都内でのスギ花粉が10-30個/cm2の「やや多い」と予報しているものもあります。

(2月20日) 品川での観測ではスギ花粉が2月17日(金)は3.2個/cm2/日、18日(土)は1.9個/cm2/日、19日(日)は1.2個/cm2/日と,気温が下がっていることで飛散数も少なくなっています。 今後も気温の上昇につれて花粉飛散数が増加すると思われますので,ご注意ください。

(2月17日) 2月16日(木)は朝から雨模様が続き最高気温12.1℃でしたが、品川でのスギ花粉は0.6個/cm2/日と少ない観測結果でした。 雨が降ることで花粉飛散数が減少するとともに,空気の湿度が上がることで眼や鼻の粘膜の乾燥が和らぎます。 花粉症の時期は適度に雨が降ることで,過敏性が高まることが押さえられます。

(2月16日) 2月15日(水)も暖かな日で最高気温は19.9℃となり、品川ではスギが20.6個/cm2/日となりました。聖路加病院の自動計測器でも前日のほぼ2倍の飛散数をリアルタイムで捉えることができました。 今年程度の少なめの花粉飛散数でも、自動計測器は有用な時期がありそうです。

(2月16日) 東京都でも4カ所でスギ2月13日に花粉飛散開始と報道されています。 本日は気温が低く予報され花粉飛散数も少なめと思われます。 症状の出始めた方も多いようですが、今後飛散数の増加とともに悪化する可能性のある方は,適切な対処が必要でしょう。 本HPもこれまでの2000件/日から13日、14日には5000件/日のアクセス数が増加しており、花粉症症状が出始めているようです。

(2月15日) 2月14日(火)は最高気温18.2℃と今年最高となり、品川ではスギが9.9個/cm2/日ともう少しで「やや多い」花粉観測数でした。 自動計測器でもこの飛散はとらえられており,環境省のはなこさんでも、聖路加病院屋上でも観測されました。 本日も気温が上がる予定ですので,スギ花粉に注意が必要でしょう。

(2月14日) 2月13日(月)は最高気温10.6℃となったこともあり、品川ではスギが3.1個/cm2/日と今年最高数を観測しました。 例年2月から3月上旬くらいまでは、気温が高いと花粉飛散数が増える傾向があります。 本日も最高気温14℃程度が予報されていますので、スギ花粉飛散があるものと思われます。

(2月14日) キッセイの花粉情報の花粉飛散情報によると、関東地方では品川と相模原でスギ花粉飛散開始が確認されていますが、水戸宇都宮坂戸船橋西東京ではまだ確認されていないようです。 花粉飛散開始には地域によるばらつきがあるようですが、もう少しで始まりそうです。

(2月14日) 健康食品として使われているアガリスクの一部製品に発ガンを促進する作用が認められたとして、厚生労働省が報告をしました(2/13産経)。 花粉症対策にアガリスクが勧められていることはあまり多くないのですが、健康食品の効果や副作用に関しては科学的な根拠が少ないものが多く患者さんが自己責任で使うことが必要でしょう。

(2月13日) 2月12日(日)は一日中寒い日が続き品川でのスギ花粉は0.6個/cm2/日しか観測されませんでした。 本日は気温が上がりますので、地域によってはそろそろスギ花粉が飛散する可能性があるでしょう。

(2月12日) 2月11日(土)も最高気温が高く、品川での観測ではスギ花粉が1.8個/cm2/日と二日連続1個以上観測され、品川では2月10日がスギ花粉飛散開始日となりました。 本日は寒くなるようですが、来週は暖かな日が続く気象予報が出ており、情報入手など花粉症対策に注意を払う必要があると思われます。

(2月11日) 品川での観測では2月10日(金)はスギが1.5個/cm2/日と初めて1個を超えました。 昨日は最高気温12.0℃と高く、元日からの毎日の最高気温の累積は351.8℃となっております。 累積気温からは飛散開始には早そうですが、昨年冬が寒かった為に冬眠が十分に行われ、飛散開始が起こっても不思議ではなさそうです。

(2月9日) 一昨日の最高気温は12.9℃と高かったのですが、昨日は7.4℃とまた寒い日でした。 そろそろ春一番の話題が出たり、来週は10℃を超える日が続くような予報もあり、そろそろ飛散開始も考慮に入れる必要があるかも知れません。

(2月8日) 昨日は気温が上昇するとの予報が出ていましたが、結果は6.8℃となりました。 気温上昇する日が続くと花粉飛散が早まりますが、今のところ予定どおりになりそうです。 2月10日(金)から12日(日)まで幕張メッセでJapan Drugstore Show 2006が開かれ、花粉症対策コーナーが設置されます(10:00-16:30)。 NPO花粉情報協会も協力し「花粉症対策ステージ」を開き、佐橋、村山、西端、今井の役員が講演を予定します。

(2月7日) 昨夜は都内でも雪が降り、高尾では積雪も見られ()、花粉飛散開始する様子はみられません。 先週のアンケート調査では66名の方の参加があり、眼鼻症状が少しずつ増加していることが確認できましたグラフ#2。 また添付コメントによると#2#3、患者さんはそれぞれ自分に会った対策をとり始めていることが受けとれます。 これからもアンケート調査にご協力お願いいたします。

(2月6日) 品川ではまだスギ花粉の飛散開始は始まっていません。 昨日までの元日からの毎日の最高気温の累積は307.3℃と、昨年同日の360.1℃と42.8℃の遅れを示しています。 年によってばらつきはあるのですが、関東の場合およそ400℃に達することに花粉飛散開始が起こりえるようです。

(2月4日) 品川ではまだ今年のスギ花粉観測数は0.6個/cm2/シーズンと飛散開始には至りませんが、キッセイの花粉情報によると2月1日に静岡,山口、佐賀、長崎、熊本、鹿児島でスギ花粉飛散開始日となったようです。 本日は福岡など日本海側で雪が降るような予測ですが、花粉飛散する地域では注意が必要と思われます。

(2月3日) まだまだ寒い日が続きすぎ花粉飛散開始は先になるようです。 品川での観測では1月のスギ花粉は過去11年で2番目に少なく、その他の花粉数は2番目に多い結果が得られました。 本HPのアクセス数は12000件/週程度であり、昨年の約1/3にあたりますので、あれ程度の花粉症への関心の深さがうかがわれます。

(2月2日) 東京都がスギ花粉飛散開始日の予測を最新のものに変え、前回予測より遅れ気味となりました。 それによると千代田2/24、葛飾2/24、杉並2/20、北2/26、大田/24、青梅2/25、八王子2/24、町田2/20、小平2/22と地域によりきめ細かく異なった予測日となっています。 花粉症対策もこの飛散開始日を考慮に入れて始めることが必要と思われます。 また東京都では2月2日から毎日の飛散予測を行うようですので、行動計画に役立ててください。

(2月1日) 本日はこのHPの9年目の誕生日になり、これから10年目に入ったところです。 昨日はちょうどアクセス数が350万件を越えることができました。大量飛散の昨年は年間97万件、最盛期一日2万件と好評を得ているようです。 今後いつまで続けられるかわかりませんが、今年も努めて情報提供していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

(2月1日) 品川での観測では1月でスギ花粉が0.6個/cm2/月、ヒノキ花粉は0個、その他の花粉は10.3個/cm2/月となり、1月としては例年より少ない年となりました。 東京都での観測でも、都内ではほぼ同様の観測結果が得られています。2月に入って環境省はなこさんなど花粉症関連の情報提供が増えていきそうです。


(1月30日) おかげさまで今年も毎週の症状・QOLアンケートにお答えいただき、ありがとうございます。 添付されているコメントをみると、まだまだ軽症の方が多いのですが、花粉症初期療法のために薬の服用を始める方もいるようです。 花粉への感受性は患者さんによってまちまちなので、花粉飛散開始日前にも3割程度の患者さんは症状がでているようです。 1月21日から27日までのアンケート解析をグラフにしました。

(1月30日) 気温が少しづつ上がることもあってか1月28日(土)に品川でスギ花粉がふたたび0.3個/cm2/日観測されました。 外来診療でも少しずつ目鼻の症状を訴える患者さんが増えてきました。 昨年大量飛散を浴びて過敏になっているために症状がでやすいのか、それとも極端な乾燥した空気が影響を与えているかの区別はむずかしいようです。

(1月26日) 昨日環境省が今年の都道府県別花粉飛散予測の修正版を公開しました。それによると前回の予測から、多くの地域で飛散数が下方修正されています。ただし昨年の大量飛散を受け過敏性が高まっているために、直ちに患者数の減少につながるかどうか限らないとの報道もみられます(共同通信)。 また昨日、気象庁は3ヶ月気象予報を発表し、2月の気温が「平年並みか低い」とこれまでの暖かめの予報が修正されています。 2月の花粉飛散開始時期に影響が見られるかもしれませんので、今後の東京都花粉症対策委員会では1月末に飛散開始日の詳しい予測を提供する予定なので、ご注意ください。

(1月23日) 都内をふくめて各地でスギ花粉諸観測が報告されてきましたが、品川でも1月22日(日)に今年初めてスギ花粉が0.3個/cm2/日観測されました。 昨日都内で第48回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会が開かれ、片桐仁一先生、佐橋紀男先生、村山貢司先生方が今年の花粉飛散予測を報告されましたが、いずれの先生方も都内では800-1300個程度を予測されていました。 また花粉飛散開始は平年並みか、やや遅れる見込みが現在の予測ですが、気象条件の変化を注意してみていく必要があるのとことでした。

(1月21日) 朝起きて外を見ると一面の銀世界で2cm程度の積雪があるようです。 品川では昨日までスギ、ヒノキ花粉は今年まだ観測されいません。 聖路加の自動計測器では今朝4:30より飛散粒子を認め10:30まで続いているようですが、これは花粉ではなく雪の粒子と考えられます。 この週末より毎週の症状・QOLアンケートを開始しますので、よろしくご参加お願いします。

(1月20日) 昨日東京都花粉症委員会が開かれ、今年の花粉予測が提供されました。 それによると東京の花粉飛散予測数は昨年の1割程度と平年を下回る予測であり、飛散開始日は2月15日から21日と幅広く設定されています。 千代田区では昨年の10625個/cm2/シーズンに比べ、650個-1300個/cm2/シーズンの予測で、前年比は6%から12%となっています。 また花粉飛散数が少ないのですが、適切な予防対策はやはり必要なことも示されています。

(1月20日) 品川でのスギ、ヒノキ花粉飛散総数を検討しました。 1986年から2004年までの東京気象台の78月の全天日射量と、翌年春の品川でのスギ、ヒノキ花粉飛散数の間には0.784と高い相関関係が認められました。 2005年夏は平年並みの気象条件でしたが、これと同じような気象条件は1987年、1992年、1995年ですが、翌年の花粉飛散数は1988年に4218個、1993年に3124個、1996年に1032個と大きなばらつきを示しています。 2006年の飛散予測は、冷夏、猛暑、平年並みと続いた1996年と同じような状況と考えられ、1000-1500個/cm2/シーズン程度でしょうか。

(1月19日) まだまだ寒い日が続き、品川では今年も昨日までスギ花粉を観測していません。 平成8年からの品川の1月スギ、ヒノキ花粉観測数をまとめてみると、ほとんどの年で少量の花粉が観測されています。 現在起こっている鼻や眼の症状は花粉によるものより、むしろ室内塵などのアレルギーや、乾燥した冷気、ウイルス感染などが疑われるでしょう。

(1月19日) 昨年は毎週の目鼻症状と、QOL調査にご協力いただき誠にありがとうございました。 調査結果を役立てるために、解析して昨年秋の日本アレルギー学会でご報告いたしました。 今年も同様な毎週の症状・QOLアンケート調査を行い、花粉飛散数の違いでQOLがどのように保たれるかをご報告したいと思います。 よろしくご協力お願い致します。

(1月14日) 一日の最高気温が1月11日に10.7℃、1月12日に11.0℃と10℃を越える暖かな日が続き、これからの気温も高めであることが気象庁から季節予報として昨日報告されました。高尾山の実況中継()では雪も積もらずに、杉林が茶色に変わってきているようです。 気象の状況によっては花粉飛散開始が早まる可能性もあり、1月19日(木)の東京都花粉症対策委員会の報告が待たれます。

(1月12日) 寒い日が続き、花粉飛散はまだまだ先のようです。 品川でも1月11日までスギ、ヒノキ花粉は観測されていませんが、昨年は1月11日までにすでに3.7個/cm2/11日のスギ花粉が観測されていました。 今年の花粉飛散数は平年より少なめと予測されマスコミでの取り上げられかたも昨年に比較して非常に少なくなっています。ただし必ずしも症状が軽く済むとは言い切れませので、あまり安心しすぎるのは心配です。 来週くらいから昨年同様に、毎週の症状とQOL調査を始めて、他の患者さんの様子を報告したいと思いますのでよろしくお願い致します。

(1月6日) 品川での観測では元日から1月5日までスギ、ヒノキ花粉は認められませんでしたが、その他の花粉が1月5日だけ0.3個/cm2/日みられました。 これまでの品川でのスギ花粉開始日は昭和63年から平成17年まで順に並べると、1/28,2/8,2/20,2/21,2/12,2/6,2/28,2/15,2/12,2/11,2/14,2/16,2/11,2/20,2/7,2/12,2/20,2/22となります。 飛散開始日がばらつきがあることがわかりますが、これは前年11月から2月位までの気象条件に大きく影響を受けるためと考えられます。 

(2006年1月5日) 地球の温暖化に伴う異常気象の一環か、昨年12月は暖冬の予測から一転して、記録的に寒い月となりました(1/5産経)。 12月の品川での観測ではスギ1.5個/cm2/月、ヒノキ0個、その他の花粉3.9個/cm2/月とかすかにスギ花粉飛散を認め、これは一昨年12月のスギ8.3個/cm2/月を大きく下回ります。 

(2006年1月5日) 昨年花粉飛散期に上昇した患者さんの血清スギ特異IgE抗体値は、現在でもまだ高い状態が続いている方も多いようで、スギ花粉に反応しやすいと考えられます。 この冬の寒さのためにスギ花粉飛散開始が遅れるのか、平年並みなのか、それとも早まるのか、現在決めかねる状態です。 今後の気象予報と花粉飛散予測に注意して、対策を取るのが遅れないようにしてください。 またこれだけの寒さ、雪、乾燥、雨量の少なさがスギ、ヒノキ花粉の成熟にどのような影響を及ぼすかを予測することは難しいものがあります。

(12月27日) 平成18年春の花粉予測が環境省から発表されましたが、これはNPO花粉情報協会の予測情報を基にしています。 ネット上で他にもNPO提供の予測情報が提供されています(アレルギーiベーリンガー花粉症ナビ)が、今後気象予測や花芽調査の結果を加えて新しい予測情報が提供される予定です。  気象庁による暖冬との予測が寒い冬になりそうだという予測に変わりそうなことは、スギ花粉飛散開始日予測を難しくしています。 東京都でも平成18年1月下旬に東京都花粉症対策委員会が開かれ、情報がプレスリリースされる予定です。

(12月27日) 平成18年は花粉飛散数は平年並みかそれより少なめと予測されています。 ただし患者さんの症状は、平成17年の大量飛散の影響もあり必ずしも軽く修まるとは限りませんのでご注意ください。 平成18年の花粉飛散総数と飛散開始日の予測が難しいように、花粉症の初期療法をどの患者さんにいつから開始すべきの判断も難しいものがあります。

(12月27日) 花粉症に関する一般の患者さん向けの講演会が開かれます。 理科学研究所研(1/17)、気象業務支援センター(1/26)、聖路加健康講座(1/23)、荒川区(2/4)が予定されており、またNHK-TV今日の健康(1/23-25,1/27)、TBSラジオ明日も元気(1/9-13)でも花粉症が特集されます。