Place: Tarrant Country Convention Center, Fort Worth, Texas, U.S.A.
Date: August 23, 1971
Sound Source: Audience/Almost Excellent
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新発掘モノとして鳴り物入りで登場した音源です。録音状態はとても良く、ステージに近いというよりは誰か(Jimmy or Robert?)のモニターのごく近くで録られたのでは?と思わせられる音質です(そんなことが可能かどうかはともかく)。ボーカルとギターの音が割と大きくベース・ドラムは引っ込み気味です。とにかく通常のAudience録音っぽくなく、非常に新鮮な印象がありました。特にJimmyのギターは細かいニュアンスまで聞き取れ、フレーズ等をコピーするにはもってこいでしょう。ただ 'CELEBRATION DAY' などはリズム隊がはるか後ろにいるためスピード感が全く感じられず、とても妙な感じです。'THAT'S THE WAY' は演奏、音質とも秀逸です。しかしこのCDの中での最大の聞き所は 'MOBY DICK' ではないでしょうか。このドラムソロは私個人の感想ですが、かつて無いほど充実しています。なぜこの演奏の最後がカットされているのか?テープを録った人は何をやっているんでしょうか(おおむね感謝していますが)。 (追記)最近、このテープを録った人物のインタビューが"PROXIMITY"というZEPコレクター本のWEB版でダイジェストが紹介されていました。それによれば彼は120分のカセットテープ1本でライブに臨み、コンサートの最初から録音を始めたものの途中でテープが終わってしまい、再びテープをA面にひっくり返して最初に録った部分を消しながら後半部を録音したということです。よって、時間を追って考えていくと、このCDの1枚目はカセットテープのA面の消されずに救われた部分(DAZED後半部)とテープB面に録られたコンサート中盤と思われ、CD2枚目はテープのA面に録音されていたオープニング部分を消しながら録ったコンサート終盤部分25分、という考え方が妥当と思われます。ただここで疑問に思うのは、この理屈で考えるとテープB面にはSTAIRWAY〜MOBY DICKまでの41分しか録っていなかったことになり、ということはテープがまだ余っているのにも関わらずMOBY DICKをカットしたことになり、そうだとしたらやはり残念です。しかしこれだけでも残っていたことは非常に幸福なことであり、単純にうれしいことです。ちなみにこのインタビュー、とても興味深いものなのでぜひ読んでみることをおすすめします。("PROXIMITY" vol. 8, no. 26 また今繰り広げた分析はあくまで私がそれを読んだ上での仮定であって、実際はちがっているのかもしれません) |