A∴A∴


1. ROCK AND ROLL
2. SICK AGAIN
3. OVER THE HILLS AND FAR AWAY
4. IN MY TIME OF DYING
5. THE SONG REMAINS THE SAME
6. THE RAIN SONG
7. KASAHMIR
8. NO QUARTER
9. TANGERINE
10. GOING TO CALIFORNIA
11. THAT'S THE WAY
12. BRON-YR-AUR STOMP
13. TRAMPLED UNDER FOOT
14. MOBY DICK
15. DAZED AND CONFUSED
16. STAIRWAY TO HEAVEN
17. WHOLE LOTTA LOVE/THE CRANGE/BLACK DOG

TARANTURA NQ-1〜4

Place: Earl's Court Arena, London, England
Date: May 18, 1975
Sound Source: Audience/Very Good

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75年、アールズコートにて5日間行われた伝説のライブ、その2日目です。この日の「NO QUARTER」はすでにいろいろなところで語られている通り、絶品です。アールズコートでのライブに関しては、聞いたことのある人はすでにイメージが出来上がっていると思われますが、一応おさらいの意味でちょっと書きます。75年のU.S.ツアーを終え、締めくくりにLONDONで行われたこのライブは、U.S.ツアーとはずいぶん趣が違います。そしてLONDONという場所、会場、観衆の態度、メンバーの心構えが全て良い方に作用したのかも知れません。セットリストもU.S.ではカットされていたアコースティックコーナーが大きくフューチャーされ、そしてまさにこのコーナーこそがアールズコート公演の肝とも言えるものでした。ウェールズの広大な景観が目前に表れるような(LIVE本においてすでにこの表現で書かれてしまっているのであらためて書くのははばかられますが、おそらく誰しもそのような印象を抱くのではないでしょうか)壮大な雰囲気に、メンバーも観客も酔いしれているようです。さて現実に戻り音質についてですが、素晴らしい音とは言えません。しかしこの公演、この会場といった要素を考えるとこの音質は別な意味を帯びてきます。会場のエコー、観客の雰囲気全てが必要不可欠に思えてきます。ある意味で、ちょっとこもった会場録音のこの音こそがアールズコートの神髄ではないか、ここで行われたコンサートの雰囲気を再現しているのではないかという気がします。もちろん、すべての会場録音音源に関して同様のことがいえるのは分かっていますが、このライブほどそのことが重要に感じられるライブは少ないのでは、という気がします。ちょっと客観性に欠けてしまったようですが、いま言ったこと抜きには語れないライブでしょう。


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