2日目 ロンドン塔〜ミュージカル
朝は11時くらいまでゆっくり休み、まずピカデリー行き、今晩観に行くミュージカル「WE WILL ROCK YOU」のチケットを受け取る(これは日本からさる会社に頼んで取ってもらった。割と良い席だったが、値段は自力で取るよりもかなり高い)。 その後タワー・ヒル駅へ向かいロンドン塔を見学。このロンドン塔はいろんな歴史があるところなのだが詳しくは本を読んで調べてください(逃)。中は多くの人であふれていて、こういう建物のなかにたくさん人がいる光景は一瞬ディズニーランドを思い出すけれど、こちらの建物は本物です。何カ所か建物の中を見て回れるようになっていて、歴代の本物の王冠などがずらっと並ぶ展示はなかなかすごかった。妻は本物の地下牢を見るのが目的だったがそれは見られませんでした。あるけど見られないのか実際にないのかは不明。ただ、以前テレビで見たような気がするのだが・・。とにかく、イギリスには多くの城や歴史的建造物が残っています。それらを見ることも旅行の大きな目的の一つで、このロンドン塔もその一環でした。
写真右:ロンドン塔内部の建物。 |
ROCHESTER - 1999年5月16日
ロチェスターはロンドンから東へ列車で1時間くらいの所にある小さな街(という印象)です。ここはマーシャル工場見学ツアーを引率してくれるK氏とともに自由時間に行きました。K氏は筋金入りのブリティッシュ・ロックのアナログ盤コレクターで、この時もたまたまロチェスターで開かれていたレコード・フェアへ行くということでツアー参加者数人ともども同行させてもらったのです。会場は町のライブハウスで、多くの業者がテーブルの上にレコードやCDを並べています。私自身はシリアスなレコード・コレクターでもなんでもないので、一通り見て回った後はバー・カウンターでビールを飲んでいました。その後、買い物を終えたK氏に収穫品を見せてもらいました。なんでも、本当に良い物は展示されておらず、店の人に交渉して裏に大事にしまってあるものを出してもらい、手に入れたそうです。その中の一枚がスモール・フェイセスの「OGDENS' NUT GONE」というアナログ盤。タバコ缶のデザインで丸いジャケット、ファースト・プレスだそうで、いくらだったか聞いたら「高かった。ちょっと言いたくないなぁ」というほどの値段だったようです(笑)。恐るべし! その後、ロチェスターの目抜き通りと思われるところで食事。グレーのソースのかかった肉の煮込みのようなものを食べましたが、味は想像におまかせします。 近くに大きな教会があったので皆で行く。りっぱな教会で、中では牧師さんの指揮のもと賛美歌の練習をしている子ども達がいて、こういう所へくるといやが上にも敬虔な気持ちになります。教会を出ると隣にお城があります。多分ロチェスター城というのでしょう(だいたいそんなものです)。3回イギリスに来てわかった城のパターンは、1、ほとんど廃虚のようで、城壁くらいしか残っておらず当時の姿も想像できない。2、外観はほぼ当時の姿をとどめているが、人が住んだりとか出来る物ではなく、石で作られた基本的な部分のみ残っている。3、外観は完璧(当然修復もされているだろう)で、中も当時の部屋などが再現されており、城内見学ツアーで展示品が見れたり、結婚式が行われたりする。といったところでしょう。このロチェスター城はほぼ「2」に相当するものに思われましたが、もしかして行かなかった場所では「3」のような部分があり、城内見学ツアーが出来たりしたのかもしれません。とにかく、石壁に囲まれた本物の城の中を自由に歩きまわるという経験は当然日本で出来るものではなく、感動します。また、この城の屋上(?)からはロチェスターの町が一望でき、城の上から眺めるイギリスの知らない田舎町は、そんな風景が自分の日本人としての遺伝子にまったく含まれていないせいか、とても新鮮で心に残るものでした。
写真上:ロチェスター城の外観。
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ロンドン塔を後にし、地下鉄でコベント・ガーデンへ。ここでミュージカルの時間までいろいろな店を見て回る。楽器屋街にも行き何件か見るが、特に安いわけでもないので見るだけ。ある楽器店にJOHNNY RAMONEのモズライトのコピー・モデル(新品)がおいてあったが値段を見てびっくり。£1100、およそ22万円もする。これってそもそもモズライトの廉価版として昔売り出された物で、安い作りのものだったはず。オリジナルモデルは本数が少なく貴重であるのはわかるとして、なぜコピー・モデルがこんなに高い? 日本でもこのコピー・モデルは8万円くらいだったはずだが。£110だったら買ったのに・・。ここでは娘がギターのストラップを一本買う。 そろそろ7時。TOTTENHAM COURT ROAD駅近くにあるミュージカル劇場へ向かう(ところで、今回ロンドンへ来て初めて気づいたこと。TOTTENHAMはトッテナム、BACKINGHAMはバッキンガム、BECKHAMはベッカム(笑)、だからJOHN BONHAMはボンハムではなくボーナムと発音するのですね)。向かう劇場は「DOMINION THEATRE」。入り口にはフレディ・マーキュリーの像がディスプレイされている。「WE WILL ROCK YOU」はクィーンの曲をフィーチャーしたロック・ミュージカルです。先日日本でも放送された「エリザベス女王在位50周年記念コンサート」で、このミュージカルの出演者によるパフォーマンスに感動し、今回私の強いリクエストで観ることになりました。家族全員、ミュージカルは初体験。こういう題材じゃないかぎりミュージカルを観ることはないのではという気持ちもあったし、さほどクイーンのファンでもないものの、イギリスでクイーンのミュージカルを観る、ということを実現させたかったのです。 中へ入ると、さすがはミュージカル劇場。なかなか豪華です。席は前から16列目の真ん中という絶好の位置。そして、ミュージカルが始まった。 内容に関しては書きませんが、個人的には大満足しました。ただ一つ、「エリザベス女王コンサート」を見た時、そこで歌った主役級のトニー・ヴィンセント(ミュージカルのプログラムでは、役者の順列としては3番目だったが)が、フレディをかっこ良くしたような青年で、彼を見るのもまた楽しみにしていたのだが、なんと今回は違う人!だったようだ! これは痛い。上演中、なんか体格が違うような・・、顔も違うような・・でも歌はまったく問題ないし、ちょっと筋肉質になったのかな? くらいに思っていたのだが、後で、プログラムの出演者紹介を読んでいたら、トニーの役「ガリレオ・フィガロ」には2人代役がいることが判明。帰国後あらためて「エリザベス女王コンサート」のビデオを見直してみると、やはり体格が全然ちがう。誰かこれに関してご存じの方がいたら教えて欲しい。8月13日の上演分です。あれはトニー・ヴィンセントではなかったのか!? 今でも、もしかしたらちょっと太っただけでは、と思いこもうとしているのです(笑)。だって主役級が代役なんて・・ありえないではないか!(*文末にその後頂いた情報有り) ちなみにこのミュージカルは、来年の秋頃からニューヨークでも上演されることが決定したようです。 終演後、TOTTENHAM COURT ROAD駅近くにある「100 CLUB(かつてピストルズなどが出演したこともあるライブ・ハウス)」の前を通り、ピカデリー方面へ食事に向かう。入った店はファミレス風のステーキ屋だったが、どうして肉を焼くだけなのにこんなにまずいのか! そして高いのか! ロンドンの食事は! とむなしく思いながらホテルへ戻る。しかし頭の中では「ボヘミアン・ラプソディ」を歌っていました。たくさん歩いてヘトヘトです。
写真右上:コベント・ガーデンの店。
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