7日目 最終日

 (昨日からの続き)すでに日付も変わり、友人宅のテレビではVH-1でクィーンの特集をやっていた。ライブ・アット・ミルトンキーンズというのが特集のメインらしく、このライブは初めて見たが貴重なものなのだろうか。鮮やかでなまなましい映像でした。先日「WE WILL ROCK YOU」のミュージカルで盛り上がった後だけにこの特集は嬉しい、とか言いながらもズキズキ痛む頭とムカムカする胃にどうにもこうにも我慢できず、夜も遅いのでホテルへ戻ることに。今回もいろいろ世話になった友人に別れを告げ、タクシーへ。途中、タクシーはアビー・ロードの横断歩道を通過。車の立場からここを見るのは初めてだけど、もちろん夜中で誰も歩いていませんでした。
 ホテルへ戻ると胃薬を飲みベッドへ倒れ込む。この飲み過ぎの症状を解決するには眠るしかない。そして、すぐに眠りに落ちたのでした(多分、眉間にしわを寄せながら)。


アビー・ロード

 3回のイギリス旅行で3回とも訪れた場所です。やはり最初の時が一番感動しました。3回目ともなると大分慣れました。
 もちろんここでは自分が横断しているところの写真をうまく撮って欲しい訳ですが、これがなかなか思ったようにはいきません。なによりの困難は、あのジャケットのように横断歩道の正面から撮影することがなかなか出来ないことでしょう。ここは三叉路のようになっており、あのジャケット写真の後側は車がビュンビュン走り抜けていくのです。つまり、横断歩道の真ん中辺にちょうど被写体の歩行者がさしかかった一瞬、そして都合良く後から車が来ない一瞬、それが重なったときのみ撮影者は道の真ん中へ行ってあのアングルで写真が撮ることが可能です(だいたいそんな瞬間は訪れません)。なので、あのジャケットのような写真は未だ撮れていません。結局、少し斜めの無難な位置(そこは安全)から撮ることになります(自分が2人いれば、その一瞬が来るまでネバって待つんですが)。加えて、横断歩道を渡っている間は、必ずと言っていいほど渡り終えるのを待っている車がいるので、被写体もゆっくり歩いてはいられません。難しいもんです。
 この横断歩道のすぐ左に「EMI」の「アビー・ロード・スタジオ」があります。言うまでもなく、ビートルズがほとんどのレコーディングをした伝説のスタジオです。入り口の門にはファンによるたくさんの落書きがあります。ここへ来る度、頭の中でビートルズの音楽と映像を思い浮かべます。ちなみに、ピンク・フロイドの「狂気」もこのスタジオで録音されました。

写真上:一回目に撮影。道だけを撮ったもの。これがこれまでに一番良く撮れた一枚。
写真左3点:上:一回目('99年。マーシャル社見学を引率してくれた、大のビートルズ・ファンでもあるK氏と)、中:2回目('00年。雨が降っている上、車がゴチャゴチャ)、下:3回目('03年。夜景はやはり今ひとつです)
写真右:「アビーロード・スタジオ」の玄関前で直立不動。典型的な記念写真です。


 朝です。よく寝たおかげで体調は復活していました。今日はもう帰るだけです。ホテルが用意してくれたバンに乗り(昨晩フロントの人が申し出てくれたので頼んだ)ヒースロー空港へ。
 空港でロンドン最後の食事をし、お土産などを買う。搭乗手続きに時間がかかり、搭乗前にタバコの最後の一服が出来なかったのが残念。これから12時間あまり、非喫煙者としてつらい時間を過ごさなければなりません。帰りの飛行機はほとんど日本人でいっぱいです。このお盆の一番料金が高い時期、こんなにたくさん日本から来ていたのです。娘はここで学校の同級生にも会いました。
 キツキツの座席で、身もだえしながらなんとかやりすごした12時間後、日本に到着。キツかった。足はむくみ、前の座席に絶えずぶつかっていたせいでヒザには青アザ。とにかく戻りました。
 これでイギリス旅行3回分をまとめた旅行記は終りです。次はいつ行けるだろうか。長々と読んでいただき、ありがとうございました。


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