Special Parts Impression
 練習走行の際に突然エンジンが被り気味の症状になりましたので整備工場に入庫すると「どうやらエキマニが割れているようです・・・」との説明。「え〜、何ですって?!」と疑ってみても、エンジンを掛けレーザー式の温度計で測定すると疑いようも無い事実が発覚しました。この目で確認したいので「修復可能か遮熱板を開けて見てみてください」とお願いすると←の光景が・・・。
 A番管が破損しておりますが、この溶解部分は、遮熱板の中で@・B・C番管に囲まれ相当の熱害を受けたものと考えられます。ちなみに、画像では見難いのですが、@番管も3本の管に囲まれている部分で変形が見られます。
Manifold
 修復不可能と判った時点で、純正品の新品を購入するかアフターパーツ品にするか迷いましたが、純正品の価格に閉口した時点でよりクオリティーが高いと思われる社外製品を探します。
 また、各社から発売されておりますが、以下の条件に合致した製品をチョイスします。
 @トルクの減少を防ぐため、純正品と同じ内径
 A熱害対策のため、遮熱対策が万全
 B素材のクオリティーUP
 装着後の印象は、エキマニの肉厚があるせいか若干図太い音へと変化しました。また、走行フィーリングについては、高速域での違いは判らないものの中低速で若干のトルクアップを感じるようになりました。
 検討の結果、その時点で最終的に条件に合致した製品は、Tubiの関連会社で少量試作のエキゾースト等を専門に製作するHPE(ハイパフォーマンスエンジニアリング)の製品でした。マニホールドの「取り回し」は純正と異なり内径が太いF355GT用と同じで、不必要な「曲がり」が少なく自然な取り回しになっています。全体では4-2-1と集合し、1-4番2-3番が集合する形式は純正品と同様ですが、画像のように取り回しが異なります。純正品は2-3番が手前に来るのに対し、Tubiは1-4番が手前に来ています。この取り回し方は、純正品のように「小さいR」ではなく「大きなR」で自然な配管を行うためでしょう。小さなR部分は、高温になりますので大きなRが理想的です。純正品は、小さなR部分に穴は空いていないものの、「円」であるはずのパイプが既に変形しております。また、純正品は@・B・C番に挟まれたA番パイプが熱により「溶解」し穴が空きました。しかし、複雑に配管された純正品と違い、Tubiは1-4番2-3番が並行に配置されているため、純正品のような熱害による変形のリスクは軽減されていると思われます。
 また、実際に手に取り指先で弾いてみると、素材の違いでしょうか、純正品の「カンカン」という軟らかい音に対してTubiは「キンキン」と硬い音が響きます。肉厚をデジタルノギスでチェックすると数値は「1.6mm」で一緒でした。ちなみに、重量は純正品の約7kgとほぼ同等です。そして、溶接部分をチェック。画像のとおりですが、量産品とは異なり「丁寧」な仕事をしてます。
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