2005年バックナンバー1(2004.10月から2005.5月)


2005年毎週の症状・QOLアンケート       

 ご意見、コメントのご紹介1  3       10  11 12 13 14 15 16 17 new 
     毎週ごとの変動(5月20日まで)new  
    1月22日から24日解析 1月21日から27日の解析 3月4日から3月10日の解析  3月11日から3月17日の解析  3月18日から3月24日の解析 3月25日から3月31日の解析 4月4日から4月14日の解析

(5月26日) 5月25日に気象庁が3ヶ月予報を出しました。 関東地方の7月は気温が平年並みか高く,降水量は平年並みと予想され、猛暑でもなく冷夏でもないようです。 スギ花粉花芽形成に影響のある時期は、7月上旬から8月上旬と報告されているので、来年春のスギ、ヒノキ花粉飛散数は,今年のように大量ではなく、また昨年のような少量でもないことが現時点で予測されます。

(5月25日) 品川での観測では5月22-23日(金-土)はスギ0個/cm2/2日,ヒノキ0個/cm2/2日,その他36.4個/cm2/2日でした。 現在イネ科花粉症がでているようですが、都内では観測結果を出しているところはないようです。 千葉県の船橋と富里のデータが参考になると思います

(5月23日) 品川での観測では5月20-21日(金-土)はスギ0個/cm2/2日,ヒノキ0.3個/cm2/2日,その他103.7個/cm2/2日でした。 今年春の飛散花粉観測をこれで終了いたします。 スギ花粉飛散終了日は5月5日、ヒノキ花粉飛散終了日は5月10日と判定いたしました。

(5月21日) 品川での観測では5月17日(火)はスギ0個/cm2/日,ヒノキ0個/cm2/日,その他12.7個/cm2/日、5月18日(水)はスギ0.6個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他23.1個/cm2/日、5月19日(木)はスギ0個/cm2/日,ヒノキ0個/cm2/日,その他28.4個/cm2/日と、ほとんどスギ、ヒノキ科花粉は飛散していません。 症状の強い方はスギヒノキ花粉以外の原因が疑われます。

(5月21日)毎週の症状とQOLアンケート回答ありがとうございました。 今週は最後ということで253件もの回答をいただき、今シーズンの累積は4588件にも達しました。 毎週ごとの変動(5月20日まで)を見ますと、症状もQOLもほぼ花粉飛散前に改善しているようです。 回答以外にも多くのコメントの17を寄せていただき、これらは患者さんがたにとっても参考になる意見が多かったようです。 残念ながらゆとりがなくてご質問にはお答えできませんでしたが、今後もできる範囲での情報発信を続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

(5月17日) 5月16日(月)は昼間自動計測で観測がみられましたが、品川でスギ1.2個/cm2/日,ヒノキ1.8個/cm2/日,その他70.1個/cm2/日と再びスギ、ヒノキ科の花粉飛散が見られました。 品川でももう少し観測を続けたいと思いますが、今シーズンは昨年12月から始めたので半年にもわたる観測期間となってしまいました。 学会参加のために次回の更新は来週月曜日となります。

(5月16日) 5月14日(土)はあまり気温が上がらず、品川でスギ0個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他6.5個/cm2/日で、5月15日(日)もスギ0.6個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他36.4個/cm2/日でした。 今年の花粉情報も基本的には本日終了いたします。 長い間ありがとうございました。 外来受診患者さんは花粉症の症状がほとんどありませんが、症状QOLアンケートではまだまだ症状が残っているようです(毎週ごとの変動(5月13日まで)) 。 本当に症状が残っているかどうかを知る為にも、症状のない方を含めて多くの方に今週最後のアンケート調査にご回答、ご協力お願いします。

(5月14日) 5月13日(金)はあまり気温が上がらず、品川でスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他24.4個/cm2/日でした。 これでヒノキ科花粉も3日連続で1.0個/cm2/日以下の観測数となり、品川では5月10日でほぼヒノキ科花粉も暫定的に終了といたします。

(5月13日) 5月12日(木)は品川でスギ0個/cm2/日,ヒノキ0.9個/cm2/日,その他19.1個/cm2/日でした。 症状のある方もいらっしゃるようですが、スギヒノキの飛散数は最盛期の1/100以下ですので、他のアレルギーや別の炎症などが考えられます。 来年に向けて一度調べておくの良いかもしれません。

(5月12日) 5月11日(水)は品川でスギ0.9個/cm2/日,ヒノキ0.9個/cm2/日,その他54.6個/cm2/日でした。 東京都福祉保健局も5月16日で花粉情報の提供を終了させる予定です。

(5月12日) 毎週の症状・QOLアンケートの回答のご協力ありがとうございました。 おかげさまで累積の回答数は約4300件にものぼり、日本で初めての試みは大成功におわりました。 1月下旬の花粉飛散前から始めましたが、来週5月20日で今年春のアンケート調査を終了させていただきます。 毎週ごとに解析結果をHPでご報告してきましたが、さらに解析を深め今年秋の日本アレルギー学会で報告する予定です。 これまでの解析によると鼻水過多、鼻つまり、涙目がQOL全体を低下させ、特に鼻つまりが睡眠に、涙目が日常生活、精神生活、身体のQOLを低下させるようです。 このような調査が、花粉症に悩まされている患者さんのQOL保持に今後役立つことを期待しています。

(5月11日) 5月10日(火)は品川でスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他33.0個/cm2/日でした。 聖路加病院やはなこさんの自動計測では,昨日ある程度続いて花粉飛散が観測されましたが,スギヒノキ以外の花粉をカウントしていたようです。 2005年の品川ではスギ花粉飛散終了日が5月5日といえるようですが、ヒノキの終了はもう少し遅れそうです。 品川の5月の累積花粉観測数は、スギ9.7個/cm2/10日,ヒノキ44.5個/cm2/10日,その他782.3個/cm2/10日とあまり多くはありませんが,例年より多くの花粉がまだ観察されています。

(5月10日) 5月9日(月)は品川でスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ0.3個/cm2/日,その他33.0個/cm2/日と花粉飛散数が大きく減少した日でした。先週の毎週の症状・QOLアンケート16では、症状が軽快し花粉症対策を止めている方も多いようです。逆にまだまだ症状が続いている場合もありますが,スギヒノキ以外の原因を合併している方もいるでしょう。

(5月9日) 5月7日(土)は雨も降り、品川ではスギ0個/cm2/日,ヒノキ0.9個/cm2/日,その他19.1個/cm2/日と花粉飛散数の少ない日でした。 5月8日(日)はスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ5.6個/cm2/日,その他62.3個/cm2/日とヒノキ科花粉が少数観測されました。

(5月7日) 5月6日(金)は午後に雨が降りましたが,その前の午前に少し花粉が飛散したようです。 品川ではスギ0個/cm2/日,ヒノキ10.5個/cm2/日,その他66.7個/cm2/日でした。 先日報告されたNPO花粉情報協会による「今春のスギヒノキ科花粉飛散終息予測」がほぼ的中する模様です。

(5月6日) 5月4日(水)は晴れましたが、品川ではスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ7.4個/cm2/日,その他82.4個/cm2/日となり、5月5日()もスギ2.6個/cm2/日,ヒノキ3.1個/cm2/日,その他173.8個/cm2/日と、スギ+ヒノキが「少ない」日でした。 品川での平成8年からの観測では、5月の最高記録は2000年のスギ1.2個/cm2/日、ヒノキの18.1個/cm2/日でしたので、スギに関しては今年の5月は記録を更新しました。

(5月4日) 5月2日(月)は天気の良い日でしたが、品川ではスギ2.8個/cm2/日,ヒノキ7.7個/cm2/日,その他144.4個/cm2/日と10個以下の「少ない」日でした。 5月3日(火)は朝から小雨もちらつき、スギ2.2個/cm2/日,ヒノキ1.9個/cm2/日,その他34.3個/cm2/日と「少な目の」日が3日間続いています。

(5月2日)  4月29日(金)も気温が上がり、品川ではスギ4.2個/cm2/日,ヒノキ66.3個/cm2/日,その他205.9個/cm2/日とスギ+ヒノキ花粉観測数が再度増加いたしました。 4月30日(土)はスギ3.4個/cm2/日,ヒノキ16.7個/cm2/日,その他128.4個/cm2/日、5月1日(日)はスギ1.2個/cm2/日,ヒノキ4.0個/cm2/日,その他44.7個/cm2/日と減少いたしました。 花粉症デビューした石原都知事が「花粉症に関する国家の怠慢」で来る関東知事会と首都圏八都市の首長会議で、「組織としてまとまって何をし、国に何を求めるかを患者代表として提案するつもりでいる」と述べています(5/2産経)。

(5月2日)  品川での4月の観察では累積花粉数はスギ1794.2個/cm2/月、ヒノキ2843.6個/cm2/月、その他5103.5個/cm2/月となり、スギ花粉よりヒノキ科花粉のほうが多く飛散しました。 スギ+ヒノキ科花粉観測数が「非常に多い」日は18日と、4月の半分以上は飛散数が多くなっています。 このHPのアクセス数は4月で25万7千件/月、1月からの累積で81万件/シーズン、最高では3月中旬に2万件/日に達しました。もう少しの期間花粉情報を提供していきたいと思いますので,アンケート調査もよろしくお願いいたします。

(4月29日) 品川では4月28日(木)は夏日となるほど気温が上昇し、スギ2.5個/cm2/日,ヒノキ37.7個/cm2/日,その他230.9個/cm2/日と多くの花が開いたようです。 連休中も暖かい日が続きそうですので、まだまだ花粉飛散がある程度続きそうです。

(4月28日) 品川では4月27日(水)にスギ0.3個/cm2/日,ヒノキ5.9個/cm2/日,その他74.1個/cm2/日でした。 環境省発表のNPO花粉情報協会による「今春のスギヒノキ科花粉飛散終息予測」では関東地方のスギ花粉飛散終息が4月末、ヒノキ科花粉飛散の終息は5月中旬となっています。 ヒノキ科花粉が連休後にも飛散する可能性を示唆しています。 また連休で旅行する際には、地域や標高により花粉飛散数が関東地方より多い場合もあるのでご注意ください。

(4月27日) 品川では4月26日(火)にスギ0.9個/cm2/日,ヒノキ3.7個/cm2/日,その他32.4個/cm2/日でした。 最近1週間ではスギ+ヒノキ花粉観測数が50個/cm2/日を超えた「非常に多い」飛散数が観測された日は4月22日だけにとどまっています。 環境省による、「今春のスギヒノキ科花粉飛散終息予測」に関するプレス発表が本日行われる予定です。 花粉飛散の終息予測に関する公の情報提供は今年が初めてのものと思われ、患者さんの花粉症対策に役立つでしょう。

(4月26日) 品川では4月25日(月)にスギ0.9個/cm2/日,ヒノキ1.5個/cm2/日,その他33.6個/cm2/日でした。 昨日の受診患者さんのアレルギー日記を拝見すると,ほとんど無症状の方から重症の患者さんまで様々でした。 今後3桁のスギヒノキ花粉飛散は考えにくいので、薬の継続は現在の症状の程度で決めて良いと思われます。

(4月26日) 先週のアンケートに236名回答いただきありがとうございました。 先週末までの解析では症状が軽くなると共に(14)、QOLの低下が改善されてきています(毎週ごとの変動(4月22日まで))。 まだまだ苦労されている患者さんも多く,5月の連休後まで追跡調査を続けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

(4月25日) 品川では4月23日(土)にスギ4.9個/cm2/日,ヒノキ8.6個/cm2/日,その他101.5個/cm2/日、4月24日(日)にスギ5.6個/cm2/日,ヒノキ11.7個/cm2/日,その他91.0個/cm2/日と、やっとスギヒノキ花粉飛散数が減少しています。 4月も下旬に入りましたが、今月でスギ+ヒノキ花粉観測数が「非常に多い」日でなかったのは、4月の12日、13日、19日、20日、21日、23日、24日と限られた結果となっています。

(4月23日) 品川での観測で4月21日(木)はスギ2.2個/cm2/日,ヒノキ24.7個/cm2/日,その他217.6個/cm2/日で、その他の花粉の飛散数に比較して,スギヒノキの花粉観測数の減少が目につきます。 4月22日(金)はスギ11.1個/cm2/日,ヒノキ61.1個/cm2/日,その他258.6個/cm2/日で、条件次第ではスギ+ヒノキ花粉が50個以上/cm2/日「非常に多い」飛散数を示しています。

(4月21日) 朝から雨が降り花粉飛散数は少なくなっています。 品川での観測で4月20日(水)はスギ1.6個/cm2/日,ヒノキ5.2個/cm2/日,その他42.3個/cm2/日と少ない日になりました。 

(4月20日) 同じような春らしいのどかな日が続いていますが、品川では4月19日(火)にスギ3.1個/cm2/日,ヒノキ18.5個/cm2/日,その他120.7個/cm2/日とスギヒノキの花粉飛散が大幅に減少しています。 品川での4月の累計はスギ1756.6個/cm2/19日,ヒノキ2600.5個/cm2/19日,その他3687.2個/cm2/19日と、4月としては最高記録を更新中です。

(4月19日) 暖かな日が続き4月18日(月)は品川でスギ14.7個/cm2/日,ヒノキ52.5個/cm2/日,その他179.6個/cm2/日観測されました。 まだまだヒノキ科の花粉飛散が続いているようですので、症状があまり楽にならない患者さんもアンケート13によると多いようです。

(4月18日) 今年は週末に天気の良い日が続く傾向があり、先週末も晴れの穏やかな日で花粉飛散数が増えました。品川では4月16日(土)にスギ55.6個/cm2/日,ヒノキ155.9個/cm2/日,その他465.4個/cm2/日、4月17日(日)にスギ30.2個/cm2/日,ヒノキ135.2個/cm2/日,その他474.7個/cm2/日と、ヒノキ花粉の飛散数がふたたび多くなっています。

(4月16日) 4月15日(金)は快晴で品川ではスギ12.0個/cm2/日,ヒノキ121.3個/cm2/日,その他352.5個/cm2/日と、スギは減少気味ですがヒノキ科はまだまだ飛散数が多いようです。 自動計測によると、少なくとも本日も昨日並みの花粉飛散数が観測されそうです(午後1時の時点での判断)。

(4月15日) 毎週の症状とQOLアンケート回答ありがとうございます。 今週も390名の回答をいただき解析してみましたところ、毎週ごとの変動(4月14日まで)では症状やQOLが花粉飛散ピークの3月中旬よりも改善しているものの、まだ十分とは言えないような状態が続いているようです。 4月8日から4月14日の解析では耳鼻科受診患者さんの方が未受診患者さんよりも、症状が比較的軽くすんでいます。 眼科受診患者さんは多くはないのですが、目の症状だけでなく鼻の症状も重症の方が多いようですが、これはもともと重症の患者さんが受診しているようです。 さらに医療機関を訪れている患者さんの方が症状が軽くなり、また罹病期間が長いほど症状が軽くすんでいるようです。

(4月15日) 昨日は春らしいのどかな日で、あまり風は強くありませんでした。品川では4月14日(木)にスギ17.3個/cm2/日,ヒノキ40.7個/cm2/日,その他249.4個/cm2/日と、スギヒノキ合わせて「非常に多い」日でした。 本日も昨日より飛散数が増える予測がなされています。

(4月14日) 昨日も雨が降っていました。 品川では4月13日(水)にスギ8.0個/cm2/日,ヒノキ2.5個/cm2/日,その他12.7個/cm2/日と「やや多い」日でした。 少数ですがスギがヒノキ科を超えており,今後の状況を注意して確認することが必要です。 自動計測によると本日も、深夜より朝まである程度の花粉飛散がみられます。

(4月13日)  昨日も雨が降っている時間が多く寒い日となり,花粉症患者さんには楽な一日となったようです。 品川では4月12日(火)にスギ3.4個/cm2/日,ヒノキ8.3個/cm2/日,その他25.9個/cm2/日と、スギヒノキ合わせても「やや多い」観測数でした。 

(4月13日) これから先にどのくらい花粉飛散が続くかどうかが、花粉症患者さんにとっては重要な問題でしょう。 品川での1993年からの観測ではスギ+ヒノキ花粉飛散数が結果的にみて、残り100個/cm2になった日の平均は4月10日でした。 ただし大量飛散年に限れば4月20日と遅れ気味になっています。 今年は花粉飛散総数多いこと、飛散開始が遅れ気味のこと,ヒノキ花粉飛散数が記録的に増加傾向を示していることからして、残り100個/cm2のゴールが見える時期はさらに遅れる可能性があります。 薬を継続することはまだまだ必要でしょうが、花粉飛散状況と自分の症状を元にして頓用にステップダウンしていくのが良いと思います。

(4月12日) 久々にまとまった雨が降り,花粉飛散数が減少し,患者さんは一息つけたと思います。 品川では4月11日(月)にスギ6.8個/cm2/日,ヒノキ53.1個/cm2/日,その他226.9個/cm2/日でした。 本日,明日も雨が続きそうですが,その後にまだ花粉飛散数が増えそうです。

(4月11日) 先週末は晴れて気温の高い日が続きました。 品川では4月8日(金)にスギ395.6個/cm2/日,ヒノキ506.2個/cm2/日,その他353.4個/cm2/日と前日に続いてスギヒノキの大量飛散が続きました。 4月9日(土)はスギ96.3個/cm2/日,ヒノキ196.3個/cm2/日,その他229.3個/cm2/日で、4月10日(日)はスギ39.5個/cm2/日,ヒノキ108.6個/cm2/日,その他234.3個/cm2/日とスギ花粉の減少とヒノキ花粉優位が続いています。

(4月11日) 品川での4月10日まで累積では、スギ10796.8個/cm2/シーズン、ヒノキ科2139.4個/cm2/シーズンと大量の花粉が観測されています。 スギ花粉飛散数は減少傾向が見られますが,ヒノキ科花粉は今後減少するかどうかは判断が難しいところです。これまでのヒノキ科花粉総飛散数の過去最高は1996年の1163.8個/cm2/シーズンなので、今年は倍近く既に観測されています。

(4月8日) 4月7日(木)は昼も夜も暖かでお花見には適していた日でした。 品川では スギ143.8個/cm2/日とあまり多くないものの、ヒノキ科は795.7個/cm2/日,その他244.8個/cm2/日と、スギ花粉とヒノキ花粉観測数が逆転しました。 ヒノキ科は一昨日に記録した史上最高数を大幅に更新しました。 これくらいヒノキ科花粉が増えると,スギ花粉症患者さんがヒノキで症状を起こすか否かが判断しやすいと思います。 本日も自動計測によると朝7:00より大量の花粉飛散が観測されます。

(4月7日) 4月6日(水)は山梨で夏日になったほど気温が上がりました。  品川では スギ134.0個/cm2/日,ヒノキ96.3個/cm2/日,その他159.0個/cm2/日と、その他の花粉飛散数が今年最高になっています。 自動計測によると本日もかなり多くの花粉飛散が観測され,午前9時にピークを示しています。 外出は努めて避けることが望まれます。

(4月6日) 4月5日(火)は気温が急に上昇して初夏のような気象条件となりました。 品川では スギ212.0個/cm2/日,ヒノキ176.9個/cm2/日,その他119.4個/cm2/日と飛散数が多くなりました。 ヒノキ科花粉は1991年4月10日の123.5個/cm2/日を超えて,品川では史上最高の観測数となりました。深夜から飛散が一日中続いたのですが、特に午後3:30から急に増加したようです。 気温の上昇と共に一気に開花が進むと、来週以降はスギ花粉飛散数が減少しそうですが、ヒノキ花粉に関しては今がピークのようです。

(4月6日)  今年の品川での累積花粉観測数は3月31日までで、スギ9191.3個/cm2/シーズン(7.3+78.8+9105.2)、ヒノキ126.9個/cm2/シーズン(0+0+126.9個)となりました。 東京都福祉保健局での今年の3月31日までの観測結果は下記の通りです。 昨年までは品川の観測数と大田区との観測数がかなり近い値でしたので、今年の状況はこれまでとは異なるようです。 新規高層ビルの林立や、花粉発生源と気象条件の変化などで都内の花粉の流れが変わってきているのかも知れません。 今のところ東京都各地の観測値は、今年1月に出された都の予測値にほぼあてはまりそうです。 これとは別の話ですが、毎日の花粉観測時刻は品川では午前0時ですが他の観測地点では午前9時になっていますので,明け方に花粉飛散するとその日の観測値が異なります。

5835.4 3511.4 6661.8 5971.7 6864.4 18596.3 15706.2 9938.5 12696.5 10582.4 7802.1 8534.4
千代田 葛飾 杉並 大田 青梅 八王子 多摩 町田 立川 府中 小平

(4月5日) 4月4日(月)は正午頃から飛散が始まり、午後6時に最大の飛散が自動計測で観測されました。品川では スギ302.5個/cm2/日,ヒノキ46.3個/cm2/日,その他51.9個/cm2/日とスギの大量飛散、ヒノキの今年最高の飛散を観測しました。 本日は深夜から朝まである程度の飛散が続いており、これから3日間は続くと予報されている気温上昇とともに大量飛散が危ぶまれます。

(4月4日) 品川では4月2日(土)にスギ67.0個/cm2/日,ヒノキ28.1個/cm2/日,その他47.2個/cm2/日、4月3日(日)にはスギ122.8個/cm2/日,ヒノキ34.0個/cm2/日,その他90.4個/cm2/日観測されました。 今朝は雨で花粉飛散が収まっていますが、その後雨上がりで気温が上昇する際に花粉の開花がすすむ可能性があるでしょう。 今週はサクラの見頃になるようですが、花粉症患者さんはなるべく避けるのが無難と思われます。

(4月2日) 4月1日(金)は品川ではスギ92.0個/cm2/日,ヒノキ24.1個/cm2/日,その他49.7個/cm2/日観測されました。 ヒノキ科花粉の飛散数が増加すると共に、その他様々な花粉が飛散する数が増えています。 これによりダーラム法で集めた花粉を顕微鏡で観測するのも手間がかかるようになりますが、同時に自動計測器でもスギヒノキに似た花粉を数えて多めに表示されてしまうこともあります。 またスギヒノキ花粉症患者さんが、他の花粉でも症状を起こすこともあります。 花粉情報の解釈にはご注意ください。

(4月2日)  毎週の症状とQOLの解析結果毎週ごとの変動(3月31日まで)を見ますと、先々週まで週ごとに悪化していたものが、全体でみると先週は緩和傾向がみられます。 花粉飛散数の増減と症状およびQOLが対応することが確認できました。 さらに受けている治療対策や、医療機関の違いの影響などについても解析を進めたいと思います。

(4月1日) 3月31日(木)は晴れて春らしい天気の割にはあまり花粉飛散数は増えませんでした。 品川では141.3個/cm2/日,ヒノキ13.6個/cm2/日,その他23.1個/cm2/日観測されました。 3月累積花粉観測数はスギ9105.2個/cm2/月、ヒノキ126.9個/cm2/月、その他188.9個/cm2/月となり、シーズン前の予測を超えてしまいました。 これは過去最高に飛散した1995年のスギ4692.8個/cm2/月、ヒノキ366.0個/cm2/月のおよそ2倍にあたります。 また今年3月のスギ+ヒノキの平均飛散数の平均は、297.8個/cm2/日と非常に非常に多くなっています。

(3月31日) 3月30日(水)は前日に引き続いて花粉飛散数が多くなり、重症化が懸念されます。 品川では558.0個/cm2/日,ヒノキ20.1個/cm2/日,その他24.4個/cm2/日観測されました。 本日は気温も上がり、都内のサクラ開花宣言がでそうです。自動計測によると本日の花粉飛散は午前10:30ではまだあまり多くないようですが、今後まだ2週間くらいは大量飛散の可能性がありそうで、注意が必要でしょう。

(3月30日) 3月29日(火)は雨上がりですが、最高気温13.8℃でどんよりと曇った日でした。 品川では954.6個/cm2/日,ヒノキ13.6個/cm2/日,その他18.8個/cm2/日観測されました。 これは今年2番目に多い飛散数と共に、史上2番目でもあります。 あまり多くの花粉が飛散している感じではなかったのですが、大量のスギ花粉飛散がみられ、環境省はなこさんなどのリアルタイムに得られる自動計測情報が有用でした。 これまでの3月中旬までと異なり、気温の高い低いで花粉飛散数を読み取るのが難しくなっているようです。 聖路加の自動計測によると、昨晩から今朝にかけても継続して花粉飛散が続いているようです。

(3月29日)3月28日(月)は雨が続きましたが,品川では81.0個/cm2/日,ヒノキ3.7個/cm2/日,その他8.2個/cm2/日観測されました。 昨日の飛散はほとんどは午前中に飛散したもののようです。 今朝も午前7時頃から飛散数が増えかけています。

(3月29日) 本HPが昨日で300万件の累積アクセスを示しました。 今年は花粉大量飛散であり、昨年末からアクセス数が増え、今年だけで50万件のアクセスをいただきました。 今後もよろしくお願いいたします。 またQOL症状アンケートも先週は700件を超えた回答をいただき、今年の累積は2600件を超えています。 QOLの解析と添付コメントが悩んでいる患者さんにお役に立つと思われますので、これからもよろしくお願いします。

(3月28日) 3月26日(土)は温かな春日和でしたが、品川ではスギ99.7個/cm2/日,ヒノキ1.9個/cm2/日,その他2.5個/cm2/日となりました。 3月27日(日)はサクラの開花も予測されており、品川ではスギ94.8個/cm2/日,ヒノキ2.5個/cm2/日,その他9.0個/cm2/日となりました。 今朝は自動計測によると午前3時頃に飛散数の増加を見ましたが、その後は雨のためか飛散数は午前8時には減少しています。

(3月26日) 3月25日(金)は明け方から夕方まで多くの花粉飛散があり、品川ではスギ762.0個/cm2/日,ヒノキ24.9個/cm2/日,その他14.8個/cm2/日となりました。 スギ花粉は今シーズン4番目に多い飛散数で、ヒノキ科とその他は今年最高の飛散観測数でした。 既に品川では1995年の花粉飛散数を超えて、今年は史上最高の観測数を記録しました。 本日は自動計測によると午前中の飛散数は多くないようですが、今後まだまだ飛散数がのびる勢いがありそうです。

(3月25日) 3月24日(木)は一日中曇り空であり、品川ではスギ51.5個/cm2/日,ヒノキ2.8個/cm2/日,その他8.3個/cm2/日となりました。 先週末に亢進した過敏性が低下してきた方と、そのまま重症の症状が続いている患者さんに分かれるようです。 本日の東京の気象予報は気温が低く晴れですので、花粉飛散予測が難しいのですが、聖路加病院の自動計測では今朝午前2時から午前7時にかけて、今年最高の飛散が見られます。

(3月25日) ヒノキ花粉の飛散が始まっていますが、まだ3月21日の16.7個/cm2/日が今年最高です。 過去には100個/cm2/日飛散した例が1991年,1995年、2000年とありますので、今年も同じように今後飛散数が増加するものと思われます。

(3月24日) 3月23日(水)は久しぶりのまとまった雨が降り、品川ではスギ11.1個/cm2/日,ヒノキ0.6個/cm2/日,その他2.8個/cm2/日となり、16日間続いた「非常に多い」花粉観測は途切れました。 相変わらず外来受診患者さんは多く、昨日は予約外受診が52名(17名が全くの初診)でした。

(3月23日) 3月22日(火)は雨模様であり花粉飛散数が前日より1/10と少なくてすみました。 品川ではスギ83.0個/cm2/日,ヒノキ2.5個/cm2/日,その他6.2個/cm2/日となり、3月7日から続く「非常に多い」観測数が16日続いています。 本日も雨が予測され花粉飛散数は少なめになりそうです。

(3月23日) 昨日は3連休の後でもあり外来受診患者数が激増しています。 聖路加病院耳鼻科では予約なしの受診患者数が62名で、その中で耳鼻科を初めて訪れた方は26名もいらっしゃいました。 これでは外来受診に予約制度を取っていても、十分に機能しませんので、患者さんの満足度が低下しやすくなってしまいます。 花粉症の対策には、医療機関受診も計画的に行うことが望まれます。 今週の週末も天気が良さそうなこと、翌週には桜の花見の季節が巡ってくることなどで、週明けには医療機関の混雑が予測されます。

(3月22日) 3月21日(月)は最高気温16.5℃とあたたかな祭日であり、品川ではスギ913.3個/cm2/日,ヒノキ16.7個/cm2/日,その他8.3個/cm2/日と多くの花粉が飛散しました。 スギ+ヒノキ930.0個/cm2/日は3月18日に次いで今年2番目に多い日ですが、同時に1995年3月28日の914.2個/cm2/日(841.4+72.8)を超えて史上2番目に多い飛散数です。

(3月22日) 先週末は大量のスギ,ヒノキ花粉飛散が見られ、3月18日から3月21日の4日間で、スギ+ヒノキ3523.5個/cm2/4日と、予測数8000個の44%にも達します。 また3月18日の1642.6個/cm2/日は20.5%にあたり、たった一日でシーズンの1/5が飛散した計算になります。 今後ヒノキ花粉飛散数が増加することで、まだまだ花粉症の方の症状が続くと考えられます。花粉飛散数の多い時期に花粉回避を徹底することが有効です。

(3月21日,春分の日) 3月18日(金)は爆発的に花粉が飛散し,品川ではスギ1631.8個/cm2/日,ヒノキ10.8個/cm2/日,その他10.6個/cm2/日,といずれも今年最高数を観測しました。 特にスギ花粉は1995年の記録を大きく上回り,品川での史上最高観測数です。 また少し遅れていたヒノキ科の花粉も飛散開始となりました。 3月19日(土)はスギ646.9個/cm2/日,ヒノキ4.9個/cm2/日,その他6.2個/cm2/日で、3月20日(日)はスギ292.0個/cm2/日,ヒノキ7.1個/cm2/日,その他13.6個/cm2/日と連休中の大量飛散が続いています。 3月20日までの累積はスギ5441.0個/cm2/シーズン,ヒノキ24.0個/cm2/シーズン,その他85.8個/cm2/シーズンです。 本日3月21日(月)も自動計測によると深夜より大量の花粉飛散が見られ、今年のワースト3に入ると思われます(11:50am)。

(3月21日,春分の日) 3月7日より「非常に多い」花粉飛散が14日間続き、特に週末より飛散数が飛躍的に増加いたしました。 そこで症状QOLアンケートの回答が3日間で377件もいただけまして、まことにありがとうございました. 添付コメント9を拝見しますと、これまでになかった症状が出てきたり、使っていた薬が効かなくなったりしているようです。 週明けには医療機関が混雑する可能性が高いと思われます。 幸いに雨が予測されていますので重症症状の軽減化と、亢進した過敏性が低下することが期待されます。

(3月18日 20:30) 自動花粉計測によると、本日は3月9日とほぼ同様の大量花粉飛散数があったようです。 先週の毎週ごとの変動(3月17日までよると,花粉症患者さんのQOLはどんどん低下してきています。 連休中にさらに重症化する可能性が高くなりますので,積極的な花粉回避に努めてください。 また症状に応じて服用量を増減が可能な薬に限っては、服用量を増加させるのがよいでしょう。ただし用法用量を守らなければいけない薬は,増量をさけてください。 次回のHP更新は3月22日(火)を予定しています。

(3月18日) 3月17日(木)は雨が降ったこともあり,午後からは花粉飛散がほとんどなかったようです。 品川ではスギ95.7個/cm2/日、ヒノキ0個、その他2.5個/cm2/日でした。 昨日までの累積花粉観測数はスギ2870.3個/cm2/シーズン、ヒノキ1.2個/cm2/シーズン、その他55.4個/cm2/シーズンでした。 聖路加病院の自動計測でみると、今朝6時くらいから大量の花粉飛散が見られます。 ダーラム式観測に変換して朝8時には50個/cm2/時程度の飛散がありそうですので,厳重な注意が必要です。

(3月18日) 今後どのくらいスギ+ヒノキ花粉が飛散するか知りたいと思っている患者さんは多いと思われます。 過去17年の品川での観測をまとめますと,その年の50%のスギ+ヒノキ花粉が飛散するのが平均3月16日(3月4日から3月25日まで)ですが、大量飛散年に限れば3月20日でした。 今年は大量飛散年ですが気象条件が不順なために、1週位飛散パターンが遅れ気味のようですので、50%終了の折り返しはあと1週位に先になりそうです。 

(3月17日) 3月16日(水)は最高気温が17.2℃と上昇した割には花粉飛散数が増えず、品川でスギ157.7個/cm2/日、ヒノキ0個、その他3.4個/cm2/日でした。 本日は雨の予報が出ていますが、雨上がりには花粉飛散数が増加することが多く見られますのでご注意ください。

(3月16日) 3月15日(火)は最高気温が10.6℃低く、品川ではスギ169.1個/cm2/日、ヒノキ0個、その他2.5個/cm2/日でした。 本日より最高気温16℃を超える日が続く天気予報が出ています。 寒い日でも花粉飛散が多く見られたので、暖かになると飛散数が激増する可能性があります。 自動計測では深夜2:30を中心に多くの花粉飛散が観測されています。 週末の連休の計画にご注意していただくと共に、週明けの医療機関の混雑・混乱が起こりそうです。

(3月16日) 毎週の症状・QOLアンケートでの添付コメント8では対策が十分に働いて軽症の方と、薬の効かない状態にまで陥っている患者さんがそれぞれ多くいらっしゃるようです。 特に今年は目の症状が強いのが特徴ですが、これは気温が低く湿度が低いのが原因かもしれません。 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の点眼薬では収まらない患者さんには、眼科受診を勧めています。 

(3月15日) 3月14日(月)は夕方雪もちらついていたのですが、自動計測器によるとスギ花粉もほぼ同時に飛散にしていたようです。 品川では3月14日はスギ133.6個/cm2/日、ヒノキ0個、その他2.5個/cm2/日でした。 これで3月7日(月)以来8日連続で50個/cm2/日以上の「非常に多い」花粉飛散が観測されました。 飛散予報に関しては「非常に多い」は飛散数に大きな幅があるので、「少ない」「やや多い」「多い」の予報の方が役に立つようです。

(3月14日) 3月12日(土)は東京では気温が上がり午後1時頃から花粉飛散数が増加しました。 品川の観測ではスギ333.6個/cm2/日、ヒノキ0個、その他4.9個/cm2/日でした。 3月13日(日)は最高気温14.3℃ですが、夕方に少量の雪もちらつきましてスギ304.6個/cm2/日、ヒノキ0.6個/cm2/日、その他3.4個/cm2/日でした。 今週半ばから気温が上昇していくことが予測され、花粉の大量飛散が懸念されますのでご注意ください。

(3月13日) 毎週の症状・QOLアンケートにご回答いただき、誠に有り難うございます。 おかげさまで3月12日までで1206件の回答をいただき、花粉の飛散数増加と共に症状の悪化やQOLの低下が確認されました(3月4日から3月10日の解析)毎週ごとの変動 3月10日まで)。 今後対策方法のちがいによる花粉症の重症度や、どの症状の悪化とどのQOLの低下などの関連を調査していきたいと思います。今後さらに花粉飛散数の増加と共に、悪化する方とそれほど悪くならない方の差が出ていくと思いますので、よろしくご回答をお願いいたします。

(3月12日) 3月11日(金)は品川でスギ93.5個/cm2/日、ヒノキ0個、その他4.3個/cm2/日で、自動計測から見てほとんどが深夜から午前までに飛散したものと思われます。 昨日は花粉大飛散のあとの恵みの雨が降り、花粉症患者さんは症状が軽くなり、眼や鼻の過敏性亢進が収まり、心も身体も休まったと思われます。 さらに空気の湿度が高まったために、眼鼻のどの粘膜や皮膚の乾燥が和らいだと思います。 ただし「雨の翌日花粉が倍飛散する」こともあり、本日も要注意と思われます。 少なくとも3月の後半までは気温が高いと、花粉飛散数が増加する傾向がみられます。 本日午後1:30より聖路加自動計測が大量花粉を観測しています。 環境省はなこさんからみてもさらに増加する可能性が高いでしょう。

(3月12日) 品川でのこれまでの観測では、3月11日まで累積でスギ1676.0個/cm2/シーズン、ヒノキ0.6個/cm2/シーズン、そのほか36.2個/cm2/シーズンです。 スギ+ヒノキ花粉の予定飛散数が8000個/cm2/シーズンとすれば、おおよそ21%が飛散したにすぎません。 これまでの17年間の品川で観測によると、50%の花粉が飛散したのは3月4日から3月25日とばらついています。 17年の平均では3月16日ですが、大量飛散年に限ると3月20日でした。 今年は大量飛散年ですが気象条件により飛散状況が遅れ気味なので、50%が飛び終わるのは、春分の日以降の3月第3週目位になるでしょう。

(3月11日) 3月10日(木)は最高気温が13.1℃と前日より低下し、品川ではスギ252.5個/cm2/日、ヒノキ0個、その他0個と観測されました。 自動計測によると一日中飛散が観測され、今朝6時位から8時半にかけては飛散数がほとんどなくなっているようです。

(3月11日) 一昨日の大量飛散により症状が強くなった患者さんが多く、昨日の聖路加病院耳鼻科では予約外受診者が50名出、過去に耳鼻科受診していない方は27名にも登りました。 幸い花粉症症状は重症化したものの、翌日には改善傾向を示しています。まだ過敏性亢進を獲得して重症の症状が持続する方はあまり多くないようですので、努めて症状を軽症に抑える努力が望まれるでしょう。 ただしQOLアンケートは今週346件もいただきましたが、その添付コメントの今週の分では、かなり重症化してQOLが低下している方も多いようです。

(3月10日) 3月9日(水)は最高気温が19.3℃と暑い日となり、品川でのスギ花粉は796.6個/cm2/日と10年ぶりに700個を超えました。 今シーズンのスギ花粉の累積数は1330個/cm2/シーズンです。 またヒノキが0.6個/cm2/日と今年初めて観測され、その他の花粉も3.7個/cm2/日でした。 今後まとまった雨の日以外では花粉飛散が多くなりそうなので、努めて外出を避けるような注意が必要です。 また医療機関を訪れる際には、時間的なゆとりをもって受診された方が良いでしょう。

(3月9日) NPO花粉情報協会から注意予報がでていたように3月8日(火)は最高気温16.0℃の気温上昇と共に、品川ではスギ花粉が298.8個/cm2/日、その他が2.5個/cm2/日観測され、今年最高の記録更新中です。 自動計測によると午後1時頃から飛散数が増加し、深夜も続き今朝7時が最高の値を示しています。 今週はまだまだ気温の高い晴れる日が続くようなので、花粉飛散数が増加すると考えられます。

(3月8日) 花粉飛散の多い特異日となっている3月7日(月)は気温上昇のため、品川でスギ77.5個/cm2/日、その他0.9個/cm2/日とスギ花粉飛散数が今年最高となりました。 聖路加の自動計測では昨日は一日中ほとんど途切れずに飛散がみられたようで、深夜から本日午前2時くらいにも大きな飛散数を観測していますす。 本日の最高気温も16℃を予測され、スギ花粉飛散数が昨日よりもさらに増加する可能性があります。

(3月7日) 3月4日(金)は品川でいずれの花粉も観測されず、3月5日(土)はスギ13.3個/cm2/日、その他0個/cm2/日で、3月6日(日)はスギ14.8個/cm2/日、その他0個/cm2/日でした。 今週は気温が上昇して、本日から花粉飛散が増えそうですので、ご注意ください。 

(3月4日) 3月3日(木)穏やかな天候で最高気温は10.2℃でしたが、品川ではスギ27.2個/cm2/日、その他1.2個/日観測されました。 自動計測でも11:30から18:00位に飛散した様子が見て取れます。 今年の特徴としては、低い気温の割にはスギ花粉飛散数が多くなっているようです。 週末はあまり飛散しないと思われますが、週明けから要注意だと思われます。

(3月3日、耳の日) 3月2日(水)は品川でスギ12.3個/cm2/日、その他0個/日観測されました。 九州の各地では50個/日の飛散が観測されており、気温上昇があれば都内でも飛散数が増加すると思われます。 今晩から雪が予測されていますので、スギ林に降り積もる雪の溶け具合が、来週初め気温が上昇する際の飛散数に影響を及ぼすでしょう。

(3月2日) 今年の花粉飛散が遅れている理由としては2つ考えられています。 一つは昨年11月の気温が高かったためにスギの花芽の休眠が遅れ、そのために休眠から覚めるのが遅れたことです。 もう一つの理由は今年の2月の気温が予測に反して低かったことです(グラフ)。 今年2月の毎日の最高気温の平均は9.9℃(累計278.0℃/28日)であり、昨年の平均気温12.9℃〔累計373.7℃/29日)を3℃も下回っています。 ちなみに1月の平均気温は今年10.0℃〔累計310.6℃/31日)と昨年10.1℃(累計312.0℃/31日)で大きな違いはありませんでした。 気象庁はサクラの開花予報を出したようですが、やはり例年より遅れて東京では3月30日位の見込みのようです(3/2朝日)。 いずれにしてもスギ花粉症患者さんは、サクラのお花見は要注意です。

(3月2日) 3月1日(月)も最高気温9.3℃とあがらず、品川ではスギ3.4個/cm2/日、その他0.3個/cm2/日と少ない観測数でした。 東京の天気予報では今週末には雪も予報されていますが、週明けから気温が上昇し3月8日(火)には最高気温17℃まであがるかも知れません。

(3月1日) 2月28日(月)の品川での観測ではスギ花粉が4.3個/cm2/日、その他の花粉が0.9個/cm2/日観測されました。 2月の累積花粉観測数はスギ78.8個/cm2/月、ヒノキ0個/cm2/月、その他16.4個/cm2/月となりました。 2月としては最近10年で最も少ない観測数となり、昨年の116.2個/cm2/月をも下回っています。 過去の2月の最高観測数は平成14年のスギ1391.4個/cm2/月+ヒノキ1.5個/cm2/月でした。

 (3月1日) 花粉飛散数は少ないものの、昨日の聖路加病院耳鼻科では予約外受診が41名、過去に受診歴のない方が26名と外来診療が混雑してきています。 今後飛散数の増加と共に、多くの医療機関で耳鼻科外来の混乱が予測されます。 このHPのアクセス数は2月に12万3000件/月と昨年より2万3500件多くなっています。 元日からの累積数は21万6000件/2ヶ月と、花粉症患者さんの情報入手がすすんでいるようです。

(3月1日) 毎週のQOLアンケートも今週95件いただきました。 添付コメントでは症状の悪化した方と、まだ症状の出ていない方がいらっしゃいます。 2月17日から24日のQOLの毎週ごとの変動では症状の軽度な悪化と、QOLの低下が認められます。 今後さらに重症化が危ぶまれますので、十分な注意が必要でしょう。

(2月28日) 2月の気温が上がらないためもあり、スギ花粉飛散開始が遅れ、また飛散数が予測より下回っているようです。 ただし予測された総飛散数が大きく減少することは考えにくく、気温の上昇と共に大量飛散が見込まれます。どの程度飛散するかを過去の品川の観測から、推測いたしました。 それによると3月上旬、中旬、下旬、4月上旬に500個/cm2/日程度の飛散数が見込まれますので、十分な配慮を続けることが勧められます。(2005年の傾向と対策

(2月28日) 気温が上がりませんが、その割にはスギ花粉の飛散がみられています。 品川ではスギ花粉が2月25日(金)に30.2個/cm2/日、26日(土)は4.6個/cm2/日、27日(日)に1.5個/cm2/日観測されました。 その他の花粉は25日に0.3個/cm2/日で、26日、27日は観測されていません。 気温上昇と共に飛散数が激増すると思われますので、気象条件のご注意ください。

(2月25日) 2月24日(木)は気温がまた低下して、品川でのスギ花粉は5.2個/cm2/日、その他の花粉は0.6個/と減少しました。 本日は雨が予報されており、花粉飛散数は少なくなりそうです。 花粉症シーズンにも週に一度くらい雨が降ると、症状が軽減すると共に、加湿機能が働いたり、亢進した過敏性が戻りやすくなるので重症化が防止されます。 シーズン中は総花粉数だけでなく、気象条件も症状の重症度に影響するようです。 杉林に降った降雪は都内より溶けるのに時間がかかり、開花が遅れる可能瀬があるでしょう。

(2月24日) 2月23日(水)は例年より遅れて春一番が吹き荒れ、最高気温も19.4℃と4月の陽気でした。 品川ではスギ花粉が26.3個/cm2/日、その他の花粉も3.7個/cm2/日と飛散数が増加しました。 聖路加病院の自動計測器でも午前10時から午後3時位まで花粉飛散のピークを認めました。 

(2月24日) 今年の品川ではスギ花粉飛散開始日が2月22日となり、例年よりおよそ8日遅れました。 この日までの元日からの最高気温の累積は515.9℃と、少量飛散年並の累積温度です。 今後来年以降も飛散開始日の予測が難しくなると思われます。 東京都の飛散開始日の予測、飛散開始後すぐに本格飛散になるとの予測、いずれもほぼ適中しているようです。

(2月23日) 2月22日(火)は最高気温10.1℃にも関わらず品川ではスギ花粉が4.0個/cm2/日、その他の花粉が0.6個/cm2/日観測されました。 東京都の観測でも青梅、町田で飛散開始を確認したと発表したようです。 本日1個/cm2/日以上飛散すれば、2月22日が品川の飛散開始日となります。 本日の最高気温は15℃と予測されていますので、風向き次第では多くの都内での飛散が見込まれるでしょう。

(2月22日) 2月21日(月)は最高気温9.4℃でしたが、品川でスギ花粉が0.9個/cm2/日、その他の花粉も0.9個/cm2/日間痾即されました。 今年の春は予測されていた暖冬とは反して、元日からの毎日の最高気温の累積が2月19日までで38.9℃も低い年となっています。 明後日には気温の上昇が予測され、春一番が吹く可能性もあるようです。 気象条件に注意して飛散状況をご確認ください。

(2月21日) 品川では2月19日(土)はいずれの花粉も観測されず、2月20日(日)はスギ花粉0.3個/cm2/日、その他の花粉0.3個/cm2/日でした。 QOLアンケートの回答有り難うございます。 添付コメント5に書かれている患者さんのご意見は、必ずしも当HPの考えとは異なることをご理解して参考にしてください。

(2月19日) 気温が上がらず2月18日(金)、19日(土)とも品川でスギ花粉は観測されませんでしたが、19日(土)その他の花粉が0.3個/cm2/日観測されました。 2月17日には九州で気温が上がり、キッセイのHPによると佐賀で8.8個/cm2/日、福岡5.5個/cm2/日、熊本3.0個/cm2/日、長崎で40.0個/cm2/日のスギ花粉が飛散したようです。 

(2月19日) 花粉症患者の受診者が相変わらず多いのですが、同時にインフルエンザと診断される患者さんも多く見られます。 院内の受付窓口でもマスク着用して、対応している者が多いようです。 インフルエンザキットの普及により感染陽性者は自宅待機を余儀なくされるので、仕方ないと思われます。 

(2月17日) 品川でスギ花粉は2月15日(月)には0.6個/cm2/日、2月16日(火)には0個で、その他の花粉も両日とも観測されていません。 本日の予測では、東京の最高気温は15℃、九州では鹿児島の18℃と気温が上昇してスギ花粉飛散もみられそうです。 ただし明日、明後日は天気が崩れ雨の予報もでています。 週明けからスギ花粉飛散シーズンが始まりそうです。

(2月15日) まだ寒い日が続き2月14日(月)も品川でスギ花粉は観測されず、その他の花粉が0.6個/cm2日でした。 「首相も患者、花粉に政府も頭痛 官邸主導で策練るが。。。」と国では花粉症に対する長期的な対策を検討中で、閣議でも取り上げられているようです(2/12朝日)。  とりあえず患者さんに取って今年の対策には、これまでの花粉回避と薬物療法を重点的に行うことが必要でしょう。 神奈川県も2月10日には、「花粉症に対する緊急アピール」を発表しているようです。 慈恵医大耳鼻科の花粉症のHPのアクセスは累計で15万件を越えており、関心の高さが窺われます。

(2月15日) 毎週のQOLアンケート回答有り難うございます。 今週も94件のアンケート回答をいただきました。 2月10日までの症状とQOLをみると、3週前から大きな変化がみられませんでした。 これから花粉飛散開始と共に、症状の悪化とQOLの低下が危ぶまれますのでご注意ください。 添付コメントも多くいただき、花粉症患者さんの状態やお考えがわかり、他の患者さんの参考にもなると思います。 ご質問も多く書き込まれますが、それぞれ生活環境などが大きく異なるので一人一人お答えする時間的なゆとりがありません。 多くの方が疑問に思っていることがまとまれば、この新着情報でも取り上げていきたいと思います。

(2月14日) 本日はバレンタインデーでスギ花粉が飛散開始日の平均日ですが、今年はまだ飛散は開始していません。 2月12日(土)、2月13日(日)は品川スギ花粉が観測されませんでしたが、2月13日にその他の花粉が0.3個/cm2/日観測されました。 花粉症の初期療法はまだ間に合うと思いますので、必要のありそうな方は医療機関を訪れて始めるのが良いでしょう。

(2月14日) 3連休のあとで外来の混雑が危ぶまれましたが、外来受診数95名で、その中に予約外受診35名(全くの初診24名)含まれました。 花粉症の患者さんと咽喉頭炎の患者さんが目に付きます。 花粉飛散開始と共に各地の耳鼻咽喉科の外来が混雑することが確実ですので、必要のある方は早めの受診が良いでしょう。 QOLアンケート回答者54名の添付コメント#4では、それぞれの患者さんの対策苦労が窺われます。

(2月12日) 2月11日(金)は品川でスギ花粉は観測されず、その他の花粉が0.9個/cm2/日観測されました。 昨日までの東京での累積最高気温が411.3℃となり、飛散開始も近いと思われますので気象情報に注意して対応してください。特に気温の上昇と共に、飛散開始が起こるものと考えてよいでしょう。

(2月12日) 昨日のNPO花粉情報協会の講演会は参加者が少な目でしたが盛会であり、質疑応答が活発に行われました。 村山理事は飛散開始の質問に対して、累積が400℃を超えると気温の上昇で飛散開始日が始まる可能性があるが、目安としては450℃が適当であろうと回答しました。 さらに週末は気温が上がらないが、来週中頃に春一番が吹く可能性があり、その場合はスギ花粉飛散につながる可能性が高いと予測しました。 さまざまな所で飛散開始日の予測が出て患者さんは混乱しているようですが、現在の所1月20日の東京都福祉保健局での予測に大きな変更はないとのことです。

(2月11日) 2月10日(木)は品川でスギ0.3個/cm2/日、その他4.6個/cm2/日が観測されました。 その他の花粉では半数がハンノキ花粉で船橋でも観測され、これが飛散することでスギ花粉飛散開始の目安になっています。 日本アレルギー協会で花粉症ワールド2005が開かれました。

(2月11日) 例年にないような昨年夏と秋の異常気象、例年にないような昨年秋のスギ花粉飛散、これまでにないような国の花粉症に対する取り組みが行われています。 今シーズンの花粉飛散、患者さん動向、医療機関動向など予測が難しいのは、これまでの経験があまり生きないためでしょうか。 「花粉症:政府が関係省庁と連絡会議 対応姿勢をアピール」と報道され、「政府は9日、首相官邸で、花粉症対策の関係省庁から審議官級担当者を集めた連絡会議を初めて開いた。今春はスギ・ヒノキ花粉の飛散が過去最大級と予想されるため、政府をあげて花粉症防止に取り組む姿勢をアピールするのが狙い。 90年から開いてきた課長級の連絡会議を格上げしたもの」とのことです。(毎日2/11)

(2月10日) 最高気温が2月8日(火)は5.9℃気温が低く、2月9日(水)10.8℃と高かったのですが、いずれもスギ、ヒノキ、その他の花粉は観測されませんでした。 2月9日までの元日からの累積先高気温は394.9℃となり、飛散開始が近づいています。 明日2月11日はNPO花粉情報協会の講演会が開かれます。

(2月8日) 2月7日も気温が上がらず、品川でスギ0個/日、その他0.6個/cm2/日でした。 東京の天気予報ではあと1週間ほどは気温が上がらないので、飛散開始はそのあとになりそうです。 患者さんの受診数は多く、聖路加病院耳鼻科では2月7日(月)に予約外の受診患者数が41名で、20名は以前に当科を受診していない全くの初診患者さんでした。 来週は週末の3連休のあとなので、さらに外来の混雑が予想されます。 時間と気持ちのゆとりをもって受診されるのが良いでしょう。

(2月8日) サーバーダウンのためにQOLアンケート調査が日曜日には開けませんでしたが、なんとか復旧いたしましたので、よろしくお願いいたします。 添付コメントによると、まだまだ症状は軽いものの準備は着々とすすんでいるようです。 .QOLの解析を週ごとに比較しましたところ、前の週より少し低下傾向にありそうです。

(2月7日) 2月4日(金)かr2月6日(日)でスギ花粉は品川では観測されていません。 ただしその他の花粉は2月5日に0.6個/cm2/日、2月6日に0.3個/cm2/日観測されています。 いずれにしても2週以内にスギ花粉飛散開始日が来るでしょうから、第二世代抗ヒスタミンなどの内服による初期療法は開始したほうが良いでしょう。

(2月4日) 今年は花粉症に関する情報が大量にあり、患者さんはそれらの情報選択に迷う場合があるでしょう。 国の情報は今後の花粉症対策につながるので、重要な情報と考えられます。 環境省花粉情報サイト厚生労働省花粉症特集平成17年花粉症緊急対策リウマチ・アレルギー情報林野庁スギ・ヒノキ花粉に関する情報などがあります。 本日は関係省庁の局長級や専門家を集めた花粉症対策研究検討会が4日午後、内閣府で開かれたようです(徳島)。

(2月4日) 2月2日(火)の品川でのスギ花粉は0.6個/cm2/日出、その他の花粉は0個/日です。2月3日(水)はスギ0個/cm2/日、その他0.9個/cm2/日です。 スギ花粉飛散は開始していませんが、アンケート調査では多くの患者さんが薬の服用など対処を開始しているようです。 日本アレルギー協会ではアレルギー週間に合わせて各地で、患者さん向けの講演会を企画しています。

(2月4日) NHKやテレビ東京で取り上げられたこともあり、舌下(経口)減感作に関する問い合わせがあります。 これは研究中の治療法であり、どこの医療機関で受けられるものではありません。 また今年の春の対策には間に合いませんし、現在臨床試験の受付も停止しているようです。 この治療法は厚生労働省の研究班によって行われ、報告書がでています。 来年以降の対策として考えたい方は、花粉症の時期が終わった5月以降に相談するのが良いでしょう。 実施計画を公開している施設もありまうs。

(2月2日) 2月1日(月)の品川での花粉は観測されていません。 NPO花粉情報協会2005年の全国飛散予測を更新しました。 これは昨年11月に出されたものと飛散予測数が変更されており、東京では2000個/cm2ほど予測数が増加しています。 またこの情報は環境省のHPにも掲載されていますので、公の情報の一つともいえるかもしれません。 

(2月2日) 本日、日本気象協会は今年春の花粉飛散予測を2月10日頃と発表しました。 これは東京都の飛散開始予測2月19日-20日より1週以上も早い予測となっています。 局地的に花粉飛散開始になることと、地域全体で飛散開始になる違いかもしれません。

(2月1日) 品川での観測では1月29日(土)にスギ0.3個/cm2/日、その他0.3個/cm2/日、1月30日(日)にスギ1.5個/cm2/日、その他1.2個/cm2/日、1月31日(月)スギ0個、その他0.3個/cm2/日と、少量ですが4日連続スギ花粉が観測されており、例年とは異なった飛散状況です。 1月の累計はスギ7.3個/cm2/月、ヒノキ0個/cm2/月、その他6.9個/cm2/月となりました。

(2月1日) 1月21日から27日までの191件のアンケート調査を首都圏161名と、その他の地域30名で比較いたしました。  首都圏よりもその他の地域での症状が強いようですが、回答者数によるのかも知れません。

(2月1日) 今年は花粉大量飛散との予測があるためか、例年より花粉症対策の出版物が目立ちます。 特に耳鼻咽喉科医など第一線で患者さんに接する医師が書いた書籍が5冊あり、内容が充実しているようです。 順天堂のやさしい医学 花粉症集英社気になる花粉症知っておきたい花粉症の予防と治療名医のわかりやすい花粉症・アレルギー性鼻炎小学館文庫 花粉症の長期戦略と短期療法


(1月29日) 品川での観測で1月27日(木)と28日(金)はスギ花粉がそれぞれ0.3個/cm2/日、その他の花粉が0.9個/cm2/日、0.3個/cm2/日観測されました。 1月27日までの元日からの最高気温累積は269.3℃に達しており、昨年とほぼ同様です。 毎週の症状・QOLアンケートは206件に達しました。 今週もよろしくご協力お願いいたします。

(1月27日) 品川での観測では1月25日、26日ともスギ花粉は観測されていません。 その他の花粉は1.2個/cm2/日、0.3個/cm2/日と観測されました。 スギ花粉飛散開始に強い影響のある2月の天気予報は、1月25日の気象庁の発表では気温が平年並みでした。 予報に反して暖冬傾向が出てくれば、飛散開始日も早まると思われます。

(1月27日) 毎週の症状・QOLの1月22日から24日の回答を解析しました。 回答者は109名で、首都圏からの回答が9割程度であり、男女比はほぼ同数、30才代の回答者が多い傾向でした。 耳鼻科にかかっている方はほぼ4割で、眼科が1−2割でした。 まだまだ症状は軽くQOLも保たれているようですが、少し苦労されている方もいるようです。 今後、症状が悪化するに従い、花粉症対策の徹底が望まれます。

(1月25日) 品川では1月24日(月)スギ。ヒノキは0個で、その他は0.3個/cm2/日でした。 「スギ花粉大量飛散で外出控え GDP0.6ポイント下げる可能性」が第一生命経済研究所から指摘され(1/25産経)、「暖冬で個人消費が0.35%下げる」との内閣府調査も報道されました(1/25朝日)。 気象の経済に対する影響も多く、花粉予測情報も重要性が増えつつあるようです。

(1月24日) おかげさまで1月22日より始めたQOLのアンケートに、すでに105名の回答をいただきました。 多くの回答があるので解析はまだできませんが、添付していただいたご意見、コメントをご紹介したいと思います。 多くのご意見が真摯に花粉症の対策に当てられており、他の花粉症患者さんにとってご参考になると思います。

(1月24日) 品川では1月22日(土)スギは0.3個/cm2/日、その他は0.3個/cm2/日で、夕方雪のバラついた1月23日(日)はいずれの花粉も観測されませんでした。 昨日第46回関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会(代表遠藤朝彦)が開かれ、スギ花粉症に関する講演が行われました。 例年のように片桐仁一先生、佐橋紀男先生、村山貢司先生が今年の飛散予測を行い、いずれの調査でも大量飛散が推測されています。 東京での飛散開始日は2月20日程度と昨年同様に遅くなると予測されました。 今後2月の天気予報が気象庁から1月25日に提供されるので、その予想次第で飛散開始が早まる可能性もありそうです。

(1月22日)new 毎週の症状・QOLアンケートを始めますので、よろしくお願いいたします。 毎年ご回答ありがとうございました。 昨年と一昨年の調査をまとめてみますが、花粉飛散開始日前でも2−3割の方が中等度の鼻汁症状を示しているようです。 ことしからは花粉症のQOL(Quolity of LIfe) で花粉症患者さんの生活の質が低下していないかどうかを、全国的に共通に使われているフォーマットで行います。 毎日ご回答いただく必要はなく、週の前半(日、月、火)に毎週一度お答え頂けると幸いです。 結果はなるべく早く解析してHPで掲載していきたいと思います。 アンケート同様にご意見やコメントを書き添えていただけますと、他の患者さんの参考や励ましになると思います。

(1月22日) 1月20日に環境省の全国花粉飛散予測が新しく修正され、昨年暮れの予想より飛散数が増加する傾向を示しています。 これは昨年の予測が主に夏の気象条件から判断したのですが、新たにスギ林の花芽の付き具合をフィールドワークで加えた結果です。 今年の東京は8227個/cm2/シーズンで、これは昨年の479個/cm2/シーズンや、10年平均の3536個/cm2/シーズンを大きく上回っています。 また厚生労働省も花粉症対策に向けた情報を提供しています。

(1月22日) 1月19日(金)は品川でスギとヒノキは0個、その他の花粉が0.6個/cm2/日でした。 現在花粉飛散数は少ないものの、新聞やテレビなどで大々的に今シーズンの大量花粉飛散を報道しています。 そのためか年が明けてから聖路加病院耳鼻科を訪れる花粉症患者さんが多く、例年より3週ほど早い出足のようです。 私たちの外来は混雑して苦労していますが、花粉飛散期に患者さんが殺到していただくよりお、さまざまな時期にばらける方が良いと思っています。

(1月21日)  昨日東京都花粉症対策委員会で今年春の花粉飛散予測が報告されました。それに依ると飛散総数は非常に多く、昨年の最大で30倍を超える予測も出されています。 またスギ花粉飛散開始日は昨年同様の2月19-20日頃と予測されました。 昨年11月の記録的な暖かさと、今年1月の予測を下回った気温低下で、飛散開始日が例年より遅くなるようです。 今後2月3月の気象予測に注意して、飛散花粉数を確認してください。

(1月21日)  品川での観測では1月19日(水)、20日(木)はスギ、ヒノキ、その他の花粉は観測されていません。 これまでの品川での1月累積花粉観測数は、スギ4.6個/cm2/20日、ヒノキ0個、その他1.2個/cm2/20日となります。

(1月19日)  少し暖かい日が続き品川ではスギ花粉が1月17日(月)には0.3個/cm2/日、1月18日(火)には0.6個/cm2/日観察されました。 ヒノキ、その他の花粉は観測されていません。 九州の方ではスギ花粉飛散開始日がすでにきているような情報も見られます。

(1月17日)  雪までは降りませんでしたが寒い日が続き、1月12日(水)から1月16日(日)まで品川でスギ、ヒノキ、その他の花粉は観測されていません。  16日までの元日からの最高気温の累積は161.2℃となりました。 1月20日(木)に平成16年度第2回東京都花粉症対策委員会が開かれ、今年の飛散予測の最新情報が提供される予定です。

(1月13日)  寒い日が続いており、また空気の乾燥が進んでいるので、眼の乾き、くしゃみや鼻水が出る患者さんが増えています。 1月11日(火)は最高気温が11.2℃と低かったのですが、品川ではスギが1.5個/cm2/日観察されました。 1月12日(水)はスギを含めていずれの花粉も観測されていません。 昨年秋から少しずつでもスギ花粉と接触することで過敏性が高まり、発症が早まる可能性もあるでしょう。

(1月13日)  このHPも9年続き、花粉症関連のさまざまな情報を提供して来ると共に、花粉症患者さんからさまざまのことを教えていただきました。 この度FAQの内容を膨らまして、患者さん向けの花粉症とアレルギー性鼻炎の本を出版しました。 ご興味がある方は一度手にとってご参考にしてください。

(1月11日)  1月6日(木)以降は最高気温も10度以下の日が続き、品川では1月10日(月)まで毎日スギ、ヒノキ、その他が0個/cm2/日が続いています。 最高気温が15度を超えるような場合はスギ花粉が飛散することもあると思われるので、注意してください。早めに薬を手元の確保して、いつからでも服用できるように準備するのが良いでしょう。

(1月6日)  1月5日(水)は最高気温が8.1度と低く、品川でのスギ花粉は0個/日となり飛散開始日には至りませんでした。 ヒノキも0個/日、その他の花粉は0.3個/cm2/日でした。 これまでの記録ではスギ花粉飛散開始日が最も早いのは昭和63年の1月28日で、その後2月8日、2月20日、2月21日、2月12日、2月6日、2月28日、2月15日、2月12日、2月11日、2月14日、2月16日、2月11日、2月20日、2月7日、2月12日、2月20日と続いています。 平均は2月14日ですが、大量飛散年は平均2月10日と早まっています。 1995年からの品川の観測で、1月としてスギ花粉飛散数が最も多かったのは2002年の3.7個/cm2/月ですが、今年はそれを上回りそうです。

(1月5日)  品川ではスギ花粉が元日(土)、1月2日(日)は0個でしたが、1月3日(月)は0.3個/cm2/日初観測日となり、1月4日(火)は東京の最高気温が18.5度もあり1.9個/cm2/日も観測されました。 ヒノキは0個ですが、その他の花粉は1月3日に0.6個/cm2/日、1月4日は0.3個/cm2/日でした。 飛散開始日がかなり早まる可能性があり、今後気温の上昇には注意が必要です。

(1月5日) 各地で花粉症に関する一般向けの講演会やTV番組が企画されているようです。 2月11日NPO花粉情報協会1月19日気象業務センター、2月19日日本アレルギー協会、1月28日からだ元気科などがあります。

(2005年1月4日)  1997年に初めてから、9年目に入った花粉症HPです。 今年も花粉症対策に生かせる情報を提供したいと思いますのでよろしくお願いします。 昨年春は記録的にスギ・ヒノキ花粉飛散が少なかったのですが、秋にはこれまでになかったほどにスギ花粉が全国的に飛散しました。 秋のスギ花粉飛散数と、翌春のスギ花粉飛散数はこれまでに相関を示しているので、2005年春はスギ・ヒノキ花粉の大量飛散が予測されます。

(2005年1月4日)  品川での観測ではスギ花粉が12月20日(月)から12月26日(日)に1.2個/cm2/週、12月27日(月)から31日(金)に0.6個/cm2/4日観測されました。 品川での12月の累計はスギ花粉が8.3個/cm2/月、ヒノキが0個、そのhかが2.8個/cm2/月となりました。 NPO花粉情報協会によると、昨年10月と11月のスギ花粉飛散数は福岡で19個/cm2/2月、大阪で19.4個/cm2/2月、船橋で33.7個/cm2/2月、栃木で22.9個/cm2/2月でした。 2005年のスギ花粉の初観測日も、各地で元日早々にみられるかも知れません。

(2005年1月4日)  花粉症対策にはさまざまな方法があり、それらを組み合わせることが必要です。 一番手軽で効果的なのは「花粉症の初期療法」と呼ばれる方法で、軽症以外の患者さんすべてに勧められる治療法です。 早めに予防的に働く薬を服用することで、発症日を送らせることと、飛散最盛期の症状を軽く治める2つの効果が期待できます。 初期療法には第2世代抗ヒスタミン薬、遊離抑制薬、抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサン薬、サイトカイン調整薬などの内服薬や、第2世代抗ヒスタミン薬、遊離抑制薬の点鼻薬と点眼薬、局所ステロイド薬の点鼻薬などが用いられます。 これらを入手するためには医療機関による処方箋が必要となります。 スギ花粉飛散開始日の予測は難しいのですが、暖冬のために平年より早まる可能性が高いと思われます。 そこで少なくとも1月下旬までに薬を手に入れておき、何時からでも服用が開始できるように準備しておくことが勧められます。

(2005年1月4日)  インターネット上で多くの花粉症関連の情報が報道されており、これまでより約1月は早く情報が流れているようです。 2月7日講演会12月27日静岡花粉予報12月17日厚生労働省HP12月28日環境省藤沢花粉症エーザイ花粉症日経BP質問と回答12月15日つむらベーリンガー花粉症1月2日読売ウィークリー東京都花粉症一口メモ日経BP花粉飛散参天製薬2004年秋の日本アレルギー学会共同通信、などです。


(12月20日) 12月のスギ花粉飛散も11月より少なくなっているようです。 12月13日(月)から12月19日(日)の品川でのスギ花粉観測数は2.2個/cm2/週、ヒノキ0個、その他0.6個/cm2/週でした。 

(12月14日) 気温も低下してきているためか、秋のスギ花粉飛散もすくなくなっているようです。 12月6日(月)から12月12日(日)の品川でのスギ花粉観測数は1.2個/cm2/週、ヒノキ0個、その他0個でした。 そろそろスギの花芽も冬眠に入ると思われます。

(12月14日) 今年は花粉情報も早めに多くなっています。 わかもと2005年予測高知花粉日記12/2石原農林水産事務次官記者会見2005年シラカンバ花粉飛散予測(石狩)12月9日東奥日報12月8日中日新聞12月6日毎日新聞12月9日毎日新聞愛知12月4日日経関西12月6日富山新聞12月11日NHK12月8日愛知県健康福祉部、などです。

(12月7日) 今年の秋のスギ花粉飛散数が例年より多く、また秋のスギ花粉飛散数と翌春のスギ花粉飛散数の間に相関を認めることから、2005年春のスギ花粉飛散数は多いと思われます。 品川でも試験的に飛散花粉数の観測を行い、12月1日(水)から5日(日)までにスギ花粉3.1個/cm2/5日、ヒノキ0個、その他1.9個/cm2/5日との結果を得ました。 5日(日)は12月としては記録的な暑さで各地で夏日となったところもありますが、品川でのスギ花粉飛散数はあまり伸びていないようです。

(12月7日) 2005年春の花粉飛散予測がNPO花粉情報協会などから出されていますが、私たちは過去の飛散観測数と夏の気象条件を基に予測してみました。 それによると2004年夏の猛暑のためにスギの花芽の成長が良く、品川ではスギ・ヒノキ花粉飛散総数は6000個ー7000個/cm2/シーズンと予測されます(グラフ参照)。 また品川での20年間の観測結果から、大量飛散年はスギ花粉飛散開始日が早く、また本格飛散(20個/cm2/日)に到達する期間が短いのですが、同時にスギ・ヒノキ花粉飛散の終了時期が遅れることを確認しました。 2005年はスギ・ヒノキ花粉の大量飛散が予測され、気象条件にもよりますが飛散開始日や本格的な飛散が早まると共に、飛散終了日が遅れることが予測されます。 早めに出遅れないように花粉症初期療法など対策を立てると共に、必要十分な時期まで対策を継続することが必要でしょう。

(12月4日) 2005年春の花粉飛散予測が出され、「花粉飛散量、最30倍に」と報道されました(12/2読売)。ただしこれは2004年春との比較であり、平年と比較するとおよそ2倍になるものと思われます。 花粉症*ナビ三共のページでも同様に2005年の飛散予測が紹介されています。 青森岩手でも花粉飛散数が増加すると指摘されています。

 神奈川県自然環境保全センターは神奈川県内のスギ雄花着花量調査をまとめ、「この冬のスギ着花は多い」と報告いたしました(11/25毎日)。 スギの着花の程度は双眼鏡で観察し、4ランクにわけて点数化しています。 この点数と翌年春のスギ花粉飛散数は相関しており、2005年度は2000年とほぼ同程度のスギ花粉飛散数が予想されました。 東京都内に飛散するスギ花粉の多くは神奈川県より飛んでくると推測されているので、2005年の都内でのスギ花粉飛散数は多いと推測されます。今後スギ花粉飛散開始時期が早まるかどうかが、花粉症予防上で問題となるでしょう。

(10月19日)  秋の花粉症が週刊朝日(10/1)、読売新聞(10/5)、NHKニュースなどで取り上げられています。また今年から東京都では、秋の花粉観測数を本日より11月末頃まで公開することにいたしました。 観測数をみると、千代田区で9月から0.3個/cm2とあまり多くはありませんが、スギ花粉が観察されているようです。 千葉県船橋市でもスギ花粉が少数(5個/10cm2/日)観測されています。 これらのごく少数のスギ花粉で、実際に症状が起きているかどうかを判断するのは難しいと思われます。 ただしスギ林などに出かけた場合は、もっと多くのスギ花粉を浴びて症状が明らかになることもあるでしょう。 新花粉症なんでも掲示板によると、松山、山口、高知、三重など各地でもスギ花粉の観測がみられているようです。

 その他にNPO花粉情報協会では、来年に向けたスギ・ヒノキの花芽観察が報じられています。