キク科(Compositae, Asteraceae) |
学名 | Bidens L. |
英名 | Tickseed, Beggar's Ticks, Stick-Tight, Bur-Marigold, Pitchforks, Spanish Needles |
和名 | センダングサ属 |
分布 | 全世界の温帯地域、熱帯アメリカ、熱帯アフリカ、オーストラリア |
種数 | およそ200種(文献によっては、230〜240種) |
属名の性別 | 女性 |
属名の由来 | ラテン語の「bis(2)」+「dens(歯)」で、果実に二つの芒(のぎ;棘状の突起物)があることに因む。 |
メモ | 先端に二つの棘があって、服にくっつくタネを着ける植物の仲間と言って、お分かり頂けるでしょうか? タネ(正確には果実)の写真はビデンス・オーレアのページにあります。果実は痩果で、属名の由来とは異なり、芒の数は2個とは限らず、コバノセンダングサのように3〜4個持つ種もあるようです。 一年生、または、多年生で、草本、あるいは、低木です。耐寒性は強い方です。 葉は対生しています。葉縁は羽状か、歯状です。 花は、キク科の特徴である頭状花序を形成し、単生するか、集散花序を形成しています。舌状花は0〜12個で1列に並んでいて、花色は白〜オレンジがかった黄色ですが、まれに赤や紫の物もあるそうです。筒状花は、普通黄色です。総苞片は2列で、外側は葉状、内側は膜状です。
ビデンス属の和名は、「最新園芸大辞典」、「リーダーズ英和辞典」(研究社、1984年)ではタウコギ属、「園芸植物大事典」、「原色牧野植物大図鑑」(牧野富太郎、北隆館、1982年)、「原色日本植物図鑑」(北村四郎、保育社、1957年)ではセンダングサ属となっていましたが、このサイトでは、センダングサ属を採用しました。なお、センダングサと言う名前は、葉の形がセンダン(栴檀;センダン科)に似ていることから付いたそうです。 前述の通り200種以上あるそうですが、それらのうちのいくつかは、以下の通りです。
・キンバイタウコギ(金梅田五加木?;B. aurea (Ait.) Sherff) ・コバノセンダングサ(小葉の栴檀草;B. bipinnata L.) ・センダングサ(栴檀草;B. biternata (Lour.) Merr. et Sherff) ・タイリンセンダングサ(大輪栴檀草;B. bipontina Sherff) ・アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草;B. frondosa L.) ・キクザキセンダングサ(菊咲き栴檀草;B. laevis (L.) B. S. P.;ウィンターコスモス) ・ホソバノセンダングサ(細葉の栴檀草;B. parviflora Willd.) ・コセンダングサ(小栴檀草;B. pilosa L.) ・シロノセンダングサ(白の栴檀草;B. pilosa var. radiata Sch.-Bip.) ・コシロノセンダングサ(小白の栴檀草;B. pilosa var. minor (Blume) Sherff) ・タウコギ(田五加木;B. tripartita L.)
B. aurea、B. ferulifolia、B. laevis など、日本で栽培されているいくつかの種はウィンターコスモスと呼ばれていますが、もともと、「ウィンターコスモス」とはB. laevis に付けられた名前だそうです。なお、「ウィンターコスモス」というのは和製英語らしく、「The New RHS Dictionary of Gardening」には、上記の英名以外は索引にも載っていませんでしたし、「リーダーズ英和辞典」にも載っていませんでした。コスモス属とは痩果の形態が異なり、コスモス属では有嘴であるのに対し、ビデンス属には嘴がないそうです。(2002.12.28.) |
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