タデ科 ソバ属(ファゴピルム属) |
学名 | Fagopyrum esculentum Moench |
英名 | brank, buckwheat, notch-seeded buckwheat |
和名 | ソバ(蕎麦) |
別名 | |
花言葉 | 懐かしい思い出、あなたを救う、他 |
メモ | 属名は、諸説あり、ブナの実に似た実を着けることから、「fagus(ブナノキ:ラテン語)+pyros(コムギ:ギリシア語)」に由来するとか、ギリシア語の「phagein(食べる)」に由来するといわれています。 ソバ属のいくつかの種のうち、栽培種はこのF. esculentumとF. tartaricumであり、F. esculentumは普通種、F. tartaricumはダッタン種と呼ばれているそうです。 普通種の原産地は中央アジアおよび東アジアの北部と考えられています。日本には、7世紀頃に中国か朝鮮から伝来されたと言われています。ソバに関する日本最古の記録は「続日本紀」(727年)ですが、栽培自体は、長野県野尻湖での調査から、およそ1500年ほど前に既に当地で行われていたと推察されています。 ‘高嶺ルビー’は、信州大学教授・氏原暉男氏と長野県タカノ(株)により育成された品種で、景観作物、観賞用・切り花として利用できる、40〜50cmの矮性の晩生品種だそうで、花色はピンクから赤です。
播種から収穫に到るまでの期間が60〜80日と非常に短く、作物の中では最短だそうです。土壌適応性は大きく、一部の例外を除いて様々な土性・土質の土地で栽培することが出来るそうですが、霜害には弱いらしいです。 古くから救荒作物として栽培が広がりましたが、普及が進んだのは蕎麦切りの食べ方が広まった江戸時代からだそうです。
花には花弁がなく、花弁に見えるものは萼に相当する部分です。一つの品種内に、短花柱花(花柱が雄しべより低い花)と長花柱花(花柱が雄しべより高い花)が混在する異型蕊現象が認められるそうです。異形花型自家不和合性です。 花芽分化は短日で起こりやすく、温度が低い(15℃くらい)と開花遅延を起こし、高い(昼25℃、夜20℃の変温)と花房の数が多くなるそうです。また、海外の品種より日本の品種の方が温度に敏感であると言われています。
一般に、植物はアルミニウムイオンが多い土壌では生育できませんが、ソバは、アルミニウム耐性を持つそうです。これは、吸収されたアルミニウムイオンを無毒化できる機構を備えていることによるそうです。
本棚以外の参考文献
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コメント | ‘高嶺ルビー’は、播種は9月上旬、発芽は9月下旬からぼちぼちと、最初の開花は10月上旬で、播種からおよそ40日程度で開花に到りました。白花(写真上段右)の方は、職場でほとんど雑草化しているものです(^^;。‘高嶺ルビー’は、サクラに似た可愛らしい花に似合わず臭いがひどく、シュッコンカスミソウに優るとも劣りません(^^;。白花の方はほとんど匂わないのですが。 栽培は至って簡単。プランターに種子を植えてたまに水をやるだけ(^^;。種子が入っていた袋には、露地に播いた後は肥料も水もいらないと書いてありました。問題は、鳥でした。植えた直後に種を食べたらしく、土が荒らされていました(--;。それでも、ネットを張って無事乗り切ることが出来ました。 メモに書きましたが、異型蕊現象が認められるそうですが、長花柱花しか見つかりませんでした。(2001.11.3.) |
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