花粉症に対する医療従事者からの報告
(医師、薬剤師、看護師、検査技師などからの医療現場での状況です)  
 



各地からの情報提供をお願いいたします。 固有名詞など一部編集させていただくこともあります。
一般の患者さんに理解していただきたい情報を、電子メールでお送りください(
今井 透へ)。
掲示板とは異なりますので、患者さんからのご意見やご質問はお受けできません。  
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 (この報告集の営利目的での無断使用はお断りいたします。 明らかに不適切な表現は省きますが、書かれている内容についての妥当性、信頼性については当HPでは関与いたしません。 また報告者の主観的なご意見なので、全ての患者さんに納得していただくことが無理な事をご理解ください。)
8.東京 耳鼻科 2002.3.27

 花粉数が減少してきたためなのか、私どもの病院を訪れる花粉症患者さんの数が少なくなってきました。 そろそろ今年は、花粉症の季節が終わりかけている気がいたします。 なんだかあっという間に忙しい季節が過ぎてしまったようで、お祭りの後のような感じです。 嬉しいのは、今年のシーズンは早めに受診したのでの昨年までより楽でしたという、患者さんのご意見をうかがう時です。 またある程度苦しかったとおっしゃられる患者さんも、悪化したのは3月1,2日と7日頃の時期に集中し、今年は史上2番目の大量飛散だったことをご説明すると多くの方は納得していただけます。

 今後の薬の使用期間について尋ねられる事も多く、その節はこれまでの飛散状況から、私は少なくともあと2週間はこのまま内服を継続していただくようにご説明しています。 その後はそのときのヒノキやカモガヤなどの症状があるか否かで、患者さんご自身で決めていただく事にしています。 そのような患者指導をしていますが、それでよろしいでしょうか。 また花粉数が少なくなっても、ハイキングなどでの行楽で多くの花粉を吸わないような注意も加えています。 このHPを参考に、もうしばらく患者さんに満足していただける診療を続けていきたいと思っています。 そしてこれから始まるイネ科花粉症についての情報もよろしくお教えください。


7.栃木 耳鼻科 2002.3.22

 今年の患者さんの訴えで目立ったことは,2月末に一機に患者さんが爆発的に発症して特に全部の患者さんが目の症状を訴えておりました。 3月に入って中頃から今度は喉の痛みを相当強く訴えて鼻汁が蓄膿症様の濃い鼻汁で来る患者さんが多いです。 症状の訴えが目から喉の痛みに変化したようです
 ヒノキの花粉の飛散の状況が全然キャッチしていませんでどのくらいのヒノキの花粉飛散はどのような状況なのか知りたいのです。 また,このような患者さんの症状の異なったことではなにかあるのでしょうか。 教えて下さい。 最近の感想を述べました。


6.神奈川 耳鼻科 2002.3.19

 今日になってやっと外来がいつものペースぐらいになってきましたが、先週までははっきり言ってぶっ倒れる寸前でした。 私は午前9時から12時と午後3時から6時まで外来をしていますが、ここ3週間は午前の外来が終わるのは2時過ぎ、食事をしてすぐ3時から外来。 午後も終わるのは8時過ぎになっていました。

 今月はとにかく重症の花粉症が多かったです。 杉花粉をはじめとするいろいろな原因で、鼻粘膜が激しく炎症を起こしていて、鼻症状も鼻閉や鼻漏だけでなく、鼻痛、鼻出血、頭痛、だるさ等が、主体でした。 眼症状もひどく同じビルの眼科にお願いして、抗生剤や、消炎剤の点眼をだしてもらってました。 鼻症状をおさえるために鼻処置、ネブライザー、内服薬(抗アレルギー剤、消炎鎮痛剤、消炎酵素剤、抗生剤、ステロイド、抗プラスミン剤)、外用薬(コールタイジンスプレー、アルデシン、フルナーゼ、ネオメドロール軟膏)等、ありとあらゆる消炎効果のある物を試しました。 
 
 ここ1週間での重症の初診患者は抗アレルギー剤や、セレスタミン程度の投薬ではあまり効果がでないかたが結構いました。 何故薬が効かないか、説明するのに結構時間がかかり、いつもの年のように、はい花粉の薬です、ではではというわけにはいかなかったです。 アレジオンよりPL顆粒の方が効いたという人もいて、アレルギーを治療していると言うより、鼻粘膜の炎症を治療しているという感じでした。 初期治療をしっかりした人は、今年のようなときでもそんなに症状は強く出ないのですが。 本当に今年は重症と軽症の差が出ました。


5.東京 歯科 2002.3.14

 いつもHPをみせていただいております。 私は歯科病院に勤務しておりますが、治療部位が口腔内ということもあり、この時期花粉症の患者さんが増加し、鼻で呼吸できない方が多いため、治療、特にラバーシートを張って行う根管治療や、注水下で行う歯牙切削時にかなり気を使います。 患者さんには早めの耳鼻科受診や外出時のマスク着用などをおすすめしてはおりますが。 また職業による花粉症罹患率の違いなどありますでしょうか。 私の職場では11人いる常勤歯科医師のうち9人までが花粉症患者で、長年、金属、樹脂、歯牙削片等の粉塵を吸い込み続けていることの影響があるのではないかと考えております。 今後もこのHPを是非参考にさせていただきたいと思います。

4.東京 耳鼻科勤務 2002.3.11

 いつもHPを見せていただきありがとうございます。 わたくしは大学の付属病院外来で花粉症患者さんを診ていますが、毎朝更新される花粉飛散観測結果を使い、とても患者さんの診療に役に立っていると感じております。 特に先週や今週の月曜日にいらした患者さんの症状が強く、薬が効いていないのではないかとおっしゃる方も多かったのですが、週末に花粉が大量に飛んだことをお示ししてほとんどの方はご理解を得ています。 東京都の観測も多くの場所で行われているのですが、週末の結果はまとめて火曜日にしか見ることができないので、患者さん相手の私達には使い勝手に物足りない気がいたします。 

 現在勤務している大学病院はあまり花粉症に興味を示す上の先生は少なく、私のようなものが花粉症患者さんを診る機会が多くなり悩まされることも少なくありません。 そこでこのような医師にも役に立つ情報に満ちたHPの存在は心強いものがあります。 これからもまだまだお忙しいところ大変と思われますが、引き続き新しい情報をお伝え頂ければ嬉しく思います。 またこのHPを見習って、私の専門領域の内耳関連のHPも作って見たいと思います。


3.東京 耳鼻科勤務、2002.3.8

 毎日毎日花粉症の患者さんばかりがよく来ていただいて、外来診察を終えるのが2時くらいになってます。 危うく院内食堂が閉まるところでした。 やはり先週の末頃から症状が強くなって、2月7日の大飛散で耐えきれなくなったようです。 ことしは眼のかゆみを持つ患者さんが多い感じがしますので、目薬もたくさん出しています。 普通の目薬でどうしても我慢できないときは眼科に行くように指導していますが、眼科も外来が混雑して、耳鼻科眼科の両方で待つと大変なようです。 

 やはり花粉情報を確認している患者さんは少なく、新聞の予報では非常に多いばかりで、役に立たないといいます。 少しこの辺で大雨が続くとか、それとも春が終わってしますような異常気象を期待しています。 うちの病院は土曜日が休みなので少し助かっていますが、また月曜日の混雑する外来が来ると思うと気が重い状態です。 もっと早めに病院に来て、しっかりした予防をして欲しいものです。


2.東京 耳鼻科 2002.3.6

 前日の飛散花粉数(ダーラム)が分かるのは先生のホームページだけなので、毎朝診療所に着くと、すぐにコンピュータの電源を入れるのが、日課です。 勿論インターネットエクスプローラは立ち上がるとすぐに慈恵医大の花粉症のページが出るように設定してあります。 電話での花粉情報もありますが、今年からは予報だけになってしまいましたので、全く役に立たなくなりました。 東京都のホームページの花粉数は2日前のものですし。まあ患者さんにとっては今日これからどれだけ飛ぶのかの方が重要なのでしょうが、診療には前日の花粉数が欠かせません。 でもダーラムは手作業なので毎日大変と思います。

 私の診療所でも2月21日からスギ花粉症の患者さんの数が激増しました。 ことに3月1日からの初診の方は重症の方や、初めて花粉症になった方が多いです。 最高記録にはなりませんでしたがそれに近い外来数です。(うちは普段外来数は少ないので多いといっても100人ちょっとですが)診察スピードが遅いほうなので、待ち時間は最高で3時間ほどになっています。 近所の人が多いのでいったん家に帰って時間を見計らってくる方が多いです。 2月初めから抗アレルギー剤を飲んでいるスギ単独の方はケロッとしている人が多いですが、HDや他の原因の合併している方は初期治療をしていてもつらくなっています。 それと今年はマスクをした人としていない人とでかなり症状に差が出ました。不思議に思うことですが、あれだけテレビや新聞等で、花粉情報が出ているにもかかわらずそれを活用していない花粉症の患者さんが多いということです。 事あることに予報を見るよう話すのですが、、

 今年は小学生の花粉症が増えました。 スギ単独よりHD(室内塵)との合併が多いです。 通学の際はマスクをするよう指導していますが、体育の時間にどうするか悩んでいます。 この時期だけでも体育館での授業は出来ないものでしょうか。 中高生の運動部員の対処にも困っています。 テニス部や野球部の部活の際や、合宿(この界隈では館山はじめ千葉県での合宿が多いです。この辺って杉の木だらけですよね)での問題。 学校の先生(養護教諭やクラブの顧問の先生、体育の先生)と直接話をしなければいけない時期に来ているのではと耳鼻科学校医として考えています。 ほんの3年前までは本当に小学生の花粉症患者なんてほとんどいなかったのですが、、 今日いらした最高齢は昭和11年生まれの男性の方で、目のかゆみと水様鼻汁を訴えました。 60代でも初発するのでしょうか? 疑い例はスクラッチテストをやっていますが、外来が立て込んでくると全ての人になかなか検査は出来ませんが。


1.栃木 耳鼻科 2002.3.4

  3月1日,2日の患者さんの数は今までに経験のない患者さんの数でした。 本日4日は今までにない患者さんの数にて開業以来の最多を記録しました。 二年程前の記録をみましても今年の患者さんの数はありません。 ピークは従来ですと3月20日頃が最大の山をつくっていました。 今年は20日も早い訪れであります。
 爆発的な飛散にて残りが少なくて終息してしまうのでしょうか。 気象の条件が飛び易いような状況なのでしょうか。 杉の木が保持している花粉の数は決まっているので徐々に飛び出して長期にわたるのか,一発で飛んでしまって終わるのかその辺のところが植物学的にどうなっているのでしょか。 教えて下さい。 開業以来の忙しい経験をしています。 疲れます。 先生も頑張って下さい。

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