(C)1998
Yuichi Toyokura
〜作品紹介〜 |
研究会第24回例会の発表作品から。記憶を失った「男」が、自らの存在を求めて、自らに沈んでいく。生きている女と、死んだ女の間で、「男」は生きている女を選び、また自らも生きることを決意する。 by Yuichi Toyokura(H.10.5.1) |
僕の学生時分の愛読書から(H.8.8.30現在、休版)。中でも"秋の嘆き"は比較的に解りやすい構図で書かれているせいか、印象深い。「鏡の中にいるのが兄ででもあるかのように」という文句が、この話の中心をなしている。孤独が狂気へと結びついていく描写は巧みだが、絶望的な話でありながら「でも私は生きる」という主人公の呟きは心強い。 by Yuichi Toyokura(H.9.2.11) |