2001年の新着情報 3月と4月(バックナンバー2)


(4月20日) 先週の症状のアンケートの結果をまとめたところ、前の週より症状の悪化を示し週末のヒノキ花粉の影響かと思われます。 スギ花粉症の患者さんは、ヒノキ花粉でも症状が起こることが多いと考えられます。 今週も症状のアンケートにご協力ください。 またそろそろ花粉症が今年は治まったと思われる方は、シーズン後のまとめのアンケートにもご協力ください。

(4月20日) 品川での4月17日(火)のスギ、ヒノキ、その他の花粉の観測数は3.1個/cm2/日17.9個/cm2/日、171.3個/cm2/日、4月18日(水)は0.3個/cm2/日4.0個/cm2/日、32.4個/cm2/日でした。 4月下旬になり、花粉モニターの結果と実測値のずれが出てきたようで、お詫びいたしますす。 本日の都心の予報も「多い」です。

(4月20日)  第13回日本アレルギー学会春期臨床大会が、5月10日から12日までパシフィコ横浜で開かれます。 「花粉症治療の現状と将来展望」、「鼻アレルギー:難治化の背景とその治療法」のシンポジウムや、花粉症・鼻アレルギーの一般演題81題など、花粉症対策に関するものも多く見られます(プログラム)。 私たちも昨シーズン後の、アンケート調査の結果報告をいたします。

(4月18日19:00)  聖路加病院の花粉モニターで見ると、本日もスギ・ヒノキ花粉は100個/cm2/日位は飛散した模様です。 明日のページ更新は都合でお休みしますが、都心の飛散は「少ない」と予報されています。 先週のアンケートのコメントをまとめましたところ、週末のヒノキ花粉飛散で症状が再度出現している方が多いようです。 ただし3月の症状ほど強くなく、まだゆとりを持ったご意見が多いようです。

(4月18日)  花粉モニターで見ると昨日のスギ・ヒノキ花粉は100個/cm2/日以上飛散した模様です。 品川での4月16日(月)のスギ花粉は6.8個/cm2/日、ヒノキ花粉は12.7個/cm2/日、その他の花粉は103.1個/cm2/日飛散しています。 本日の都心での予報は「やや多い」となっています。 

(4月17日) 4月10日から4月16日までの一週間の、花粉モニターでの飛散観測を4カ所で比較しました。 これによると都心の飛散状況と、神奈川県3カ所の飛散状況がかなり一致して、いずれも日中に飛散のピークが認められ、午前3時頃に低値を示しています。 都内の飛散花粉も、4月でも神奈川から運ばれてくるものが主なものかもしれません。

(4月17日) 品川でのスギ、ヒノキ、その他の花粉飛散数は、4月13日(金)は11.2個/cm2/日33.8個/cm2/日、181.2個/cm2/日、4月14日(土)は11.1個/cm2/日55.2個/cm2/日、184.6個/cm2/日、4月15日(日)は2.8個/cm2/日89.2個/cm2/日、161.7個/cm2/日、でした。 ヒノキ花粉飛散が目立っており、症状の悪化した患者さんも増えています。 花粉モニターで見ると4月16日(月)もやや多い程度に飛散した様子です。 本日の都心の予報も「非常に多い」となっています。

(4月16日) 聖路加の花粉モニターで見ると、スギ・ヒノキ花粉が4月14日(土)、15日(日)共に100個/cm2/日を越える飛散数があったことを推測されます。 本日の都心の予報も「非常に多い」となっており、まだまだ注意が必要と思われます。

(4月14日3:00pm) 聖路加の花粉モニターで見ると、昨日はかなりスギ・ヒノキ花粉が飛散したようですが、本日は正午を中心に、もっと大量の花粉が飛散しそううです。 かなりの注意が必要と思われます。

(4月13日) 品川での4月12日(木)のスギ花粉は7.1個/cm2/日、ヒノキ花粉47.2個/cm2/日、その他の花粉168.3個/cm2/日観測されました。 久しぶりにスギ・ヒノキ合わせて「非常に多い」飛散数でした。 本日の都心の予報は「やや多い」です。 今週も症状アンケートの回答をお願いいたします。

(4月12日) 品川でのスギ、ヒノキ、その他の花粉飛散数は、4月8日(日)は0.6個/cm2/日0.6個/cm2/日、9.9個/cm2/日、4月9日(月)は0.6個/cm2/日0個/cm2/日、38.6個/cm2/日、4月10日(火)は0.3個/cm2/日1.9個/cm2/日、27.5個/cm2/日、4月11日(水)0.6個/cm2/日0.6個/cm2/日、54.3個/cm2/日とスギ.ヒノキの花粉飛散は急激に少なくなっています。 本日の都心の予報も「少ない」です。 都内ではこのままスギ・ヒノキ花粉飛散が終わっていくかも知れませんが、大坂では4/10に1000個/cm2/日位の飛散数があるようです。

(4月11日) 昨日の聖路加病院の花粉モニターでは、ごく少量のスギ・ヒノキ花粉が観測されました。 今週の外来受診患者さんは、ほとんどが症状の軽快を示しており、昨年より1週は早い改善との印象を受けました。 これは昨年に比べ4月に入っての花粉飛散数の減少が原因と思われ、特にヒノキ花粉は昨年に比較してはっきり減少しています。 本日の都心での予報はとうとう「少ない」となっています。

(4月11日) 先週の症状アンケートの結果をまとめました。 花粉飛散数の減少と共に、中等症以上のいずれの症状もその割合が少なくなってきています。 経時的な変化(#1 #2 #3 )もご参照ください。  4月に入ってからのスギ・ヒノキ花粉飛散数が大きく減少して、症状も落ち着いています。 そこで昨年より一週早く「シーズン後のアンケート」を募集すると共に、2001年のまとめを行いました。

(4月10日) 昨日も聖路加病院の花粉モニターでは、一日中ほとんどスギ・ヒノキ飛散花粉は観測されませんでした。 先週の症状のアンケートのコメントをご紹介しますが、症状の軽くなっている方と、引き続き重い症状に悩まされている方の違いがみられます。

(4月10日) 「花粉に迫る(中)蛍光色に浮かぶ顕微鏡の小銀河」(日経4/1)、「花粉の迫る(下)紫外光を照射して種類・数を自動計測」(日経4/8)と、興和総合研究所の飛散花粉の自動計測器が紹介されています。 今晩6:00NHK TVの首都圏ネットワークで「油断できない今年の花粉症・対策は」が報道されます。

(4月9日) 品川での4月7日(土)のスギ花粉は2.2個/cm2/日とヒノキ花粉は3.4個/cm2/日でした。 4月8日(日)から4月9日(月)朝までの飛散数も少ないようです。 昨年4月に比較して、特にヒノキ花粉飛散数が少なくなっています。 本日の都心での予報は、10-30個/cm2/日の「やや多い」です。

(4月7日) 品川でのスギ花粉とヒノキ花粉の観測数は、4月4日(水)42.9個/cm2/日11.7個/cm2/日、4月5日(木)は34.0個/cm2/日47.2個/cm2/日、4月6日(金)は7.7個/cm2/日8.0個/cm2/日でした。 本日の都心での予報は「多い」ですが、正午までは飛散量は少ないようです。 毎週の症状のアンケートも引き続きご回答をお願いいたします。

(4月6日) 4月5日(水)も前日同様に、あまり多くない花粉が一日中飛散しているようです。 本日も都心の予報は「非常に多い」です。 「スギ花粉 全国で猛威 関東など2年連続」と日本気象協会のまとめが報告されました(4/5読売)。 「都心では昨年並み、大阪市では昨年の6倍、福岡市では昨年の12倍以上の飛散量が確認されている」ようです。 

(4月5日) 4月4日(火)は少量の花粉が一日中飛散していたようです。 先週の症状アンケートの回答者91名の解析を行いましたところ、症状は前の週より軽減化しています。 経時的な経過(#1 #2 #3 )を見ると、前々週が症状のピークであったようです。 本日も都心の予報は「非常に多い」となっています。

(4月5日) 聖路加病院での花粉モニターの観測結果を、3月でまとめたところ、昨年同様に正午から夕方7時頃に飛散数が多いことが確認されました。 花粉の発生源では、飛散時間のピークがもう少し早まります。 また昨年4月でははっきりとした傾向を取らず、これは神奈川以外にも千葉や埼玉の花粉が都内に流入したり、再飛散したりするのかも知れません。 飛散数の多かった3月7日と3月26日のデータが「まきがめ」のように目立っています。 

(4月4日) 品川での4月3日(火)のスギ花粉数は28.7個/cm2/日、ヒノキ花粉数は66.4個/cm2/日、とヒノキ花粉とスギ花粉の飛散数が逆転し、まだまだ花粉飛散が衰えていない事を示すようです。 その他の花粉は198.8個/cm2/日と多く、検鏡でのカウントに大変苦労いたします。

(4月3日) 品川での4月1日(日)のスギ花粉数は8.0個/cm2/日、ヒノキ花粉数は4.3個/cm2/日、4月2日(月)のスギ花粉数は25.9個/cm2/日、ヒノキ花粉数は9.9個/cm2/日でした。 そろそろ飛散の勢いが少なくなった傾向が見られますが、本日の都心での予報も「非常に多い」です。 先週の症状アンケートのご意見集をまとめていますが、先週の症状は少し軽くなっているようです。 また受診患者数も少し減少しており、午前中の診療が何とか午後1時位には終了できています。 ただし、症状の悪化に耐えきれずに初診する患者も認められ、対応に苦労されます。

(4月3日)  俵万智氏の花粉症のエッセー「花粉の飛ぶ季節 勘違い、消耗するエネルギー」が掲載され(4/2毎日夕)、BSフォーラム「花粉症治るか」が、10.00AMより今朝再放送されます(NHK衛星第1)。 「広がる自治体の間伐材利用 橋やダムへの利用法探る 森林保全へ各地で試み」と戦後に植林したスギの間伐時期に当たり、良い森を作るための対策が求められています(3/31日経夕)。

 (4月3日) 今年の3月の飛散状況は予想以上で、スギ3821.3個/cm2/月、ヒノキ113.8個/cm2/月で、合計3935.1個/cm2/月でした。 一日の平均の合計観測数は129.6個/cm2/日であり、「非常に多い」観測数が77.4%(24日/31日)で「多い」以上が87.1%(27日/31日)と、ほとんど毎日花粉回避を続ける必要があったと思われます。 3月末日までの累積スギ・ヒノキ花粉観測数は4201.8個/cm2/シーズンで、昨年3月末までの3627.0個/cm2/シーズンより増加しています。 ちなみに昨年は3月末までに、4月末までの飛散数(5346.5個/cm2シーズン)の67.8%飛散しました。 今後は昨年同様に、情報が少なく予測が立てにくいのですが、あと少なくとも2−3週間は内服薬の継続を指導しています。

(4月2日) 品川での3月30日(金)のスギ花粉数は61.1個/cm2/日、ヒノキ花粉数は6.2個/cm2/日、3月31日(土)のスギ花粉数は6.2個/cm2/日、ヒノキ花粉数は0.9個/cm2/日でした。 4月1日(日)もあまり多くの飛散はみられなかったようです。 ただし本日の都心での予報は「非常に多い」となっており、花見に注意してください。


(3月31日) 3月30日(金)は天気が悪く飛散数は少ないのですが、観測者の体調が悪くて正確な飛散数は月曜日にお伝えする予定です。 昨晩午後6時に出された朝刊情報では、本日の都心の予報は「やや多い」となっていましたが、今朝の修正情報では「少ない」に変更されています。 先週の症状のアンケートも引き続きよろしくご協力ください。

(3月31日) 花粉症に悩むのは、人だけでなく他の動物にもあるようです。 猿についてはこれまで良く調べられていますが、「花粉症、イヌもネコも鼻水・くしゃみ・皮膚炎」との記事が報道されました(3/21朝日大阪版)。 その場合は飼い主が花粉症で、同じ時期に症状があることから見つかることが多いようです。

(3月31日) 「広報東京都 4月号」で、科学技術週間を4/16から4/22まで開き試験研究機関を公開すると共に、「今年度から、ディーゼル車排出ガスと花粉症の関連に関し、その発症メカニズムなどの研究を行います」と記されています。 花粉の飛散数増加などの、地球環境に影響を及ぼすと思われる問題が「温暖化防止京都議定書 米、事実上離脱表明」と報道され(3/29日経夕)「苦い薬」の温暖化防止策の将来が心配されます。 

(3月30日) 3月29日(木)は天気が悪く、品川でのスギ花粉飛散は19.1個/cm2/日、ヒノキ花粉は4.3個/cm2/日、その他の花粉は29.0個/cm2/日と少ない日でした。 本日の都心の予報も「多い」となっています。

(3月30日) 先週の症状のアンケートをまとめました(3/27)が、先週の飛散花粉数は増加したにも関われず全体的な症状はあまり変化なく、やや改善しているものもありました。 先週は連続して「非常に多い」飛散数が続いたので予想外の結果でした。 必ずしも花粉飛散数だけが問題ではなく、薬の使用や花粉回避などの影響もあるようです。経時的な経過のグラフもご参照ください(#1 #2 #3)。

(3月29日) 3月28日は東京の桜(ソメイヨシノ)が満開となったことを気象庁東京管区気象台が発表し、最高気温も16.1℃と絶好の花見日和となりました。 そのためもあり、品川でのスギ花粉は87.0個/cm2/日、ヒノキ花粉は18.2個/cm2/日、その他の花粉は28.7個/cm2/日と少なからず多い飛散数でした。 昨日までの品川におけるスギ・ヒノキの累積花粉飛散総数は4104.0個/cm2/シーズンとなりましたので、私たちの当初の予測である2500個/cm2/シーズンを大きく越えた飛散状況です。 本日の都心での予報は30-50個の「多い」です。

(3月29日) 「説明書に記述ミス『一度に3-5会噴霧』藤沢薬品」と花粉症などに用いられる市販点鼻薬(アルガードCT鼻炎スプレー」が回収されました(3/29毎日)。 「花粉に迫る 金属板とガラスで飛散量をチェック」と花粉観測法が報道されました(3/25日経)。 一般向けの最新情報が得られる「花粉症 ここまでわかった! ここまで治る!!」が発売されましたが、わかりやすさとレベルの高さで推薦できます(3/20 久松建一氏著、北隆館、1500円)。

(3月28日) 品川でのスギ花粉飛散数3月27日(火)は210.2個/cm2/日と、ヒノキ花粉も3月19日(月)は24.1個/cm2/日と、多くの花粉飛散が認められます。 桜の花見と天気の状況が気になりますが、多分週末から週明けの外来の混雑は避けられないと思っています。 医療機関を受診する場合は、時間と心構えのゆとりを持つことをお勧めいたします。 本日の都心での予報は「多い」に留まっています。

(3月27日夕) 3月26日(月)の都心での花粉飛散状況を神奈川県の3カ所と比較いたしました(2001年B)。 4カ所での飛散パターンが今回は一致いたしました。 神奈川県での飛散数に比較して、都心での飛散数の多いことに興味が抱かれます。 風向き次第でしょうが神奈川での飛散状況を見ると、都心でも今晩も引き続き飛散が続きそうな状況です。

(3月27日) 朝の雨にも関わらず、品川でのスギ花粉飛散数は3月26日(月)は364.8個/cm2/日今年2番目に多い飛散数が観測されました。 ヒノキも26.9個/cm2/日、その他も47.2個/cm2/日と飛散数が伸びています。 今年の関東地方での花粉飛散予報は的中率が高く、これは気象観測衛星などの観測技術の進歩の賜と思われます。 聖路加病院の飛散花粉自動計測器では、昨日午後3:30から4:00時の間に、瞬間的に今年最高(21世紀最高)の観測数を記録しました。 昨夜から今朝までの持続的にある程度の飛散が続いています。 そこで桜の開花も始まりましたが、夜桜見物でも安全とはいえません。

(3月27日) 読者が累積の花粉飛散数のグラフを作成して、お送りいただけました。 感謝いたしますと共に、折角ですので皆様にご紹介したいと思います。 これで見ると今年の方が昨年より上回っていることが判ります。 また一昨年の少なさが目に見えて少ないこともわかります。 先週の症状のアンケートも本日までで集計予定します。 データの解析に役立てるために、性別と年代を加えましたので、ご了承ご協力をお願いいたします。 先週のアンケートのご意見集も追加していきます。

(3月26日夕) 雨上がりの午後2時頃から多量の花粉が飛散しているようで、午後4時にピークを迎えています。 朝は雨で心配していたのですが、「非常に多い」という花粉飛散予報は適中するようで、帰宅途中にも注意が望まれるます。先週のアンケートのご意見集をご紹介いたします。

(3月26日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月24日(土)は35.5個/cm2/日と「非常に多い」が終了し、3月25日(日)は3.4個/cm2/日と「少ない」まで低下しました。 「非常に多い」飛散数も3月13日(水)から3月23日(金)まで連続11日間続き、鼻の過敏性が高まっていたようですが、少しは休養鼻となりそうです。 ただし、本日も都心の予報は「非常に多い」となっております。 

(3月26日) 「花粉症 国内最大規模の調査 発症の仕組み探る 無症状含め2900人対象 西五反田地区」と報道されました(3/23読売)。 昨日品川で実際に検診を行い、2063名を対象として408名(19.8%)もの受診者が検診会場を訪れていただき、予想以上の大成功でした。 血液検査や鼻汁細胞診の検査結果はまだ出ていませんが、日記、鼻内所見、皮膚試験、鼻誘発試験から判断すると、都市部で花粉症の有病率が高いことが確認されました。 今回の検診では医師・看護婦・検査技師など総勢75名が参加しましたが、これは文部科学省の「スギ花粉症克服に向けた総合研究班」で行ったもので、この研究は平成14年度まで続きます。

(3月24日) 3月22日(木)の品川でのスギ花粉飛散数は56.2個/cm2/日ヒノキは2.8個/cm2/日、その他は9.3個/cm2/日、3月23日(金)はスギ花粉飛散数は114.2個/cm2/日ヒノキは13.3個/cm2/日、その他は22.5個/cm2/日でした。 「非常に多い」飛散が11日間連続観測され、本日も都心での飛散予報は「非常に多い」が続いています。

(3月24日) 花粉症患者の重症度がどんどん増加していますが、メディアで取り上げられる事は少なくなっています。 林真理子氏のエッセー「花粉症が」掲載され(3/22日経夕)、本日夜11:00テレビ東京のナビゲーター21で「猛威今年の花粉症 治療と対策グッズ」が放映予定です。 今週もアンケートのご協力をお願いいたします。

(3月22日夕) 昨日,今日と午前の外来診療がやっと午後2時に終わる程受診患者数が増加していますが、これは春分の日の大量暴露など、連続9日間「非常に多い」花粉飛散が原因と思われます。 3/20集計の週間症状アンケートでも、先週の品川でのスギ飛散数は697.4個/cm2/週と、その前の週1196.8個/cm2/週の約半数ですが、症状は重症化しています。 また初期療法を受けている群では、そうでない群と比較して重症化がある程度押さえられています(その1その2)。 経時的の症状の変化も更新したので、少しずつ重症化していることを確認してください(#1 #2 #3)。 本日も一日中継続して飛散が続き、昨日とほぼ同数の飛散数となりそうです。

(3月22日) 3月21日(水)の品川でのスギ花粉飛散数は175.0個/cm2/日ヒノキは7.1個/cm2/日、その他は31.8個/cm2/日でした。 品川でのヒノキ花粉の飛散開始日は3月20日(火)となります。 今年の累積スギ・ヒノキ花粉観測数は3145.9個/cm2/80日となり、私たちの飛散前の予測数の2500個/cm2/シーズンは大きく越えています。 最終的には4000個/cm2/シーズン位となるのでしょうか?

(3月21日) 品川でのスギ花粉飛散数3月20日(火)は285.8個/cm2/日と昨年にも比するほどの大量飛散が見られています。 ヒノキ花粉も3月19日(月)は0.9個/cm2/日と、3月20日(火)は3.1個/cm2/日とそろそろ飛散開始となるようです。 花粉モニターでは深夜から明け方に多量に飛散が認められ、飛散シーズンのピークといえそうです。

(3月21日) 日経ヘルスで健康食品の「花粉症実体験リポート」が掲載されています。 明治乳業と武田薬品のスギ花粉症治療剤の共同開発についてが掲載されていますが、これは合成ペプチドによる新しい減感作療法のようです。 マイラインについての花粉症アンケート調査が報告されています。 花粉症グッズを古くから小田急百貨店での花粉症ページができ、花粉症グッズの確認に有用です。

(3月19日夕) 特定非営利活動法人(NPO)「花粉情報協会」設立に向けた動きがすすんで、今月中に国への申請が行われます。 設立が許可された後は、全国的な花粉情報の管理や標準化などの事業が行われます。 花粉情報協会のHP(pollen-net.com)も試験的に開かれ、ボランティアで行われてきており、将来が不安な飛散花粉観測についての情報を得られます。 

(3月19日夕) 本日は一日中花粉が飛散し、およそ200個/cm2/日位になりそうです。 明日の春分の日の墓参りや、卒園式など、マスクをしにくい状況に注意が必要と思われます。 アンケートの集計をさらに勧めています。 

(3月19日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月18日(日)は168.5個/cm2/日と多くの飛散が見られています。 「非常に多い」飛散数も3月13日(水)から連続6日間続き、3月全体でも14日/18日の78%が「非常に多い」飛散数です。 マスクを付けてる方が町中でめだちます。 本日も都心の予報は「非常に多い」です。 聖路加の花粉モニターでみると、昨日正午くらいから今朝まで、持続的に飛散がかなり見られます。 また先週のアンケートの集計を行いつあります。

(3月18日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月15日(木)は169.4個/cm2/日、3月16日(金)は74.4個/cm2/日、3月17日(土)は145.7個/cm2/日とかなり多く飛散しています。 今年の品川のスギ花粉累積飛散数は、2186.2個/cm2/76日です。 本日の都心では花粉飛散の予報も「非常に多い」です。 アンケート回答をよろしくお寄せください。 

(3月15日7.30pm) 本日正午頃より大量の花粉飛散が続いているようで、本日は300個/cm2/日を越える飛散数となりそうです。 先週の症状アンケートの結果をまとめました(その1その2)。 また経時的なグラフも更新しました#1 #2 #3)。 

(3月15日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月13日(火)は60.8個/cm2/日、3月14日(水)は71.6個/cm2/日とある程度多く飛散しています。 本日の都心では最高気温が21℃と予想され、花粉飛散の予報も「非常に多い」です。 聖路加の花粉モニターでも、昨日朝から今朝にかけて、少しずつ花粉飛散が継続しているようです。

(3月15日) 本ページの情報提供法がパソコン誌から取材され、ASAHIパソコン4月1日号「コンピュータピープル」で、ヤフーPRESS3月号「病はネットで吹き飛ばそう」で紹介されました。 「新マスク続々登場 花粉症からハナ、ノド守れ オリジナル/電子/不織布/カバ-...」と花粉症グッズが紹介されました(3/14毎日)。

(3月13日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月12日(月)は30.2個/cm2/日と、前日の予報通り「多い」飛散数でした。 本日の都心の予報は気温が低いにも関わらず「非常に多い」です。 先週の症状アンケートのコメントの中間報告をまとめました。 本日午後6時NHKテレビで「花粉症最新の治療を探る」が予定されています。

(3月13日) 「関東以西は『暑い夏』に」と気象庁が4−9月の暖候期予報を発表しました(3/13毎日)。 来年春のスギ花粉飛散に影響があるかも知れません。 「花粉症で全国調査 国など一万人対象」と花粉症の実態調査が、国と日本アレルギー協会が行うと報道されました(3/12読売夕)。 4月から郵送で1万人に対してアンケート調査を実施する予定とのことです。 「売れ筋ランキング 花粉対策グッズ」でマスクとメガネがよく売れているようです(3/10朝日夕)。 「年輪年代学 共通パターン分析し測定 数千年前でも正確に」と樹木の年輪を読み年代を測定することが行われています(3/12読売夕)。 スギは紀元前1313年、ヒノキは同912年までの測定が可能で、古くから日本でスギ・ヒノキが使われてきたことを示すようです。

(3月13日) 医学誌の、「アレルギーの臨床」2001年3月号で「花粉症と花粉予測」が特集されています(遠藤朝彦編集)。 また「Progress in medicine」(ライフサイエンス・メディカ社) 2000年12月号が特集号として「花粉症21世紀の門口に立って」が掲載され(奥田稔氏編集)、「耳鼻咽喉科・頭頸部外科 」2001年2月号でも「今話題の花粉症」が特集されています。

(3月12日) 品川でのスギ花粉飛散数は3月10日(土)84.9個/cm2/日と、3月11日(日)は68.2個/cm2/日と非常に多くの飛散が見られました。 今朝は粉雪が舞っており、深夜と早朝の花粉飛散は少ないようです。 先週の症状アンケートのコメントをまとめました。

(3月10日) 3月9日(金)の東京の最高気温は9.8℃と低いにも関わらず、の品川でのスギ花粉飛散数は、172.8個/cm2/日と非常に多くの飛散が見られました。 今年の累積スギ花粉飛散数は1480.6個/cm3/68日にも達しており、予測の上方修正が必要のようです。 本日の都心での飛散予報は「非常に多い」ですが、午前9時の時点ではまだ飛散は少ないようです。 飛散数が増加した今週は花粉症対策の効果が示されると思われますので、苦労している方も快適な方も、アンケート回答をよろしくお願いいたします。

(3月10日) 昨日の聖路加病院耳鼻科の予約なしの外来患者さん48名の中で、花粉症は27名と56%にもなりました。 予約ありの84名の外来患者さんも約半数は花粉症患者です。 今の時期に多くの医療施設の耳鼻科外来が混雑すると思いますので、時間と心のゆとりを持って受診することをお勧めします。 

(3月10日) 育児誌ペアクラブ2001年春号で「増えてる?小学生の花粉症 3月がピーク!この春はワースト3に入る当たり年?」と小児花粉症が問題となっているようです(3ページ)。 「マイホーム安心の設計図 花粉症対策 空気清浄機とふき掃除で」と室内での花粉症対策が掲載されています(3/8日経夕)。 先日の花粉症フォーラムの結果が報道されました。

(3月9日) 3月8日(木)の品川でのスギ花粉飛散数は、44.1個/cm2/日と、ヒノキは0.9個/cm2/日でした。 本日の都心予報も「非常に多い」です。 今朝7時頃からスギ花粉飛散が少し始まっているようです。

(3月8日) 6回行ったアンケートの症状を経時的にグラフにしてみました#1 #2 #3)。 花粉の飛散数増加に応じた症状の悪化も認められますが、花粉飛散開始前から始まる重症患者さんもいるようです。 花粉以外の原因で起こっている症状は、花粉飛散開始前に解決しておくことが良いでしょう。 また今回の169名の回答者を初期療法群とそれ以外で比較いたしましたところ、初期療法群で中等症・重症者が少ない結果が得られました。 大量飛散があった3月6日と3月7日の花粉モニターでの時間ごとの観測結果を4カ所で比較検討しました。

(3月8日) 3月7日(水)の品川でのスギ花粉飛散数は、今年最高の554.6個/cm2/日と留まるところを知らず、昨年の最高値も超えてしまいました。 本日までのスギ花粉の累積飛散数は1223.7個/cm2/66日と、今後どこまで増え続けるか心配です。 本日の都心の予報も「非常に多い」となっていますが、聖路加の花粉モニターでは、昨夜午後8時以降は朝まで飛散は少ないようです。 先週の症状アンケート(169名)をまとめると、6割の方がくしゃみ、鼻水が中等度に出現し、4割の方が、鼻づまり、生活の支障度、眼のかゆみで中等度の症状がでています。 軽症に留めておくことが勧められます。

(3月8日) 「eメール時評 花粉に悩み海外へ避難」と海外からの留学生も花粉症に悩み(3/7朝日)、「はつらつ 花粉症、化粧かぶれの見極めを」とスギ花粉による、アレルギー性接触性皮膚炎についての対策が掲載され(3/6日経夕)、「KIDSステーション これでバッチリ花粉症対策」で予防グッズが特集されました(3/6朝日小学生)。

(3月7日) 3月6日(火)の品川でのスギ花粉飛散数は昨日に続き100個を越える、123.5個/cm2/日でした。 3月の平均飛散数は73.7個/cm2/日と高い値を示しています。 本日の都心の予報も今年初めて「非常に多い」となっています。 聖路加の花粉モニターでは深夜から記録的な飛散が見られ、今年最高となりそうで厳重な注意が必要です。 本日5pmテレビ東京のニュースアイで「花粉症は克服できるか」が報道されます。

(3月7日) アンケートの回答も151名も協力いただき、どうも有り難うございました。 解析はまだ行ってはいませんが、コメントを拝見すると先週から症状の悪化を来した方が多くいらっしゃいます。 症状が強く苦しくても、症状が軽く快適でも、花粉回避を続けることと、予防薬を服用している方はこれを休まない事が、一番大事な事だと思います。

(3月6日) 3月5日(月)の品川でのスギ花粉飛散数は昨日朝の予報通り、今年最高の147.2個/cm2/日でした。 本日の都心の予報も今年初めて「非常に多い」となっています。 朝6時の関東地方のスギ花粉予報も関東地方全体に赤く染まっています。  先週の症状アンケートのコメントを中間報告コメントを追加しました。

(3月6日) 「今年も大変!1300万人が悩むスギ花粉症 免疫の暴走、薬に限界 治療の基本は生活管理」と花粉症が特集され、本ページも紹介されました(3/5読売夕)。 「SmartWomanの花粉症第2弾(飛散期の対応)が始まりました。 本日10amテレビ東京「わっ!!つNew」で、花粉症質問ファックスの回答が放映されます。 「アレルギー担当保健婦を育成 厚生労働省と都が方針 生活環境面で助言」との方針が固まったようです(3/6朝日)。 これからは花粉症の低年齢化にも対応ができるような環境が必要と思います。

(3月6日) 車規制したらぜんそく減った 米国」とアトランタ五輪の際に喘息発作患者の減少が見られたようです(3/5朝日夕)。 日本でも「NOx法改正へ 今日閣議決定 排ガス微粒子も規制」と法改正案が今国会に提出されるようです(3/6毎日)。

(3月5日) 品川でのスギ花粉は3月3日(土)は20.2個/cm2/日、3月4日(日)は63.3個/cm2/日と多区の飛散が観測されました。 本日の飛散予報は今年初めての「多い」です。  聖路加の花粉モニターが正確なら、深夜から飛散が続いており、本日は今年最高の飛散が予測されます。 先週の症状アンケートのコメントを中間報告いたしますが、3月6日午後4時に締切ます。

(3月5日) 環境省環境保険部による花粉症保健指導マニュアルという公の花粉症対策の文書が提供されました。 花粉症自慢の掲示板に記されているように、空快 花粉情報健康@niftyの花粉情報が始まり、花粉症に関する新聞記事がYahoo! News花粉症でまとめられています。

(3月3日) 3月2日(金)は「雨上がりは倍飛ぶ」というように、品川ではスギ花粉が86.1個/cm2/日観測されました。 今年の累積スギ花粉飛散は355.0個/cm2/61日とハイペースになります。 本日も都内でも予報は、30個/cm2/日以上50個/cm2日未満の「多い」です。

(3月2日) 3月1日(水)の品川でのスギ花粉飛散は2.2個/cm2/日と「少ない」飛散数でした。 朝から雨交じりの雪がぱらつく本日の都内での予報は「やや多い」です。 3月3日は桃の節句ですが、「耳の日」でもあり、花粉飛散の多い特異日でもあります。 引き続いて毎週の症状アンケートにご協力ください。

(3月2日) これまでの品川での2月のスギ花粉観測数は、H7(126.8個)、H8(89.3個)、H9(204.3個)、H10(196.5個)、H11(93.5個)、H12(152.5個)、H13(265.2個/cm2/月)と今年は多く飛散しました。 ただし2月の飛散数と、シーズンの総飛散数は相関しませんので、今シーズンが過去最高になるわけではありません。

(3月2日) 情報誌クワント3/30・4/16号で「もう怖くない!花粉症」が特集され(7ページ)、女性誌セブンティーン3/15号で「花粉症対策マニュアル」が掲載されています(4ページ)。 「まだ間に合います!花粉症対策 -- 予防薬今からでも -- 基本は浴びる量減らす」(2/25読売)、「i モード網使い、花粉症の発症状況など大規模調査」(読売)ではgooリサーチを使った花粉症の疫学調査が行われます。 

(3月1日) 春の訪れを知らす「春一番」が昨日関東地方や、九州北部、中国、北陸地方で観測されました(3/1毎日)。 気温上昇と風向きから、都内への花粉飛散数がさらに増加するものと思われます。 2月28日(水)の品川でのスギ花粉飛散は100.0個/cm2/日と、2月にしては記録的に多くの花粉が観測されました。 聖路加の花粉モニターで見ると、9:30から17:30まで飛散が多く、特に14:00から16:00までに多量の飛散が確認されました。 今年の元日からの累積スギ花粉数は266.7個/cm2/59日です。 本日は朝から雨が降り都心の予報は「少ない」ですが、雨上がりの増加に注意が必要です。

(3月1日) 昨日、自由民主党本部でハクション議連(事務局長小野晋也氏)主催の「花粉症・アレルギー症をぶっ飛ばせ!」の5周年記念フォーラムが開かれました。 獨協医大の馬場教授、兵庫医大の小笠原助教授などがパネラーとして花粉症に関する講演をいたしました。 増え続ける患者さんを救うために、「NPO花粉情報協会」や「免疫・アレルギー科学総合センター」設立にむけた支援などが協議されました。


2001年の新着情報のバックナンバー1へ(2001年1月から2月)