Point 2. デジタルカメラの特長を活かした撮影方法
Point 1 (『デジカメ写真は銀塩写真(フィルムの写真)とどこが違うか』)で述べたように、デジタルカメラには写した写真をすぐに確認できるという特長があります。また、撮り直しをしても銀塩写真のようにフィルム関係のコスト(フィルム自体のコストと現像のコスト)が発生することはありません。撮影にあたっては、これらの特長を利用しない手はありませんよね。

つまり、1発勝負ではなく、結果を確認しながら改善していくという撮影方法が取れるのです。構図やライティング、露出設定、被写体の演出など、なかなか1発で決められない場合でも、写した写真を見ながら良くしていくことができます。

私は昔、4×5(シノゴと読む)という大判カメラをよく使っていました。使うフィルムが4インチ×5インチのシート状のフィルムであることからこの名があるのですが、写真1枚あたりのフィルムのコストが600円くらいかかります。こうなると、そう簡単に失敗写真を撮るわけにはいきません。フィルムのコストのことが絶えず頭の片隅にあるので、どうしてもシャッターを切るのが慎重になります。

大判カメラと対極にあるのがデジタルカメラです。1発で決められなくてもかまわないので、結果を見ながらどんどん撮り直しをしましょう。デジタルカメラは撮りなおし自在であると言っても過言ではありません。実は、このような特長があるので、素人でもプロっぽい写真を撮れる可能性が十分あるのです。