Point 3. レタッチ最初の一歩・・・・・最重要なレタッチ処理
1.最も重要な処理は何?
ここでは、アマチュア向けの代表的なレタッチソフトPhotoshop Elements 2.0 に即して述べます。Photoshop Elementsの数あるレタッチ処理のなかで、もっとも重要なものはレベル補正とシャープネス補正(アンシャープマスク)です。この2つだけは、ほとんどどんな場合でも行うと効果があります。従って、レタッチの初心者は、まずこの2つの補正処理を十分に練習するとよいと思います。

レベル補正とシャープネス補正を行うとどの程度の効果があるのか、次に一例を示しましょう。(ただし、効果はケースバイケースでいつでも同じくらいの効果があるわけではありません。)
元画像 補正後の画像
レタッチサンプルのページには、他にもいろいろな例を載せてありますので、参考にしてください。ただし、レベル補正やシャープネス補正以外の処理も含まれています。

次に、レベル補正とシャープネス補正のやり方を説明します。いろいろなケースをカバーできるように説明しようとすると説明が複雑になって初心者にはわかりにくくなるので、逆にものすごく単純化してしまいます。それぞれの補正の操作方法を1つだけ覚えて、全てそれでやってみましょう。かなり乱暴な話ですが、そこそこうまく補正できる場合もけっこうあります。
2.レベル補正
レベル補正は画像の明るさやコントラストを補正する処理です。また、画像の色味を変えることもできます。(これから説明する操作では、画像の色味を変えることまではできません。)

下の図は補正前の画像(左側の写真)と、その画像に対してレベル補正のウィンドウを開いたところ(右側の図)です。黒い山型のグラフが見えますが、これはヒストグラムと言い、画像上の各点の明るさの分布を表しています。赤い丸で囲った三角は明るさ0(つまり黒)のポイントを表し、青い丸で囲った三角は明るさ255(つまり白)のポイントを表しています。緑の丸で囲った三角は中間の明るさのポイントです。
レベル補正前の画像 レベル補正のウィンドウ(補正前)
さて、チャンネルのところに『RGB』と表示されているのを確認してから、3つの三角をマウスでドラッグしてみましょう。どこに動かすかというと、赤い丸で囲った三角は黒い山型の左すそのあたりに、そして、青い丸で囲った三角は黒い山型の右すそのあたりに動かします。次に緑の丸で囲った三角を左右に動かして画像がイメージどおりになるポイントをさがしましょう。やることはこれだけです。
レベル補正後の画像 レベル補正のウィンドウ(補正後)
3.シャープネス補正
シャープネス補正は画像の印象をシャープにする処理です。シャープネス補正にも何種類かの処理方法がありますが、さしあたりアンシャープマスクというものだけ覚えておけば十分です。

右の図はPhotoshop Elementsでアンシャープマスクのウィンドウを開いたところです。この処理は3つのパラメータを指定します。右図において、赤い丸で囲った『量』、緑の丸で囲った『半径』、青い丸で囲った『しきい値』の3つです。ここでは、それらの意味について説明しませんが、『量』に関してだけは、値が大きいほど画像がシャープになると覚えておいてください。

さて、
とりあえず『半径』は1.0に、そして『しきい値』は5に固定して、『量』だけ値を変えてみましょう。どうやるかというと、まず『量』の値を100にします。次に、上下に値を変えてみて、一番印象のよい値をさがします。値が大きすぎると画像がザラザラした感じになるので、そのような不自然さを感じない範囲で調整するのがポイントです。やることはこれだけです。


アンシャープマスクのウィンドウ
4.次のステップ
上で述べたごく簡単な操作だけでも、けっこう効果があります。特に、これまで写真のレタッチをやったことのない初心者の方が取っ掛かりとして試して見るとよいと思います。ただし、いろいろな写真をここに紹介した操作だけで補正しようとすると、じきに対応できないケースが出てきます。どういう場合がうまくいかないのかについては、無料レポートで知ることができます。無料レポートはこちらからお申込みください。 ⇒ 無料レポートのページ

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