Royal Orleans


ロイヤル・オーリアンズ・ホテルのバルコニーからの眺望。

5日目(8月17日)

早いもので、もうロスを立たなければならない。2時くらいまでうだうだ過ごし、友人と共に部屋を後にする。この滞在中、本当にお世話になった彼ともしばしのお別れだ。彼は車で会社へ向かい、我々はタクシーを呼んで空港へ。車中、インドネシア出身の運転手と話が弾む。
4時半の便でニューオリンズへ。3時間半かかって到着、時差の関係でニューオリンズは夜の10時になっていた。タクシーで「ROYAL ORLEANS HOTEL」へ向かう。ツェッペリンファンにはお馴染み、曲のタイトルにもなっているこのホテルは、フレンチクオーターというニューオリンズの繁華街の真ん中にあり、遊ぶには絶好のロケーションだ。かなり高級なホテルなのだが、8月はニューオリンズのオフ・シーズンであり、部屋代も一泊につき100ドル程通常より安かった。ツェッペリンの定宿めぐりがこの旅のもう一つの目的だということは先に話したが、R・プラントはニューオリンズを評して、自分の故郷の次に好きな街、素晴らしい音楽とフレンチクオーターの美しいバルコニーの組み合わせが最高!と言っている。しかし77年のツアーでは、息子カラックの死を知らされた街でもある(資料:LED ZEPPELIN-CONCERT FILE)。幸いにも我々が泊まった部屋はST.LOUIS通りに面した、美しいバルコニーのある部屋だった。両開きのドアを開けてバルコニーへ出ると、下からは路上パフォーマンスの音が聞こえる。ああ、ニューオリンズへ来たんだ思う。
この日は時間も遅く、食事も飛行機の中で済ませてきたので、とりあえず飲みに出かける。ホテルから歩いて6〜7分の所にある「TIPITINA'S」というライブハウスだ。これはもともとはアップタウンの方に本店があり、今回行ったのはいわゆる支店だ。知る人ぞ知る「PROFESSOR LONGHAIR」という伝説のピアニストにちなんで作られた店である。この日演奏していたのは「HARRY CONNICK」という人が率いるバンドだ。とにかくニューオリンズへ来て一軒目の店で、演奏を楽しむ余裕はなく、きょろきょろしているうちに一回目のバンド演奏が終わる。店の売場でおみやげに数着のTシャツとコーヒーカップなどを買い込む。帰り道でテイクアウトのピザを買い、食べながらホテルへ向かう。
部屋へ戻りTVを観ていると深夜番組で「GILLIGAN'S ISLAND」が始まる。これは70年代初頭に作られたアメリカの3流TVコメディで、テーマ曲が後に「天国への階段」のパロディに使われたこともあって知っていたのだ。観ていたら4時を過ぎてしまったので、眠る。



「TIPITINA'S」でのHARRY CONNICKバンド


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